Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


     
      陳叔寶 

玉樹後庭花

麗宇芳林對高閣,
新粧艶質本傾城。
映戸凝嬌乍不進,
出帷含態笑相迎。
妖姫臉似花含露,
玉樹流光照後庭。


******

玉樹後庭花
                 
麗宇 芳林  高閣に 對し,
新粧 艶質  本より 傾城。
戸に映
(は)ゆに 嬌を凝らして  乍(たちま)ち 進まず,
帷を出で 態を含みて  笑ひて 相ひ迎ふ。
妖姫 臉
(かほ)は  花の露を含むに 似て,
玉樹 光を流して  後庭を照らす。


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◎ 私感註釈

※この作品は、メニュー頁では「香奩体」に区分したが、香奩体というには時代が合わないが、女性を歌うということで、そうしておいた。勿論、填詞でもない。六朝陳の陳後主叔宝の作品である。しばしば他の作品に出てくるので、ここに取り上げた。
※玉樹後庭花:本来は陳後主叔寶の作曲による曲名。この詩作が当時こう呼ばれていたか大いに疑わしい。正史や詩詞 に出てくる「玉樹後庭花」は、曲名の方。
※陳叔寶:正史によると国政を忘れ、歌舞音曲、詩歌に耽ったため、六朝陳を滅ぼした亡国の君主とされている。『南史』では「乃於光昭殿前起臨春、結綺、望仙三閣,高數十丈,並數十間。其窗、壁帶、縣、欄檻之類,皆以沈檀香爲之,又飾以金玉,間以珠翠,外施珠簾。……毎微風暫至,香聞數里,朝日初照,光映後庭。其下積石爲山,引水爲池,植以奇樹,雜以花藥。後主自居臨春閣,張貴妃居結綺閣,二貴嬪居望仙閣,並複道交相往來。……則使諸貴人及女學士與狎客共賦新詩,互相贈答。采其尤艷麗者,以爲曲調,被以新聲。選宮女有容色者以千百數,令習而歌之,分部迭進,持以相樂。其曲有玉樹後庭花、臨春樂等。其略云:「璧月夜夜滿,瓊樹朝朝新。」大抵所歸,皆美張貴妃、孔貴嬪之容色。」というように華麗な宮殿で、美女と音楽と、諸貴人及び女學士と狎客が詩を作りあい、艶麗なものは、演奏されて、宮女が歌ったという。
※麗宇:壮麗な建物。 ・宇:ひさし。転じて建物。
※芳林:花が芳しく咲く庭園。花園。
※高閣:たかどの。
※新粧:新たな装い。人為的な化粧、身繕いを謂う。
※艶質:生まれながらの麗質、美貌。白居易の「長恨歌」にある「天生麗質難自棄,一朝選在君王側。回眸一笑百媚生,六宮粉黛無顏色。」の「天生麗質」に当たる。
※本:もとより。本来。
※傾城:けいせい。城をも傾けさせるほどの美女。絶世の美女。傾国。これも「長恨歌」の「漢皇重色思傾國,御宇多年求不得。」でも使われた。
※映戸:戸に(姿を)映す。イメージがはっきりしない。映画の「武則天」「大明宮詞」を頭に描いて考えれば、妃嬪の小部屋内外の描写で、歩み出す華麗な姿が、門戸にくっきりと映えているさまを謂っているのだろう。
※凝嬌:あでやかさを凝らす。ドレスアップする。「回眸一笑百媚生,六宮粉黛無顏色。春寒賜浴華C池,温泉水滑洗凝脂。侍兒扶起嬌無力,始是新承恩澤時。」
※乍:たちまち。短時間をいう。
※不進:進まない。
※出帷:とばりを出る。
※含態:シナを作って。
※笑相迎:笑顔で迎える。
※妖姫。妖艶な妃。妖艶である高貴な女性。
※臉:かお。かんばせ。
※似:似る。…のようである。
※花含露:花が露をたたえる。
※玉樹:美しい樹。転じて姿の美しいさま。才能の優れた人。ここでは、後宮の美女を指す。
※流光:去り行く光陰。動きゆく装飾の輝き。ここでは後者の意で、美しい女性を謂う。
※後庭:後宮。前出「長恨歌」に「後宮佳麗三千人,三千寵愛在一身。」の「後宮」に同じ。


◎ 句の大意

・麗宇芳林對高閣:壮麗な建物と庭園はたかどのに対峙して、
・新粧艶質本傾城:新たな身繕いをした者や麗質の者は、もとより傾国の美貌である。(この聯は対になっている。)
・映戸凝嬌乍不進:美しく飾り上げげれば、たちまち上品なヨチヨチ歩きになって歩み出そうとするが、その姿が門戸に映えて、
・出帷含態笑相迎:帷より出て、媚態を帯びて笑顔で迎えれる。(この聯は対になっている。)
・妖姫臉似花含露:妖艶な女性の顔は、花が露を帯びたようで、
・玉樹流光照後庭:玉樹とも謂うべき麗しい女性が、装飾の輝きを揺れ動かし、去り行く時間が後宮に過ぎてゆく。

                  ***********


◎ 構成について

  
平韻一韻到底。韻式は「AAA」。韻脚は「城迎庭」で、平水韻下平八庚(城迎)、下平九青(庭)。この作品の平仄は次の通り。

   ●●○○●○●,
   ○○●●●●○。(韻)
   ●●○○●●●,
   ●○○●●○○。(韻)
   ○○●●○○●,
   ●●○○●●○。(韻)

  

2002.7.14
     7.15完
   

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