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 この詩は瑛子女士の作品です。
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荊軻一片心
       



戰國燕丹宿怨生
秦王蠶食北牙城
哀風淅淅空山響
江月搖搖淡靄盈
撃筑樂人催暗涙
和歌俠者對崢嶸
群英四坐白衣体
易水淒淒商韻聲


                                                                 
     荊軻(けい か )一片の心

戦国の(えん)(たん) 宿怨生じ
秦王 北の()(じょう)を蚕食す
哀風(あいふう)淅淅(せきせき) 空山(くうざん)に響き
江月(こうげつ)揺揺 淡靄(たんあい)()
(ちく)を撃つ楽人(漸離(ぜん り )暗涙(あんるい)(もよお)
歌を和す俠者(きょうじゃ)(荊軻)崢嶸(そうこう)()かう 
群英(ぐんえい)四坐(しざ)して 白衣の(すがた)
易水淒淒(せいせい) 商韻(しょういん)の声

○燕丹=燕の太子  ○宿怨=かねてからの恨み  ○蚕食=蚕が桑の葉を食うように次第に他国を侵略すること   ○牙城=大将のいる城  ○淅淅=寂しい風の音  ○空山=寂しい山  ○江月=川に映る月  ○淡靄=あわいもや  ○筑=琴に似た楽器  ○俠者=義に勇む男だて(刺客)  ○対崢嶸=深い危険に向う  ○群英=太子を含む見送りの人々  ○四坐=周りを囲んで 
○淒淒=寂しく冷たいこと  ○商韻=悲しい響き
(庚韻)


紀元前二二七年 荊軻は秦王刺殺に成功したところで生きて帰る可能性はない。太子丹を始め、この事を知る人々は喪服(白衣)を纏い、易水のほとりで別れを告げる。 「漸離、筑を撃ってくれ。わしは歌おう」 荊軻は立ち上がり歌った。 ・・・風蕭蕭として易水寒し、壮士ひとたび 去って復た還らず・・・

  


2014.9.18




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