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      題烏江亭

                 杜牧

勝敗兵家事不期,
包羞忍恥是男兒。
江東子弟多才俊,
捲土重來未可知。


******

烏江亭に 題す
                       
勝敗は 兵家も  事
(こと) 期せず,
(はぢ)を包み 恥(はぢ)を忍ぶ  是(こ)れ 男兒。
江東の 子弟  才俊 多く,
捲土重來  未
(いま)だ知るべからず。


*****************


◎ 私感註釈

※杜牧:晩唐の詩人、八○三年(貞元十九年)〜八五二年(大中六年)。字は牧之。京兆萬年(現・陝西省西安)の人。進士になった後、中書舎人となる。杜甫を「老杜」と呼び、杜牧を「小杜」ともいう。李商隠と共に味わい深い詩風で、歴史や風雅を詠ったことで有名である。

※題烏江亭:項羽と劉邦による天下争覇で、敗れた項羽が舟での戦場離脱を拒んだところにある亭。 *潔く恥を知る項羽に対して、作者・杜牧は、「諦めないで再挑戦すべきである」と詠った。 ・烏江亭:安徽省の長江北岸にある亭。項羽と劉邦の天下争覇で、敗れた項羽が舟での戦場離脱を拒んだところ。 ・烏江:安徽省東部を流れる川であり地名。南京の東南50キロメートルのところに項羽を祀る覇王祠、烏江廟がある。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)54ページ「淮南道」にある。ここの東50キロメートルの南京は、過去には、建康、建業、金陵…といわれた古都。烏江亭とは、下出『史記』に出てくる、長江の畔にある渡河するための宿場町。項羽はここ烏江亭で、亭長から「江東へ逃れて再起を図れ」と勧められたが、「何の面目があって、江東の父兄に顔が会わせられようか」といって断り、自刎する。古来よく取り上げられ、現在に至るまで伝えられている名場面である。北宋・王安石はこのページの詩について、『和題烏江亭』「百戰疲勞壯士衰,中原一敗勢難廻。江東子弟今雖在,肯與君王卷土來。」と詠い、李C照も『烏江』で「生當作人傑,死亦爲鬼雄。至今思項秩C不肯過江東。」と、項羽を詠う。『史記・項猪{紀』にある漢楚興亡記の有名な場面で『史記・項羽本紀』には「於是項王乃欲東渡烏江。烏江亭長船待,
謂項王曰:『江東雖小,地方千里,衆數十萬人,亦足王也。願大王急渡。今獨臣有船,漢軍至,無以渡。』項王笑曰:『天之亡我,我何渡爲!且籍與江東子弟八千人渡江而西,今無一人還,縦江東父兄憐而王(この王は動詞)我,我何面目見之?縦彼不言,籍獨不愧於心乎?』」の部分である。また、「項王(項羽)軍壁垓下,兵少食盡,漢(劉邦)軍及ゥ侯兵圍之數重。夜聞漢軍四面皆楚※1歌,項王乃大驚曰:「漢皆已得楚乎?是何楚人之多也!」項王則夜起,飮帳中。有美人名虞,※2常幸從;駿馬名騅,常騎之。於是項王乃悲歌慷※3慨,自爲詩曰:「力抜山兮氣蓋世,時不利兮騅不逝。騅不逝兮可何,虞兮虞兮奈若何!」歌數,美人和之項王泣數行下,左右皆泣,莫能仰視。」も、その最期の場面である。項羽の作品とされる『垓下歌』は、こちら

※勝敗兵家事不期:勝敗は兵家の常であって、結果を予期することはできない。 ・勝敗:戦争の勝ち負け。 ・兵家:軍人。兵法家。 ・事不期:予期することができない。予期できる事柄ではない。・期:〔動詞〕あてる。目当てをつける。

※包羞忍恥是男児:羞を克服し、恥を堪え忍んでこそ、一人前の男である。 *清初・呉偉業は『虞兮』で「千夫辟易楚重瞳,仁謹居然百戰中。博得美人心肯死,項王此處是英雄。」と詠う。  ・包羞忍恥: ・羞:はじる。はじらう。はずかしくて人に顔をあわせられない。・恥:はじる。反省して恥ずかしく思う。ここでは「羞」と「恥」の順は入れ替えられない。「包羞忍恥」で「
○○●●」であり、もし、「包恥忍羞」とすれば「○●●○」 となり、○○」と「●●」とが、交互に並んでいる平仄律の美しさやリズム感が、損なわれる。 ・是男兒:それでこそ立派な男である。 ・是:強意の助辞。…である。前出の「包羞忍恥」がこの句の主部となる。

※江東子弟多才俊:烏江の東側にある項羽の根拠地には、兵士となる人材が多い(ので)。 ・江東子弟:烏江の東側にある項羽の根拠地の父老、父兄の児子。項羽にとっての味方の人民。自軍の兵士となる人材。前出『史記・項羽本紀』に基づく。 ・多才俊:優れた人材が多い。 ・才俊:才能にひいでた人物。

※捲土重来未可知:砂塵を巻き起こす勢いで、再び攻め上って来ていれば、その結果はどうなったかは、分からない。 ・捲土重來:砂塵を巻き起こす勢いで、再びやってくる。 ・未可知:まだ知ることができない。その結果はどうなるかは、まだ出ていないので、知ることができない。


               ***********




◎ 構成について

仄起。一韻到底。韻式は、「AAA」。韻脚は「期児知」で、平水韻上平四支。次の平仄はこの作品のもの。「重」は両韻で、ここは「かさねる」という動詞〔ちょう;chong2〕であって、になる。なお、「おもい」という形容詞〔ぢゅう;zhong4〕は去声で、になる。ここは、

●●○○●●○,(韻)
○○●●●○○。(韻)
○○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)

2003. 4.11
      4.12完
2007. 7.19補
2012.10.26
2013. 6.29

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