このアルバム、1987年に発売されたものですが、不覚にも知りませんでした。
「4 O'CLOCK」、「SEA BREEZE」、「TENDER TOO SOON」の3曲がWILTON FELDER、
他5曲がJOE SAMPLEによる作曲。
演奏メンバーを見ますと、ドラムにEDWARD・SONNY・EMORY、パーカッションにLENNY CASTROなど、この年日本公演時のメンバーが名を連ね、もちろんピアノはJOE SAMPLEと、前年発表の「GOOD AND BAD TIMES」のスグ後に誕生したということが成る程と頷ける、きわめてクルセイダーズ色の濃い元気印のアルバムとなっています。
JOE SAMPLE作曲のものは、表題作「LOVE IS A RUSH」や「THE CHANCES WE TAKE」など、いずれもラブリーで叙情性豊かな作品。
片やWILTON FELDERの作品は、黄昏時から効いてくる、そんな印象を抱きましたヨ。夜のヘッドライトリバーや、繁華街のネオンサインが殊のほか似合いますネ。
伸びのある文字通り雄渾なサックスの轟きがボディーとハートにクリーンヒット、あのネオン瞬く光彩陸離とした懈漫界へすぐにでも飛び出したくなっちまいますヨ。要するにすこぶるアグレッシブにしてくれるサウンド。「沈んだ気持ち」なんて吹っ飛ばしてくれること必定。その秘訣、やっぱり「闘魂」だなって感じるんですよネ。
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