歳月如流, 秋又去, 壯心未歇。 難收拾, 這般危局, 風潮猛烈。 把酒痛談身後事, 舉杯試問當頭月。 奈呉儂、身世太悲涼, 傷心切。 亡國恨, 終當雪。 奴隷性, 行看滅。 嘆江山、已是金甌碎缺。 蒿目蒼生揮熱涙, 感懷時事噴心血。 願吾儕, 煉石效皇, 補天闕。 |
滿江紅******************
歳月は 流るる 如く,
秋 又た 去り,
壯心 未だ 歇(や)まず。
收拾し 難し,
這(こ)の般の 危局を,
風潮 猛烈なり。
酒を把りて 身後の事を 痛談し,
杯を舉げて 試みに問ふ 當頭の月に。
呉の儂(ひと)を 奈(いか)んせん、 身世 太(はなは)だ 悲涼にして,
傷心 切なり。
亡國の 恨み,
終(つひ)に 當(まさ)に 雪(すす)ぐべし。
奴隷の 性,
行(ゆくゆ)く 滅ずるを 看る。
江山を嘆く、 已(すで)に是れ 金甌は 碎かれ缺く。
蒼生を 蒿目して 熱涙を 揮ひ,
時事に 感懷して 心血 噴る。
願はくば 吾が儕(ともがら)よ,
石を 煉りて 皇に 效(なら)ひ,
天の闕(か)けたるを 補(おぎな)へ。
2003.10.14 10.15 10.17 10.18 10.19完 2008. 1.27補 |