Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


初晴遊滄浪亭
北宋・蘇舜欽



夜雨連明春水生,
嬌雲濃暖弄微晴。
簾虚日薄花竹靜,
時有乳鳩相對鳴。




                                                          

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初めて晴れ 滄浪亭(さうらうてい)に遊ぶ
夜雨(やう) (めい)に連なりて  春水 生じ,
嬌雲(けううん) 濃暖(のうだん)  微晴( び せい)(ろう)す。
(すだれ)(むな)しく () 薄く  花竹( か ちく) 靜かなり,
時に 乳鳩(にゅうきう) 有りて  ()ひ對して鳴く。

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◎ 私感註釈

※蘇舜欽:北宋の詩人。1008年〜1048年。字は子美。梓州銅山(現・四川省中江)の人。若くして蔭補により、任官。仁宗の景祐元年(1034年)の進士。後に、范仲淹に認められたが、反対派により弾劾され、蘇州に移住し、滄浪亭を造り、読書と作詩に没頭した。その詩は、雄志を述べる道をふさがれた感慨を述べ、悲憤慷慨のものとなっている。

※初晴遊滄浪亭:たった今、晴れて、滄浪亭に遊ぶ。 ・初:たった今。…したばかり。はじめて。 ・滄浪亭:江蘇省蘇州市にある庭園。江南の名園の中で最も古いものの一。旧県城内の南部にある。五代末、杭州に都を置いた呉越王の銭鏐の子・広陵王・銭元燎の別宅であったといわれる。北宋・慶暦五年(1045年)に蘇舜欽が、新たな所有者となって、庭園内に亭を建て、屈原の『漁父』中の『滄浪歌』にちなんで「滄浪亭」と名づけた。世界遺産の一。 ・滄浪:青い波。水の青い色。川の名で、湖北省にある漢水の下流の部分名称。『孺子歌』『滄浪歌』での「滄浪」は、「時世の流れに身を任す」意。(滄浪之水清兮,可以濯我纓;滄浪之水濁兮,可以濯我足。) 。なお、「滄浪」という固有名詞の場合の「浪」はlang2となるが、「なみ」という普通名詞の意味の場合にはlang4になる。現代語では、前者・固有名詞の場合でも去声になるか。『孟子・離婁上』(上海古籍出版社影印本 『孟子集註 卷七』五十四頁)の『孺子歌』に「孟子曰:不仁者,可與言哉。安其危而利其災,樂其所以亡者。不仁而可與言,則何亡國敗家之有。」有孺子歌曰:『
滄浪之水清兮,可以濯我纓;滄浪之水濁兮,可以濯我足。』孔子曰:『小子聽之,自取之也。』夫國必自伐,而後人伐之。」とあり、『楚辭・漁父』に「屈原既放,游於江潭,行吟澤畔,顏色憔悴,形容枯槁。漁父見而問之曰:「子非三閭大夫與?何故至於斯?」屈原曰:「舉世皆濁我獨C,衆人皆醉我獨醒,是以見放。」漁父曰:「聖人不凝滯於物,而能與世推移。世人皆濁,何不淈其泥而揚其波?衆人皆醉,何不餔其糟而歠其釃?何故深思高舉,自令放爲?」屈原曰:「吾聞之:新沐者必彈冠,新浴者必振衣。安能以身之察察,受物之汶汶者乎?寧赴湘流,葬於江魚之腹中,安能以皓皓之白,而蒙世俗之塵埃乎?」漁父莞爾而笑,鼓竡ァ去。乃歌曰:「滄浪C兮,可以濯我纓,滄浪之水濁兮,可以濯我足。」遂去,不復與言。」を指す。後世、明末清初・呉偉業の『遇南廂園叟感賦八十韻』に「薄暮難再留,暝色猶蒼。策馬自此去,悽惻摧中腸。顧羨此老翁,負耒歌滄浪。牢落悲風塵,天地徒茫茫。」とある。

※夜雨連明春水生:夜に降る雨は、明け方にまで続いて、春水が生じて。 ・連明:明け方にまで続く、の意。 ・春水:春になって、氷や雪がとけて流れる豊かな水。春の水。

※嬌雲濃暖弄微晴:あでやかな雲に、たけなわの暖かさは、かすかな晴れに影響を与えていた。 ・嬌雲:あでやかな雲。 ・濃暖:たけなわの暖かさ。 ・弄:いじる。いじくる。もてあそぶ。 ・微晴:かすかな晴れ、の意。

※簾虚日薄花竹靜:(滄浪亭の)すだれのカーテンの(窓辺には)誰も居らず寂しげであり、日光は薄く、花や竹(の生えているところ)は(人気(ひとけ)が無くて)静かである。 *滄浪亭の叙景であり、都を追われた作者の心象風景でもある。 *この句は〔主語・形容詞+主語・形容詞+主語・形容詞〕(S・a+S・a+S・a)の構文となっている。 ・簾:すだれ。カーテン。のれん。 ・虚:空虚である。むなしい。「簾虚」は、「窓辺には誰も居らず(寂しげであり)」の意となる。

※時有乳鳩相對鳴:時に、(人の声はしなくて、)小さい鳩が鳴いてくる(だけだ)。 ・時有-:ときに…(の)あり、の意。 ・乳-:幼少の…。小さい…。また、子持ちの…。ここは、前者の意。 ・相對-:向かいあって。あい対して。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「生晴鳴」で、平水韻下平八庚。この作品の平仄は、次の通り。


●●○
○●○,(韻) 「明」は韻字でもあり、冒韻。
○○○●●○○。(韻)
○○●●○
●,    「竹」? この時、既に入声としての発音は消失していたか。
○●●○○●○。(韻)
2018.7.18
     7.20
     7.22
     7.23




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