白日不到處, 春恰自來。 苔花如米小, 也學牡丹開。 |
苔
白日到 らざる處に,
春恰 も自 ら來 る。
苔花 米 の如く小 さきも,
也 た牡丹 を学 びて開く。
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◎ 私感訳註:
※袁枚:清代の詩人。1716年(康煕五十五年)〜1797年(嘉慶二年)。字は子才。号して簡齋。別号に隨園老人ともいう。銭塘(現・浙江省杭州)の人。乾隆年間の進士で、県令の任につく。やがて官を退き、江寧(金陵=現・南京附近)小倉山の隨園(別号に基づく)に隠棲する。詩では性霊説を唱えて、格調説に論駁する。
※苔:コケ。 *この詩、現代(中国)語に繋がっているところがあるのを感じさせられる。
※白日不到処:照り輝く日の光が届かないところでも。 ・白日:照り輝く太陽。
※青春恰自来:緑色に繁(しげ)る春は、ちょうど、やって来ている。 ・青春:春。 *草木が青く繁るのでいう。起句の「白日」の対でもあろうか。 ・恰:〔かふ;qia4●〕ちょうど。ぴったり。まさに。あたかも。:現代(中国)語での意も容れて。 ・自来:〔じらい;zi4lai2●○〕もともと。本来:現代(中国)語での意。
※苔花如米小:コケの花は、米粒のように小さいが。 ・苔花:コケの花。 ・如米小:米粒のように小さい。
※也学牡丹開:(コケの花)もまたボタン(の花)の真似をして、開(ひら)いている。 ・也:〔や;ye3●〕…もまた。また。:現代(中国)語での意。 ・学:〔がく;xue2●〕真似(まね)る。模倣する。:現代(中国)語での意。 ・牡丹:ボタン(の花)。
◎ 構成について
2021.12.5 12.6 |
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