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 この詩は染谷太郎先生の作品です。
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午下舘山寺
       



晩暮雲山小雨來
清旻猶暗北風回
霞衣杳渺悠然皎
運轉荊妻口頬開

上平声十灰の押韻
舘山寺:空海創建の曹洞宗古刹で町名や温泉名に使われている
雲山:雲のかかっている高い山
清旻:すみ渡った大空
霞衣:かすみのこと
杳渺:遠くて、かすかなさま
悠然:のんびりしたさま
荊妻:自分の妻の謙称
口頬:口もと





晩暮の雲山 小雨來り
清旻なほ暗く 北風(めぐ)
霞衣杳渺(えうべう) 悠然として(しろ)
運轉する荊妻 口頬(こうけふ)開く

  

2014.11.10




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