Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye
                             

目昏
                                                  
                        北宋・梅堯臣

我目忽病昏,
白晝若逢霧。
窺驚隻物雙,
書輒下筆誤。
來人髣髴是,
飛鳥朦朧度。
紜紜孰辨別,
此已忘好惡。



          
    **********************


           () (こん)

我が目  (には)かに(くら)きを()み,
白晝(はくちう)  霧に逢へるが(ごと)し。
(うかが)へば  隻物(せきぶつ)(さう)なるに驚き,
書けば (すなは)ち 筆を(くだ)して誤る。
來人(らいじん)  髣髴(はうふつ)として(これ)なり,
飛鳥( ひ てう)  朦朧(もうろう)として(わた)る。
紜紜(うんうん)  (たれ)か辨別せん,
()(すで)に  好惡(かう を )を忘る。


            ******************




◎ 私感訳註:

※梅尭臣:北宋の詩人。咸平五年(1002年)〜嘉祐五年(1060年)。字は聖兪。宣州宣城(現・安徽省宣城)の人。宣城は、古くは宛陵と呼ばれていたので、宛陵先生と呼ばれた。終生官途には恵まれなかったが、その詩名は「宋詩開山の祖」として知られる。『詩經』『楚辭』の「写実」「寄興」の継承を主張し、西崑派の無意味な言葉を連ねる浮薄な傾向に反対して「平淡」「閑遠」「発想は新しく、語句を練る」ことを主張した。その詩の多くは現実の生活を反映したもので、叙景・抒情の詩は清新で、深遠な意境を秘めている。

※目昏:目がはっきりしない。 ・昏:〔こん;hun1○〕暗い。また、目まいがする。目がくらむ。目がはっきりしない。頭がぼんやりする。ここは、前者の意。

※我目忽病昏:わたしは、にわかに視界がはっきりしない病気になって。 ・忽:〔こつ;hu1●〕突然。たちまち。にわかに。 ・病:病気になる。病(や)む。動詞。

※白昼若逢霧:白昼に霧(きり)に出くわしたかのようだ。 ・若:…のようだ。ごとし。=如。 ・逢:出くわす。あう。

※窺驚隻物双:こっそり観察すれば、ひとつの物がふたつに(見えて)驚き。 ・窺:〔き;kui1○〕こっそり観察する。また、こっそり見る。のぞきうかがう。うかがう。ここは、前者の意。 ・隻物:ひとつの物。 ・双:ふたつ。

※書輒下筆誤:(文字を)書けば、そのつど間違って筆をくだしてしまう。 ・輒:〔てふ;zhe2●〕(その)つど。(その)たびに。すなわち。 ・下筆:筆をくだす。筆を下(お)ろす。詩や文を書く。(文や絵を)書き始める。

※来人髣髴是:誰かが来れば、ぼんやりとそうだと分かり。 ・来人:誰かが来る、の意。来た人、の意。 ・髣髴:〔はうふつ;fang3fu2●●〕ぼんやり霞んで見えるさま。はっきりと見分けにくいさま。また、あたかも(…のようだ)。まるで。さながら。副詞。=彷彿。ここは、前者の意。 ・是:そうである。これなり。また、…は…である。これ。主語と述語の間にあって述語の前に附き、述語を明示する働きがある。〔A是B:AはBである〕。ここは、前者の意。中唐・白居易の『長恨歌』に「漢皇重色思傾國,御宇多年求不得。…鴛鴦瓦冷霜華重,翡翠衾寒誰與共。悠悠生死別經年,魂魄不曾來入夢。臨邛道士鴻キ客,能以精誠致魂魄。爲感君王輾轉思,遂ヘ方士殷勤覓。排空馭氣奔如電,升天入地求之遍。上窮碧落下黄泉,兩處茫茫皆不見。忽聞海上有仙山,山在虚無縹緲間。樓閣玲瓏五雲起,其中綽約多仙子。中有一人字太真,
雪膚花貌參差。金闕西廂叩玉扃,轉ヘ小玉報雙成。」とある。

※飛鳥朦朧度:飛ぶ鳥は、ぼんやりとわたっていく。 ・朦朧:〔もうろう;meng2long2○○〕(景色等が)ぼんやりしている。はっきりしない。物事の確かでないさま。本来は、月の没しようとしておぼろげなさま。おぼろげに見えるさま。ここは、前者の意。 ・度:わたる。こえる。

※紜紜孰弁別:入り乱れてごちゃごちゃしたのは、だれが(善し悪しを)見分け(られようか)。 ・紜紜:〔うんうん;yun2yun2〕入り乱れてまとまりがないさま。みだれるさま。また、物が多く盛んなさま。 ・孰:だれ。いづれ。疑問詞。 ・弁別:〔べんべつ;bian4bie2●●〕見分ける。区別。識別。「辨別是非」で、「善(よ)し悪(あ)しを見分ける」意。

※此已忘好悪:これは、とっくに好き嫌いを通り越してしまった。 ・已:とっくに。すでに。盛唐・李白に『春日醉起言志』に「處世若大夢,胡爲勞其生。所以終日醉,頽然臥前楹。覺來盼庭前,一鳥花間鳴。借問此何時,春風語流鶯。感之欲歎息,對酒還自傾。浩歌待明月,曲盡
已忘。」がある。 ・好悪:〔かうhao4wu4●●〕このむと、にくむと。すききらい。





◎ 構成について

韻式は「aaaa」。韻脚は「霧誤度惡(を;wu4)」で、平水韻去声七遇。次の平仄はこの作品のもの。

●●●●○,
●●●○●。(韻)
○○●●○,
○●●●●。(韻)
○○●●●,
○●○○●。(韻)
○○○●●,
●●●●●。(韻)
2015.2.21
     2.22
                               
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