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 この詩は柳山人の作品です。
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初至扶桑
       




數聲嘹唳暮鴉飢,錯落秋町大小祠。
炊桂空嘆粳似玉,侍書剩有雨如絲。
送花人去花應老,拭涙襟殘涙復隨。
百惜望江獨凝佇,可憐身世是微之。



                                                                 

   初めて扶桑に至る

数声 嘹唳(  )として 暮鴉 飢え
錯落(  )たる秋町 大小の祠
桂を()き 空しく 粳 玉に似るを嘆き
書に侍る (  )だ 雨 絲の如くのみ有り。
花を送る人去りて 花 (  )に老ゆべく
涙を拭き 襟に残して 涙 復た(  )
百惜す 望江に 独り凝佇(  )するを
身世は是れ 微之なるを憐れむ(  )し。


自注:
炊桂空嘆粳似玉:すなわち「食玉(しょくぎょく)炊桂(すいけい)」。物価の高い都市で生活することの苦しみ食物が玉よりも高く、薪が桂(香木)よりも高いことから。

望江:中国成都に薛濤を記念する望江公園を指す。

微之:元稹の字。かつて薛濤と親しかった。後薛濤と離れて、成都を出る。

 

2014.10.26




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