ウイルトン・フェルダーの笑顔を見ると何故かホットするものがあります。
おそらくこの人の人間性の故でしょう。人生の酸いも甘いも知り尽くした男のみが、ふと見せる懐の深さと暖ったかみを感じるのは僕だけでしょうか。

Joe SampleやStix Hooperといったクルセイダーズのメンバーが参加したWilton Felderの初期2枚目のソロアルバム「星の伝説」と、 3枚目のソロアルバム「INHERIT THE WIND」の２枚を一枚のCDにまとめたのが今回の「2 CLASSIC ALBUMS ON 1 CD」。
今までCD化されたことがなかった「星の伝説」が遂にCD化されたことが、とりわけ嬉しい。それにWILTON FELDERとジャケットに極太で表示されているのが、 いかにも骨太のテキサステナーを思わせ何とも微笑ましく、聴く前から期待に胸膨らませてしまいます。
Wilton Felderのソロアルバムの中でも「星の伝説」は、一番星のような輝きを放っている一枚です。
当サイトで何回も取り上げた冒頭曲「WE ALL HAVE A STAR」を道しるべのように辿っていけば、お導きのように、あの伝説のライブ私家盤「 新宿クルセイダーズ生演奏記(LIVE AT SINZYUKUHALL」へ漂着します。
居酒屋クルセイダーズご常連のラ・マンチャの男さん よりいただいたこの秘蔵の音源は、Wilton Felderのハートに染み入る男気のサックスを堪能できる感動のライブ盤です。 共演のひげのファンキーおじさんことDavid T.Walkerの、これまた情の綴れ織のようなギターの妙味が素晴らしい。
この新宿ライブ盤の最後で、Wilton Felderはソプラノサックスで「WE ALL HAVE A STAR」を切々と歌い上げます。
「WE ALL HAVE A STAR」は魂の輝きに充ちています。