Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


望夫石 
                                                  

     唐・王建

望夫處,江悠悠。
化爲石,不回頭。
山頭日日風復雨,
行人歸來石應語。



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望夫石

夫を望みし處,  (かう) 悠悠(いういう)たり。
(くゎ)して石と()るとも,  (かうべ)(めぐ)らさず。
山頭 日日  風 ()た雨,
行人(かうじん) (かへ)(きた)れば  (いし) (まさ)に語るべし。

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◎ 私感註釈

※王建:中唐の詩人。(768年頃?〜830年頃?)字は仲初。潁川(現・河南省許昌)の人。張籍と共に名をあげた。楽府詩や宮詞に長じていた。

※望夫石:(女性が、旅立ってやがて帰ってくる)夫(おっと/おとこ)を待ち望んで佇(たたず)み尽くし、いつの間にか石となった、その石。 *女性の貞節を謂う。各地に残っている民間伝説では、女性が帰ってくるはずの夫(おっと/おとこ)を待ち望んで佇み尽くし、やがて石となったと言い伝えられている。南朝・宋・劉義慶の『幽明録』に「武昌北山有望夫石,状若人立。古傳云:『
昔有貞婦,其夫從役,遠赴國難,攜弱子餞送北山,立望夫而化為立石。』」(武昌の北山に望夫石有り、状(さま)は人の立つが若(ごと)し。古伝に云ふ:『昔、貞婦 有り、其の夫 役(えき(/つとめ))に従(したが)ひ、遠く国難に赴(おもむ)き、弱子(=幼子)を攜(たづさ)へて北山に餞送し、立って夫を望み而(しかう)して 化(くゎ)して立石と為(な)る』と。」(「=武昌の北山に望夫石が有り、状(さま)は人が立っているようである。古伝で云うことには:『昔、貞婦がいて、其の夫が役(えき/つとめ)に従い、遠く国難に赴(おもむ)き、弱子(=幼子)を攜えて北山に餞送し、夫を望んで佇(たたず)んで、化して立った石と為(な)った』とのことである。」)現・遼寧省の興城市西南にある望夫山の望夫石は孟姜女の夫を望むところから変わったもので、その外では現・寧夏回族自治区の隆徳県の西南や江西省分宜県の昌山峽の水中や貴州省貴陽市の北谷の頂埧や広東省清遠市にそれぞれ望夫石がある。同題の詩に中唐・武元衡の『望夫石』「佳人望夫處,苔蘚封孤石。萬里水連天,巴山暮雲碧。」がある。 ・望:高い所や遠い所をのぞみ見る。また、待ちのぞむ。ここは、両者の意で使われる。 ・夫:おっと。一人前の男子。おとこ。

※望夫処,江悠悠:夫(おっと/おとこ)をのぞみ見る(/待ちのぞむ)ところに、川は遠くはるかに限りなく。 ・江:大きな川。中国南方の川。長江。 ・悠悠:〔いういう;you1you1○○〕遠くはるかなさま。限りないさま。長く久しいさま。うれえるさま。また、行くさま。ひまのあるさま。ここは、前者の意。『詩經・王風』の『黍離』に「彼黍離離,彼稷之苗。行邁靡靡,中心搖搖。知我者,謂我心憂,不知我者,謂我何求。悠悠蒼天,此何人哉。」とあり、『詩經』・周南』の『關雎』に「關關雎鳩,在河之洲。窈窕淑女,君子好逑。  參差荇菜,左右流之。窈窕淑女,寤寐求之。求之不得,寤寐思服。輾轉反側。  參差荇菜,左右采之。窈窕淑女,琴瑟友之。參差荇菜,左右芼之。窈窕淑女,鐘鼓樂之。」とあり、『古詩十九首之十一』に「廻車駕言邁,悠悠渉長道。四顧何茫茫,東風搖百草。所遇無故物,焉得不速老。盛衰各有時,立身苦不早。人生非金石,豈能長壽考。奄忽隨物化,榮名以爲寶。」とあり、盛唐・高適の『宋中』に「梁王昔全盛,賓客復多才。悠悠一千年,陳迹惟高臺。寂寞向秋草,悲風千里來。」とあり、崔(さいかう:Cui1Hao4)の七律『黄鶴樓』に「昔人已乘白雲去,此地空餘黄鶴樓。黄鶴一去不復返,白雲千載空悠悠晴川歴歴漢陽樹,芳草萋萋鸚鵡州。日暮ク關何處是,煙波江上使人愁。」とある。

※化為石,不回頭:石となっても、振り返らない(で、ずっと彼方を望み見ている)。 ・化為:…に変わる。…に変える。化して…となる。 ・回頭:振り返る。こうべを廻らす。両宋・李清照の『雙調憶王孫』に「湖上風來波浩渺,秋已暮、紅稀香少。水光山色與人親,説不盡、無窮好。   蓮子已成荷葉老,C露洗、蘋花汀草。眠沙鴎鷺
不回頭,似也恨、人歸早。」とあり、南宋・陸游の『桃源憶故人』題華山圖に「中原當日三川震,關輔回頭煨燼。涙盡兩河征鎭,日望中興運。秋風霜滿鬢,老却新豐英俊。雲外華山千仞,依舊無人問。」とあり、明・唐寅の『流水詩』に「淺淺水,長悠悠,來無盡,去無休。曲曲折折向東流,山山嶺嶺難阻留。問伊奔騰何時歇,不到大海不回頭。」とある。

※山頭日日風復雨:山の上では、日々、風が吹き、また、雨が降る。 ・山頭:山の上。山頂。峰。ここを「上頭」ともする。その場合は:うえ、表の意。 ・日日:日々。毎日。 ・風復雨:風が吹き、雨が降る。ここでの「風」「雨」〔う;
yu4●〕は共に動詞。(「復雨」の「復-」の用法からの判断)ただし、押韻(雨(平水韻上声七尾)・語(平水韻上声六語))からみれば名詞〔う;yu3●〕。

※行人帰来石応語:旅人(=夫)が帰ってきたら、石(=女性)はきっと言葉を喋(しゃべ)ることだろう。 ・行人:〔かうじん;xing2ren2○○〕旅行者。旅人。道を行く人。ここでは、前出・「夫(おっと)」を指す。清・王士モフ『再過露筋祠』に「翠猪セ璫尚儼然,湖雲祠樹碧于烟。
行人繋纜月初墮,門外野風開白蓮。」とあり、清・謝芳連に『密雪望行人』「人行犬寒吠,密雪迷村影。欲扣酒家扉,山橋一蓑冷。」とある。 ・帰来:(よその土地から)帰ってくる。 ・応:きっと。…のはずだ。…べきである。…なければならない。まさに…べし。また、こたえる。 ・語:かたる。動詞。(「応語」の「応-」の用法からの判断)。

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◎ 構成について

韻式は、「AAbb」。韻脚は「悠頭・雨語」で、平水韻下平十一尤上声六語(語)・上声七尾(雨)(:名詞の場合)/去声七遇(雨)(:動詞の場合)。この作品の平仄は、次の通り。

◎○●, ○○○,(A韻)
●○●, ●○○。(A韻)
○○●●○●●,(b韻)
○○○○●○●。(b韻)
2015.4.7
     4.8




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