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 この詩は瑛子女士の作品です。
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木鷄
       




戰國闘鷄盛
輸贏貴族頻
虚憍矜恃毅
嚮景氣炎呻
疾視眼光鋭
無心德滿身
泰然如木像
自若已真人

                                                                 
     木鶏

戦国 闘鶏盛んにして
輸贏( ゆ えい) 貴族(しき)りなり
虚憍(きょきょう) 矜恃(きょうじ)(つよ)
嚮景(きょうけい) 気炎あげ(うな)
疾視(しつ し ) 眼光鋭く
無心 徳満つ(すがた)
泰然 木像(  )の如く
自若(じじゃく) (すで)に真人



 真韻
○闘鶏=鶏を闘わせて勝敗を競う遊戯
○軍鶏=闘鶏に使う鶏(シャモ)
○輸贏=勝ち負け
○虚憍=おごり
○矜恃=自分の才能を誇る
○嚮景=周りに向かって
○疾視=にらむ
○徳満身=徳の備わった姿
○泰然自若=落ち着いて物事に動じないさま

 荘子の故事―木鶏とは木彫りの鶏のように全く動じない闘鶏(戦国春秋時代の王侯貴族の間ではやった賭けごと) における最強の状態。真人は老荘思想・道教において人間の理想像とされる状態。 紀渻子が王の為に軍鶏を養う、その過程を詠んだ。





 

2015.1.7




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