Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


自擧師不克,與二三同志怏怏不平賦此
明・張家玉



落落南冠且笑歌,
肯將壯志竟蹉跎。
丈夫不作尋常死,
縱死常山舌不磨。




                                     
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(みづか)(いくさ)()げて()たず,二三の同志と怏怏(あうあう)として(たひ)らかならず ()れを賦す
落落(らくらく)たる南冠(なんくゎん)  ()つ笑ひ歌ふ,
(がへん)じんや  壯志を()って  (つひ)蹉跎(さた)たるを。
丈夫(ぢゃうふ)は ()さず  尋常(じんじゃう)の死,
(たと)へ死すとも 常山(じゃうざん) 舌は不磨(ふま)

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◎ 私感註釈

※張家玉:明末の抗清の英雄。戦に敗れて自殺した。1615年~1647年。字は玄子。東莞(現・広東省宝安県)の人。

※自挙師不克,与二三同志怏怏不平賦此:自挙師不克,与二三同志怏怏不平賦此:自挙師不克,与二三同志怏怏不平賦此: ・自:みずから。 ・挙師:挙兵する。 ・克:勝つ。 ・与:…と。 ・怏怏:〔あうあう(おうおう);yang4yang4●●〕心に満足しないさま。楽しまないさま。不平・不満に思うさま。不愉快である。面白くない。「怏怏不平」(ぶつぶつと不満そうである)。 ・不平:不公平である。 ・賦:詩を作る。

※落落南冠且笑歌:度量の大きい俘囚は、それでもなおかつ笑って歌い。 ・落落:度量の大きいさま。立ち居振る舞いの鷹揚なさま。また、志を得ないさま。ここは、前者の意。 ・南冠:捕虜。俘囚。楚の鐘儀が晋に囚われた時、いつも冠をかぶって、南方にある祖国・楚の礼を守ったこと=楚囚。後出・南宋・文天祥の『正氣歌』で「
楚囚其冠,傳車送窮北。」と詠われるところ。 ・且:…であるのになお。なおかつ。 ・笑歌:笑って歌う。

※肯将壮志竟蹉跎:雄々しいこころざしも、結局はつまづいたことを受けいれられようか。。 ・肯:受けいれられようか。同意できようか。うなづけようか。がえんじんや。あえて…んや。≒豈肯。 ・将:…をもって。 ・壮志:雄々しいこころざし。雄大な計画。大志。 ・竟:最後には。結局。ついに。 ・蹉跎〔さた;cuo1tuo2○?〕時機を失う。不幸せで志を得ない。時がむだに流れ去る。思うにまかせない。つまづく。≒蹉跌。

※丈夫不作尋常死:一人前の男子は、普通の死に方をしない。(常山の太守・顔杲卿がそうであり、わたしがそうである)。 ・丈夫:一人前の男子。成人した男子。 ・不作:…しない。…なさない。 ・尋常:普通。平常。

※縦死常山舌不磨:(思ってみなされ、)たとえ死んだとしても、常山の太守・顔杲卿の(賊に対しての抗議の)弁舌は、不滅である(ことを。わたしも彼のように生きて、彼のような最期を遂げるのだ)。 ・縦:たとえ…であろうと。よしんば。たとえ。 ・常山:顔杲卿のこと。唐代、常山の太守。忠烈無比の唐臣。安禄山の乱のとき、抗戦したが、矢尽き、安禄山に臣従を迫られたが、逆に忘恩負義を責めたので、舌を抜かれ、切り刻まれて殺された。なお、従弟に名跡の顔真卿がいる。常山は地名であり、官職でもある。南宋・文天祥の『正氣歌』に「天地有正氣,雜然賦流形。下則爲河嶽,上則爲日星。於人曰浩然,沛乎塞蒼冥。皇路當淸夷,含和吐明庭。時窮節乃見,一一垂丹靑。在齊太史簡,在晉董狐筆。在秦張良椎,在漢蘇武節。爲嚴將軍頭,爲嵇侍中血。爲張睢陽齒,
顏常山。或爲遼東帽,淸操厲冰雪。或爲出師表,鬼神泣壯烈。或爲渡江楫,慷慨呑胡羯。或爲撃賊笏,逆豎頭破裂。是氣所磅礴,凜烈萬古存。當其貫日月,生死安足論。地維賴以立,天柱賴以尊。三綱實繋命,道義爲之根。嗟予遘陽九,隸也實不力。楚囚纓其,傳車送窮北。鼎鑊甘如飴,求之不可得。陰房闃鬼火,春院閟天黑。牛驥同一皂,鷄棲鳳凰食。一朝蒙霧露,分作溝中瘠。如此再寒暑,百沴自闢易。哀哉沮洳場,爲我安樂國。豈有他繆巧,陰陽不能賊。顧此耿耿在,仰視浮雲白。悠悠我心悲,蒼天曷有極。哲人日已遠,典型在夙昔。風檐展書讀,古道照顏色。」に、顏常山の舌と表現される。(以下、過激な内容が記録されているので、注意。)『(新)唐書・列伝』に「(安)祿山至陝,…,賊急攻城。…。(顏)杲卿畫夜戰,井竭,糧、矢盡,六日而陷,…。賊脅使降,不應。…杲卿不答。…杲卿至洛陽,祿山怒曰:「吾擢爾太守,何所負而反。」杲卿瞋目罵曰:「汝營州牧羊羯奴耳,竊荷恩寵,天子負汝何事,而乃反乎。我世唐臣,守忠義,恨不斬汝以謝上,乃從爾反耶。」祿山不勝忿,縛之天津橋柱,節解以肉之,詈不絶,賊鉤斷其舌,曰:「復能罵否。」杲卿含胡(含胡:はっきりしないこと)而絶,年六十五。履謙既斷手足,何千年弟適在傍,咀血噴其面,賊臠之,見者垂泣。杲卿宗子近屬皆被害。」 とある。『資治通鑑・唐紀 ・肅宗文明武徳大聖大宣孝皇帝…』では、舌は、抜かれたかどうかは分からないが、咼(人の肉を刔って骨と分ける)されたとなっている。「(顏)杲卿至洛陽,(安)祿山數之曰:…『汝自范陽戸曹,我奏汝爲判官,不數年超至太守,…。何負於汝而反邪。』(顏)杲卿瞋目罵曰:『汝本營州牧羊羯奴,…。天子擢汝爲三道節度使,恩幸無比,何負於汝而反。我世爲唐臣,祿位皆唐有,雖爲汝所奏,豈從汝反邪!我爲國討賊,…。恨不斬汝,何謂反也。羯狗,何不速殺我!』(安)祿山大怒,并袁履謙等縛於中之柱而咼之。…。(顏)杲卿、履謙比死,…。罵不虚口。顏氏一門死於刀鋸者三十餘人。」と、その壮絶な様が記されている。また、『資治通鑑』では、「顏杲卿、袁履謙以守常山死」と簡単に記されている。この事績は、前出・謝枋得の『初到建寧賦詩』にも出てくる。 ・不磨:すりへらないこと。ながく価値を保つこと。 ・磨:〔ま;mo2○〕磨滅する。消えて無くなる。(なお、磨:〔ま;mo4●〕は:こする。とぐ)。

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◎ 構成について

韻式は、「AAA」。韻脚は「歌跎磨」で、平水韻下平五歌。この作品の平仄は、次の通り。


●●○○●●○,(韻)
●○●●●○○。(韻)
●○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)
2019.10. 9
     10.10




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