一泓秋水淨纖毫, 遠看不知光如刀。 直駭玉龍蟠匣内, 待乘雷雨騰雲霄。 傳聞利器來紅毛, 大食日本羞同曹。 濡血便令骨節解, 斷頭不俟鋒刃交。 抽刀出鞘天爲搖, 日月星辰芒驟韜。 斫地一聲海水立, 露鋒三寸陰風號。 陸犀象水截蛟, 魍魎驚避魑魅逃。 遭斯刃者凡幾輩? 髑髏成羣血湧濤。 刀頭百萬冤魂泣, 腕底乾坤殺劫操。 來掛壁暫不用, 夜夜鳴嘯聲疑。 英靈渇欲飮戰血, 也如塊磊需酒澆。 紅毛紅毛爾休驕, 爾器誠利吾寧抛。 自強在人不在器, 區區一刀焉足豪? |
一泓の 秋水 淨ら 纖毫,
遠る看れば 知らず 光ること 刀の如きと。
直ちに駭(おどろ)かす 玉龍 匣内に蟠(わだかま)るを,
雷雨に乘って 雲霄に騰らんとす。
傳へ聞く 利器は 紅毛より 來(きた)ると,
大食 日本 同曹たるを羞づ。
血に濡らせば 便ち 骨節をして 解かしめ,
頭を斷たれど 俟(ま)たず 鋒刃を交ゆるを。
刀を抽き 鞘を出さば 天 爲(ため)に搖ぎ,
日月 星辰 芒(ひかり) 驟(たちま)ち 韜(つつ)む。
地を斫(き)ること 一聲 海水 立ち,
鋒を露すこと 三寸 陰風 號(ほ)ゆ。
陸は 犀象を (き)り 水は蛟(みづち)を 截(た)つ,
魍魎は 驚き避け 魑魅は逃る。
斯(こ)の 刃に遭ひし者は 凡そ幾輩?
髑髏は 羣を成して 血は 濤を湧かす。
刀頭の 百萬 冤魂 泣き,
腕底の 乾坤 殺して 操を劫(うば)ふ。
(いさ)み 來れど 壁に掛け 暫し 用ひざれば,
夜夜 鳴嘯して 聲 疑ふらくはの ごとし。
英靈 渇(かわ)かば 戰血を飮まんと 欲し,
也(なほ)も 塊磊の 如くして 酒澆すを 需(ほっ)す。
紅毛 紅毛 爾(なんぢ) 驕るを休(や)めよ,
爾の器 誠利なれば 吾 寧(むし)ろ 抛(なげう)たんとす。
自強は 人に在りて 器に在らず,
區區たる 一刀 焉(いづ)くんぞ 豪たるに 足らんや。
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2002.11.15 11.17 11.18 11.19完 11.25補 2014. 7. 6 |
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