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 これは井古先生の詩で、読み下しも井古先生になります。
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尋藤井竹外居蹤

當年吟界令稱馳、
才筆縱絶句師。
庭裡盤桓止藜杖、
碑前憑弔拜名詩。


当年の吟界に令称馳せ、
才筆縦横絶句の師。
庭裡盤桓
(ばんかん)藜杖(れいじゃう)を止め、
碑前憑弔
(ひょうてう)名詩を拝す。

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憑弔=
旧跡などに立ち寄り、むかしを思い起こしてとむらうこと。
名詩=
竹外作『花朝下澱江』「桃花水暖送輕舟、背指孤鴻欲沒頭。雪白比良山一角、春風猶未到江州。」の珠玉の七絶。
 
なお、竹外の旧居蹤は、高槻カトリック教会と野見神社の中間にある。

※ 特記
拙詩の掲載にあたってネットを検索して、以下の竹外先生の玉作を発見した。 読者の方々も検索して見てください。
 
   掃雪 
雪比落花殊不輕、  雪は落花に比して殊に軽からず、
半庭掃得半庭平。  半庭掃き得て半庭平らかなり。
拷陜v土是何草、  緑芽土をあぐる是れ何の草ぞ、
春自帚痕多處生。  春は自から帚痕多き処より生ず。
 
 この玉作に三先賢の絶賛の批評がある。はなはだ、全く、僭越ながら愚見を申しあげれば、「花朝……」よりは数段優れていて、特に結句には自然を詠出しながら、人生訓をさり気なく詠いこんでいる。
 さすが絶句竹外と当時、人口に膾炙され絶賛されたゆえんであろう。わたくしは今後竹外先生のこの詩意に及ばずながら、私淑させて頂く心算である。
 


2007.7.7




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