Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


和題烏江亭
北宋・王安石



百戰疲勞壯士衰,
中原一敗勢難廻。
江東子弟今雖在,
肯與君王卷土來。






******

和題烏江亭

百戰 疲勞して  壯士 (おとろ)へ,
中原(ちゅうげん)の一敗  (いきほひ) (めぐら)(がた)し。
江東 子弟  今 在りと(いへど)も,
()へて 君王の(ため)に  卷土し來らんや。

                   ****************




◎ 私感註釈

※王安石:北宋の政治家、改革者。文学者。1021年(天禧五年)〜1086年(元祐元年)。字は介甫。号は半山。撫州臨川(現・江西省臨川)の人。神宗のとき宰相となり、変法(制度改革)を倡え強行したが、司馬光らの反対に遭い、やがて失脚して引退する。散文に優れる。唐宋八大家の一人。

※和題烏江亭:晩唐・杜牧の『和題烏江亭』に対して、それと正反対の見方(杜牧詩:捲土重来の機会はあったのに、最後まで望みを捨てるべきではない。 王安石詩:物事には「勢い、天の時」というものがある。それを逸して、軍を統帥できるものではない)を提示した。 ・和:他人の詩に(韻を)合わせて答える詩。 ・題烏江亭:晩唐・杜牧が項羽と劉邦の天下争覇で項羽の戦場脱出の是非を詠った
『題烏江亭』「勝敗兵家事不期,包羞忍恥是男兒。江東子弟多才俊,捲土重來未可知。」の詩を指す。 ・烏江亭:安徽省の長江北岸にある亭。項羽が舟での戦場離脱を拒んだところ。 ・烏江:安徽省東部を流れる川であり地名。南京の東南50キロメートルのところに項羽を祀る覇王祠、烏江廟がある。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)54ページ「淮南道」にある。ここの東50キロメートルの南京は、過去には、建康、建業、金陵…といわれた古都。烏江亭とは、下出『史記』に出てくる、長江の畔にある渡河するための宿場町。項羽はここ烏江亭で、亭長から「江東へ逃れて再起を図れ」と勧められたが、「何の面目があって、江東の父兄に顔が会わせられようか」といって断り、自刎する。古来よく取り上げられ、現在に至るまで伝えられている名場面である。李C照も『烏江』「生當作人傑,死亦爲鬼雄。至今思項秩C不肯過江東。」で、やはり項羽を詠っている。『史記・項猪{紀』にある漢楚興亡記の有名な場面で。『史記・項羽本紀』には「於是項王乃欲東渡烏江。烏江亭長船待,謂項王曰:『江東雖小,地方千里,衆數十萬人,亦足王也。願大王急渡。今獨臣有船,漢軍至,無以渡。』項王笑曰:『天之亡我,我何渡爲!且籍與江東子弟八千人渡江而西,今無一人還,縦江東父兄憐而王(この王は動詞)我,我何面目見之?縦彼不言,籍獨不愧於心乎?』」の部分である。また、「項王(項羽)軍壁垓下,兵少食盡,漢(劉邦)軍及ゥ侯兵圍之數重。夜聞漢軍四面皆楚※1歌,項王乃大驚曰:「漢皆已得楚乎?是何楚人之多也!」項王則夜起,飮帳中。有美人名虞,※2常幸從;駿馬名騅,常騎之。於是項王乃悲歌慷※3慨,自爲詩曰:「力抜山兮氣蓋世,時不利兮騅不逝。騅不逝兮可何,虞兮虞兮奈若何!」歌數,美人和之。項王泣數行下,左右皆泣,莫能仰視。」も、その最期の場面である。項羽の作品とされる『垓下歌』は、こちら

※百戦疲労壮士衰:数多くの戦闘で疲れ果て、勇壮な戦士も衰えて。 ・壮士:壮年の男。気力の盛んな男。(詩詞では)勇壮な戦士の意で屡々使われる。燕・荊軻の『易水歌』に「風蕭蕭兮易水寒,
壯士一去兮不復還。」とある。

※中原一敗勢難廻:中華の中心地での一敗は、勢力を巻き返すことが難しいものとなった。 ・中原:黄河流域から長江以北の中華の地で、漢民族の故地 。ただし、「中原一敗」は、中原にある垓下(がいか:(現・安徽省の蚌埠市 固鎮県))での戦いに敗れたことを指す。 ・勢:いきおい。勢威。 ・難:…が難しい。 ・廻:めぐる。まわる。めぐらす。まわす。かえる。かえらす。挽回する意。=回。

※江東子弟今雖在:烏江の東側(の項羽の根拠地)には、兵力となる(根拠地の父老の)子弟がいるとはいえ。 ・江東子弟:烏江の東側にある項羽の根拠地の父老、父兄の児子。項羽にとっての味方の人民。自軍の兵士となる人材。前出『史記・項羽本紀』に基づく。前出・杜牧の『題烏江亭』「
江東子弟多才俊,捲土重來未可知。」に基づく。 ・雖:…であるが。…とはいうものの。…といえども。

※肯与君王巻土来:君王のために、すすんで再起してくれようか。。 ・肯:心からすすんで。すすんで…(する)。喜んで…(する)。よいとして。あえて。助動詞。助字。 ・与:ため(に)。≒為。 ・巻土:「捲土重來」のこと。砂塵を巻き起こす勢いで、再びやってくる意。前出・杜牧の『題烏江亭』「江東子弟多才俊,
捲土重來未可知。」に基づく。


              ***********





◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「衰廻來」で、平水韻上平十灰。この作品の平仄は、次の通り。


●●●○●,
○○●●○。(韻)
●○○●●,
●●●○○。(韻)
2012.10.25
     10.26
     10.28



xia 1ye次の詩へ
shang 1ye前の詩へ
宋金元明詩メニューへ
    ************
shici gaishuo詩詞概説
唐詩格律 之一
宋詞格律
詞牌・詞譜
詞韻
唐詩格律 之一
詩韻
詩詞用語解説
詩詞引用原文解説
詩詞民族呼称集
shichao shou ye天安門革命詩抄
Qiu Jin ci秋瑾詩詞
碧血の詩編
李U詞
Xin Qiji ci辛棄疾詞
李C照詞
陶淵明集
Huajianji花間集
Huajianji婉約詞:香残詞
Huajianji毛澤東詩詞
zhuozuo碇豐長自作詩詞
漢訳和歌
参考文献(詩詞格律)
cankao shumu(wenge)参考文献(宋詞)
本ホームページの構成・他
Riyu:zhiciわたしのおもい
hui shouye
huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye