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参加作品
開催予定:2008年8月
ファンタ最終日。終わったとたんに疲れが出て、少し休憩していました。
来年は物凄い事になりそうです。今年は1つの映画館で2つのホール、その他に離れた場所に1箇所(その前の年は2箇所)で行われたのですが、来年は歩いて2、3分の所に2つ目の館を予約するそうです。となると2箇所、3ホールで行われ、移動は可能。遠くで上映されるので見られない作品というのが無くなるのはありがたいのですが、見たい作品を求めて20分ほどの間に動き回らなければならず、それはそれで大変な事になりそうです。これまでのように多くても数本が再上映になるのではなく、半分近くが再上映されるので、実情はミニ・ベルリン映画祭になりそうです。
今年はベルリンとハンブルクからスタート。主催者の話によると予想外のトラブルが続出したそうです。例えばハンブルクでは字幕が無く、ベルリンに間に合わせるのに右往左往したそうです。幸い私たちは字幕で見ることができました。もう1つの例は世界初上映の未完成版。ベルリンで初めて上映したのですが、文字通り未完成なのでプログラムからカット。そのため現在のところベルリンで見た私たちだけが知っている・・・ということになりました。そう悪い作品ではなかったので、完成してからどこかで上映されるでしょう。
ファンタ8日目。残すはあと1日(今日のことです)。いくらか下がり目だった評判ですが、7日目から少し上がり始めました。神探が面白いと前日書きましたが、機会があったのでもう1度見てみました。新しい発見があってもっと面白かったです。2度見た人が仲間に何人かいました。☆1つ増えました。
8日目は観客に好まれたらしく満員だった作品、ハイテンション を上回るフランスのショッカーなどが入っていました。ファンタのジャンルには合っていますし、いいかげんな興味本位で作ったとも思えないのですが、ちょっと☆を5つつけるのは躊躇われます。しかし凄いインパクトでした。
ファンタ7日目。仲間の間で今年の作品は弱いという結論に近づいています。それでもこの日は杜h峯と韋家輝の神探(喰い意地の張っている探偵ではなく、神のような名探偵)に☆がつきます。
ファンタ6日目、失望の日。土日には普通何かしらインパクトのある作品が来るのですが、今年は前半金曜日までに出揃ってしまった感があります。2日連続で☆印はつきません。
作り方の丹念さから言うと中国の作品がまじめに作られていましたが、☆をつけるべきインパクト、個性、感心するような何かはありませんでした。でも気合は入っているので、アジアに感心のある方は見てもいいかも知れません。
ここ2日下り坂。明日もちょっと不安です。友達も皆迷っています。
ファンタ5日目、失望の日。
ファンタ開催4日目です。
ファンタ開催3日目です。ジャンルの好みがあるので意見が合わない方もおられるとは思いますが、私見で出来がいいと思った作品に星印をつけておきました。
なお、ファンタ自体のトレイラーは去年の登場怪物が続投。今年もかわいい映画好きのモンスターが大勢登場して会場を和ませてくれます。長年のファンはこのトレイラーも参加作品と同じぐらいの興味を持って注目しています。今年も評判がいいです。
ファンタ開催2日目です。
今年は珍しく火曜日がオープニングになったので、水曜日はフルの5本。ですから全部で6コマ、短編も合わせると9本見ました。
本番の初日はちょっとフランス特集と言えるような感じで私はフランス映画をたくさん選択しました。字幕が英語だったりして、見ているうちに自分が何語で思考しているのかわからなくなって来ています。
作品はこれで決まりのようです。カテゴリーも決まったのでナビゲーションを整備しておきました。数箇所未定の枠があるのですが、そこにこのリストに入っていないサプライズが出るか、このリストにはあるけれどベルリンでは上映予定になっていない作品が飛び出すかは不明。毎年いくらか変更がありますが、うれしい変更が多いです。
フランス勢は今年も大活躍ですが、今年はフランス特集とはしていません。去年 OSS117 で大爆笑を買ったデュジャルダン(必見)が何とジョン・レノーと一緒にコメディーで再登場します。
今年は去年より小型で良い作品が増えたような印象です。
作品がどっと増えました。ロン・パールマンがどっと増えました(笑)。
更新が続いています。また新しい作品が加わりました。カテゴリーも大まかに定まったようです。まだ短編やフランス特集が出るのではないかと思います。
今年からファンタは開催が少し遅くなり、8月から9月にかけてになります。そして今年はベルリンからのスタートとなりました。そのためベルリンは去年までと同じ時期から始まります。唯一の違い、重大な違いは、今年は他の都市の評判を参考にできないことです。ベルリンで見た人が情報を他の都市に流す役目を負う事になりました。辛いなあ。
ラインアップは発表になりましたが、どれがどのカテゴリーに属するのかはまだ分かりません。ですからまずはタイトルだけご紹介。
映画の内容については分かった物から書き加えて行きます。いくらか変更があることもありますが、情報が入り次第更新します。
↓参加予定作品
オープニング
プリビュー
若いカップルがロマンティックな週末を予定。ところが若者のグループに襲われ、助けを呼びに行くけれど・・・という嫌な話。
後記: 監督がわざわざやって来て「皆さんが生き延びれば(怖がらずに最後まで見てくれれば)いいけれど・・・」など言っていました。しかし大こけで、私の知り合いの間では新味が無く話題にもなりませんでした。ハッピーエンドでないことに監督はこだわっていたのですが、私たちはハッピーエンドには全然こだわっていない人種なのです。結局監督が何を表現したかったのかが全く表に出ておらず、内輪では落第。
注目の作品
原作は2004年のスウェーデンのバンパイア小説。舞台はストックホルムの下町。12歳の少年と200歳のバンパイアの女の子との交流。女の子の父親は血を調達するために町で人殺しを・・・。
後記: バンパイヤ物としては違和感無く現代の生活にうまく溶け込んでいます。
注目の監督
ほぼ毎年映画は作っているのですが、ファン・ダムの名前は長い間聞きませんでした。以前にはファンタにも出たことがありました。クローンの出る二役でどうやら1つは悪役のようです。自分の境遇を織り込んだ自伝的要素のある作品だそうです。
後記: 各国の中には天才的なタイトルをつけた国もあります。モノクロームの凝った作品です。最近ずっとイメージが下がりつづけていたファン・ダムですが、この1本で性格俳優として大々的にカムバックできるかも知れないほど力がこもった作品です。
ファン・ダムファンのみでなく、年を取ったアクション・スターの行方に関心のある方にもお薦め。
クローンの出る二役というのはガセで、ファン・ダムの詐欺事件でした。話の展開も愉快ですし、演じるファン・ダムの表情も非常に良く、よれよれになったファン・ダムをファン・ダムが最高のコンディションで演じています。あのファン・ダムが性格俳優に変身するとは誰も予想していなかったでしょう。必見。
アジア特集
テレビ・アニメ・シリーズの劇場版(実写は計画中)、ダイレクターズ・カット完全版、5話
日本語のタイトルは Afuro zamurai とされていますが、日本ではサムライとなっています。英語版声優にはスター起用。
後記: スケジュールの都合でパス。再上映もスケジュールの都合でパス。
後記: ドイツでは有名な作品で、評判もアニメ界では最高レベル。どんなものかと思って見たのですが、大こけ。モザイクの切片に気合を入れ過ぎて全体像が歪んだのか。そういう視点で比べると時をかける少女のすばらしさが際立ちます。
L は楽しいキャラクターだったので(俳優が良かったのか?)死んでしまい残念でした。しかし映画ではぎりぎり最後の日を撮るという口実で復活させることができます。今年の暮れあたりから官庁あげて心配している伝染病がテーマというタイムリーさ。舞台も本当に心配されている地域の近くということで、フィクションではありますが、まじめに見るつもりです。
後記: スケジュールの都合でパス。
ドニー・イェンなどスター出演。香港ではこの作品に出た韓国俳優がメディアのバッシングに遭っているそうです。予告を見る限りかつてのハリウッドのサンダル映画(古い時代を扱い、大勢のエキストラが兵士になって出て来る)の中国版のようです。限りなく広い国なので、撮影所の面積だけは心配ない。
選んだ時代は戦国。王女の後見人を頼まれた男と王女の間に芽生える恋だそうです。王女なんて地位にいると好きな人とは結婚できないのが常。どういう結末なんでしょう。
後記: 各国の作品を巾広く見ようと思って選びましたが大こけでした。ドニー・イェンの使い方を誤っています。
この監督なら期待してもいいか。
後記: 日曜日からパッとしない作品が続いていましたが、ここで名誉挽回。ユニークな設定で面白い作品です。
後記: すぐ上に神探が良かったと書いたばかりですが、同じ日見たこちらの作品は大こけ。タイの作品はこれまで何本か見ましたが、これが最低。
X−メン + Ночной Дозор + 鉄砲産業のスポンサーがついたかというような感じで、パンパン撃ち合いをやるか、長老が長いお説教をするかのどちらか。前評判に騙された。
原作は篠原とおるの漫画。梶芽衣子で映画化されたもの。香港からはスター出演。
後記: 組んでいた作品に食指が動かなかったのでこちらに決定。とは言っても梶芽衣子の作品には主題歌の歌手も含めはるかに及ばないという印象。軽いB級の線を最初から狙ったのかも知れません。
1920年代、仏領インドシナ(ベトナム)。抗仏運動が全国で起きており、フランス側は現地にフランスに協力するアンダーカバーの隊を育成。暗殺、謀略、葛藤。ついでに恋愛も絡みます。アメリカ公開も決まった様子。
後記: 今年は英語圏以外の作品を見ることが多く、字幕ばかり読んでいて、疲労困憊すると時々筋が分からなくなったりもしました。そういう時は仲間がいると助かります。仲間も時々筋が分からなくなったりするようですが(笑)。
Dong Mau Anh Hung は歴史の勉強をしようと思って見た人がいました。私もその1人。しかしそれほど深く歴史は突っ込んでおらず、逆にベトナムの風景、人々の生活の描写で中国映画などに見られないものがあり、参考になりました。
筋や俳優のアクションは香港の方が凝っており、タイからも時々面白いものが来ますが、珍しい参加国ベトナムは最新アクション作品の1世代前のレベルとしては十分面目を保っています。国内向けに作られた作品と思われ、よく頑張っているという印象です。その範囲で几帳面にこなしているので、次のレベルにもついて来るだろうと思っています。
上映館が変更になり怒った観客も多かったのですが、実はトラブルに見舞われ、ハンブルクにはきちんと注文してあったのに字幕無しの版が届いてしまったそうです。ベルリンでは主催者が必死の努力をした結果、字幕付でした。こういうトラブルは毎回ファンタにつきもので、常連の参加者は色々スリルのある経験をします。主催者がちゃんと説明をしてくれるので、怒りはすぐ収まります。
主演は働き蜂のアンディー・ラウ。先日の聖火リレーには中国、香港のスターも駆り出され気の毒でした。今回もまた時代劇ですが、いくらか人間関係に重点を置いているようです。この間見たラウの時代劇もそんな感じでした。
後記: 最近誰も彼もが戦記に出ますが、柳の下の鰌はもういません。アンディー・ラウの使い方もドニー・イェン同様誤っています。
ラウは前回も戦記物で戦い、裏切りの空しさを強調して、日本的なメンタリティーに仕上げています。日本が大昔中国哲学などから学び、今日まで保っている考え方を中国は途中の道端に置いて来てしまったのだなあと感じます。ラウは日本が嫌いだという話が伝わっていますが、日本人ならすぐ理解できるような表現をしています。
ちょっと揃え過ぎと言ってもいいような顔ぶれ。
後記: この日までに見た中国製3作では1番丁寧な作りでした。他はちょっと騙された気分。
ホラー古典名作
1991年に再上映。
後記: スケジュールの都合でパス。
日本では最近笑い事ではないです。インターネットを通じて起こる殺人依頼や無関係の人と一緒に自殺などという事件がありますが、その系統のストーリーのようです。
後記: ・・・との予想は半分ほど外れました。生きることに情熱を持っていない女性が死に至るまでの経過でした。
女性解放に関しては地道に自分のペースに合わせて少しずつ女性の地位が良くない部分は改善をと考える性質なのですが、今年のファンタを見ていると明らかに女性の立場は逆戻りしています。自分たちで努力して手にした自由ではなく、棚牡丹式で手に入れた自由や権利は、貰った人が守ろうという意識を持っておらず、あっけなく手からこぼれ落ちてしまうのだなあと感じます。
この作品で扱われている女性も、「こういう女性がいるんだ」という描写に終始し、その先が描かれていません。その前も描かれていません。これだけを出して、これだけで終わってしまうのなら映画を作らなくても良かったと思いました。それに付き合う男性も何なんだろう。
プリビュー
後記: スケジュールの都合でパス。
ハンガリーからは滅多に来ないのですが、1度ブッタマの傑作爆笑映画が来たことがあります。
後記: 私の会場では見られません。
誘拐事件と自動車事故が出会ってしまい、大金が転がり込んでしまった2人の男・・・。ねこばばしたらどうなるか・・・。
後記: オープニング作品のうち、短編は良かったのですが、長編がこけたので、心配しました。今日は実質的には初日。最初の作品はフランスのを選びました。
規模から言うとドイツのテレビで長く続いているお化け番組 Tatort (犯行現場という意味)にちょっと肉付けをしたような作品ですが、主人公の刑事のキャラクターに好感が持て、事件のストーリーの方も比較的凝っているので、見て損は無いと感じました。特殊撮影などは無いので、DVDでも十分ですが、一見の価値はあります。
空港からのシャトル・バスに乗った2人の若い女性に何が起きるか・・・。
後記: スケジュールの都合でパス。
若手スター出演。休暇を過ごしている若いカップルの所へ見知らぬ3人組が来て・・・酷い目に遭うようです。日本でも公開されるようです。
後記: そう悪くない俳優を主演に持って来たのに酷い出来です。俳優が悪いのではなく筋が悪いです。それがなぜかアメリカで予想外の大ヒットになって作った側が目を白黒させているとか。
後記: スケジュールの都合でパス。
真夜中の狂気
バトル・ロワイヤル系のゲバルト・ポルノのようです。
後記: スケジュールの都合でパス。
後記: スケジュールの都合でパス。
マッド・サイエンティストが罪の無い人を使ってビールスの実験。突然変異。モンスターと化し、人食いを始める・・・んだそうです。恐そう(笑)。
後記: 楽しくポップコーンを食べながら見るような愉快なゾンビ映画。演じる側もまじめでカリカリしているわけではありません。しかし一箇所だけはまじめなトーン。メリハリがついています。
ファンタではノーカット・バージョンが上映されるのが普通なのでおそらく101分でしょう。この監督はプロデュースをすると結構いい作品ができるのですが、本人が監督すると失敗作が多いです。ちょっと前に喧嘩別れしたはずの娘がまた主演です。ドイツのスター、ウド・キアーも出演。
《3人のおふくろ》シリーズの3作目なんだそうです。
後記: またアルジェントに引っかかってしまいました。ファンタのファンはアルジェントがろくな作品を持って来ないと長年の経験でよく分かっているのですが、毎回「今度こそちゃんとしたのを出して来るだろう」と期待してつい見てしまいます。娘が出ている時は特に要注意なのですが、仲間のほとんど全員がこちらを選んでしまいました。
実はこの日1つ前にフランスの恐ろしい映画を見てしまい、アルジェントでもいいからちょっと口直しが必要だったこともあります。あの作品を見ただけで帰宅したら、怖くて眠れなかったと思います。
公式プログラム
ファムケ・ヤンセン出演。
後記: 酷い出来です。The Strangers と同じく筋が悪い。配役はヤンセンでもいいのかも知れませんが、サンドラ・ブロックにやらせたらもう少し良いものができたのではと思いました。体力がないと務まらない役です。
後記: スケジュールの関係でパス。
後記: スケジュールの都合でパス。
後記: スケジュールの都合でパス。見た人の話だと予想よりは良かったそうで、特に後半の展開が予想外だったそうです。
ベルリンでは第2会場で上映。
後記: 見られないはずが復活。
後記: スケジュールの都合でパス。
ジョン・レノーは久々の登場。大物になり過ぎてファンタに合わなくなってしまいました。デュジャルダンは昨年 OSS 117 カイロ、スパイの巣窟と Contre-enquête でお笑い、シリアスの両方で良い印象を残した人です。多分井上さんもご存知の Le Convoyeur (Cash Truck) から短期間に主演を張る大スターになっています。OSS の続編も待ち構えています。
後記: いやあ、この作品には誉め言葉しか出ません。点数も2乗のボーナス付。四の五の言いません。見て下さい。あまりプロットの事は考えずに見ても楽しく笑えますが、展開はなかなか凝っています。2度見たくなるかも知れません。蛇足ながらフランス映画を時々見る人なら知っている俳優がレノー、デュジャルダン以外にもいます。
後記: この日はフランス特集と言っていいぐらいでした。ファン・ダムの作品もファン・ダムの故国ベルギーが参加していますが、フランス語がほとんど。ファン・ダムは苗字がヴァーレンベルクだったりするので、フラマン語を話すものと思っていましたが、名前の方はフランス語系です。普段は英語で生活しているのでしょう。そのためフランス語を話すファン・ダムを見るのはちょっとした衝撃でした。
そのフランス・デーの最後を飾ったのが Les Insoumis。なかなかの力作です。リメイクするなら寡黙でアル・パシーノ級の俳優が1人必要です。加えて中堅のベテランが数人。そしてローラ・リニー級のベテラン女優と、若さみなぎる女性も。その上パシーノ級の人はアラビア語も必要。
警察物ですが、アクションも十分過ぎるほど入っており、しかも事件のプロット、経過も簡単に先が見えず、ハードボイルド的な面もあります。この日1日の中の最高点獲得。
マルセイユ近郊のパッとしない警察に、大都会からできのいい経験豊富な刑事が赴任して来ます。どうも今は調子が良くないようなのですが、かつてはかなりのやり手。癒着して仕事する気ゼロの田舎警察に活を入れ始め、周囲とは揉めてばかり。しかし若い部下から少しずつ共感も得て、山積みだった事件を裾野から徐々に片付けて行きます。
するとぶつかるのが町を牛耳っていた顔役。税関の大金庫を破るという大プロジェクトが並行して進み、地元警察はてんやわんや。しかし湾岸署のような和気藹々の進み方はせず、ハードボイルド路線。見ごたえがあります。ぜひお薦め。
後記: スケジュールの都合でパス。
後記: 組んでいたもう1つの作品よりは良かったらしいです。ただ私は南米の犯罪の世界を描いた作品、あるいは完全フィクション風の犯罪映画でもう少し出来のいい作品を見たことがあるので、ちょっと失望。筋は結構おもしろく、最悪ではありません。本当に南米から来る映画の南米犯罪者の描き方を見ると、ルイス・グスマンがハリウッドでやっているのはできるだけ現地に合わせようとの努力の結果のようにも見えます。
後記: この日のベスト作品。この日までに見た全体でも1位か2位の出来。脚本、演出、出演者、ロケが調和していて、欠点が少ない作品。
後記: ウィニー・ジョーンズが見たかったのでパス。この作品も悪い評判は聞きませんでしたが、テーマを考えると私は自分の選択で満足。
ファンタでは超 VIP の Robert Englund が出演。
後記: スケジュールの都合でパス。
国内では名の知れたスター出演。
後記: 監督が来ていて話をする機会がありました。監督自身俳優でいけそうなイケメンです。
話の展開はカトリーヌ・アルレイ風で、こういう作品の映画化は近年珍しいです。脚本は監督自身の手によるもので、書くのに結構時間がかかったそうです。話の展開だけでも面白いので一見の価値がありますが、演出、画像も一定のレベルに達しています。ユーモアもあります。監督の言葉によるとフィルム・ノワールなのだそうですが(本人はまじめな顔をして言っています)、実はブラック・ユーモア作品と言った方がいいでしょう。必見。
ホルスト・ブーフホルツの息子です。他にフランス映画でよく見かける地味な俳優が出ています。
後記: ちょっと疲労困憊気味だったので厳密な筋は分かりませんでした。フランスの漁村に15年ぶりに再び起きる殺人事件で、バンパイア系のストーリーです。
カメラがきれいで、風景も良く、スプラッター系の(意図した)安っぽさはありません。俳優も遊び半分ではありません。未完成で、ベルリンで上映した後他の町で上映されるのは次のバージョン。完成するまでにいくつか手が加わるので、ベルリンと全く同じバージョンを見る人はないとの話です。ファンタではたまにこういう事が起こります。画面がきれいだというだけでも一見の価値はあります。
後記: 始めは見ないつもりだったのですが、やはりせっかく映画祭に来たのだから新しい作品を見ようと思ってこちらにしました。ぶったま。これに比べればハイテンションなどはイントロに過ぎないと言えるほどインパクトのある作品です。扱うテーマの一部からアレックス程度の論争も出そう。テーマの時間配分、演じる俳優の力量も良く、☆印は十分稼ぎましたが、見た後大喜びして家に帰るようなタイプの作品とは一線を隔します。
原作はクライヴ・バーカーの短編。前にファンタで日本映画に出ていたヴィニー・ジョーンズも出演。
サラリーマンが乗り合わせてしまった列車では殺人鬼が死体を処理している・・・。原作はかなりスプラッター風ですが、映像でどこまで迫るのか。
後記: もっと安っぽい作品を予想していましたが、技術的な出来もいいし、俳優もよく合っていました。このジャンルとしては高級感すら漂います。さらにプロットも良くできていて(原作が良かったのでしょう)、最後の落ちも納得。
大スターではありませんが有名な人も出演。
親兄弟を殺した罪で警察病院に入院していた息子が脱走。無実を証明すべく母親を追跡。
後記: 見た人の意見は分かれています。
カナダか米国か不明。スター作品。
後記: 前2日評価の低い作品が続いていたので、この作品でもちょっと慰められる観客がいたようです。会場は満員で、この作品だけを見に来た人も多かったと思われます。
全体がファンタジーなので筋をまじめに取る必要はありませんが、こういうジャンルなのだと分かってまじめに作る姿勢は感じられます。私は特別ファンタジー映画のファンではないのですが、飽きずに見ていられました。
最初分からなかったのですが、制作はアメリカとドイツだそうです。
製作国は欧州ですが、アメリカのスターが出演しています。原作は小説オックスフォード連続殺人。製作国はスペインですが、原作はアルゼンチンの数学者のよく売れた小説。
後記: タイトルからネタバレします。原作も映画かもあと一息という感じですが、一見には値します。推理小説のファンとしてはこういう作品をこれからどんどん作ってもらいたいところ。努力賞はもらえます。
息子の死の調査をしているうちに製薬会社の内幕が分かってしまうというストーリー。
後記: この日までに見たフランス映画が佳作揃いだったので、やや落ちるという印象。とは言っても主人公を演じる俳優が出るたびに全く違う人に見えるのはやはりベテランの貫禄。ストーリー、結論は他のフランス作品に比べやや曖昧で、曖昧にする手法も曖昧。手法がきっちりした曖昧さが求められます。
後記: スケジュールの都合でパス。見たかったのですが。
ファンタにミュージカルというのは珍しいですが皆無ではありません。それにしても何というキャスト。世界的に流行する伝染病の話だそうで、どうやってミュージカルにしたのか?
後記: スケジュールの都合でパス。
後記: スケジュールの都合でパス。
後記: スケジュールの都合でパス。
今年のベルリン映画祭に来ていました。
後記: 地味ですが、前半だけで判断するとジャンルを見誤るような展開でオトシマエがつきます。
ドイツ語と英語のタイトルは全く一致。
後記: スケジュールの都合でパス。
国内の大スター、パプリカ・ステーン。私も会ったことがありますが、気さくないい人です。
後記: スケジュールの都合でパス。
声優には主演はあまりやらないけれど非常に有名な人が続出。
後記: お子様連れでも大丈夫な作品。世界平和を象徴するような内容ですが、それほど押し付けがましい表現ではありません。
平和に暮らしているテラという星に既に星を2つ植民地にし、破壊した地球人が襲って来ます。テラを植民地にして環境を地球人が住めるように変えてしまおうというのです。テラと地球では大気が違い、テラ星人は酸素が増えると死んでしまいます。
そんな中、スターシップ・トゥルーパーズ的な戦いが起き、激戦の末、悪者はやられ両星人が共存できる世界になるというハッピーエンド。
ウディー・ハレルソン、ベン・キングスレーなど有名な名前も見えます。中国からモスクワへ行く列車と殺人事件が絡むようです。オリエント急行ならぬ、シベリア鉄道殺人事件のよう。今年のベルリン映画祭に来ていました
後記: オリエンタル急行のような高級な話ではありませんでした。話の展開ははらはらさせるようになっていて、絵空事の映画と分かっていても(リアリズムの話ではありません)、最後まで緊張が持続します。キャストもなかなかいいですし、どこで撮ったのかは分かりませんが、ロシア、列車内の雰囲気は行った事が無い私でも「こんな感じかな」と信じられそうな描写です。こういう舞台の作品は珍しいので一見に値します。
一応ヘブライ語のタイトルとして Vals im Bashir というのが出ているのですが、これ、あまりヘブライ語に見えません。ドイツの方言に似ているイディッシュ語と取り違えたのかも知れません。
後記: 大人向きのアニメ。披露困憊のせいかまだ早い時間だったのに途中眠ってしまい、ブラック・アウトがあります。ですから感想を言うべきではないかも知れませんが、問題意識を持って作られた作品であることは間違いありません。
後記: 全く意外なジャンルでした。(わざと?)安っぽく作ってあるのですが、この種のホラー映画としては意外な展開が各所に混ぜられていて、その意味ではユニークな作品です。
短篇
後記: 1番最初に出たフランスの短編です。動物愛護団体を揶揄した内容。動物が苛められるシーンは明らかに特殊撮影と分かるようになっていて、愛護団体の人でもユーモアを解する人なら笑うかも知れません。今年のファンタのテーマの1つが動物。これまでずっと保護、保護とやってきているので、誰かがちょっとからかってみたくなったのかも知れません。
2009年主催者が作ったプレゼント用のCDに入っていました。そのうちに井上さんに送ろうと思っています。
後記: ドイツ映画の悪い所がもろに出てしまった作品。何が言いたいのかはっきり決まっていない、決まっていても言葉足らずで伝わらない、作品を理解しないのはお前の頭が悪いからだと言われているような気分になる、ナルシスムの権化、ことさら冷たい印象を与えたがる、主人公のむなしさを理解しろと押し付けられるなどいくつかの観客受けしない要素があるのですが、大部分が盛り込まれていました。
ドイツの映画の将来を明るくしたデトレフ・ブック監督の、言いたい事を単純に表現し誤解が起きない、北ドイツ出身で主人公の言葉は足りなくとも映像の表現がはっきりしているので監督のメッセージが伝わる、観客の頭の良し悪しに左右されない表現をする、ナルシスムの影が見えない、ほんわかと田舎の香りがする、主人公が自分なりに一生懸命なのが伝わる、押し付けはせず、観客の感性に委ねる部分が多いという方向の180度裏返した作品でした。
どちらがドイツの本当の姿なのでしょう。
後記: Mimikry に比べると映像などはいくらかましです。しかし ジャンルがはっきりせず、まだファンタに出すほど監督に経験が無いように思います。いくらかSF風。
FBI 的な警察で若い女性が訓練を受け、合格するという筋。その訓練に使われるのは夜女性のアパートに忍び込むキラー。しかし女性が夜わざわざ窓際に立ってそういう男を誘い込むようなシーンで始まります。危ないのにあんな事して・・・と思ったらやはり男が侵入して来ます。しかし女はそれを先刻ご承知で待ち構えているので、キラーもたまったものではありません。
意外性が十分出ていませんでした。
後記: 他の2作に比べるといくらかまし。いくつかの映画祭で賞も貰ったそうです。ファンタに出すとまだあと一息という感じですが、ストーリーはそれなりにはっきりしていて、何を言いたいのかは分かります。多少長過ぎる部分があり、10分弱削ってもいけそうです。主人公の会話を多少減らし、俳優に発声の訓練をすればそれなりにインパクトが出て見られる作品になりそうです。
ファンタとコンビになっているゲイ映画祭には向いています。
ヤッピー風の不動産屋が車で田舎の農家にやって来て、土地を買いたいと言い出します。話の相手をするのは雇われている農夫のような青年。都会と田舎、金持ちと貧乏人、シックなヤッピーと田舎者の差などが歴然としていて、2人の間には対立関係が。ところがひょんな事からお互いが惹かれていることが分かり一夜を共にします。
翌日早朝、ロマンティックな朝を迎えたつもりで草原を見ると農夫がはだかで何十メートルか離れた所に立っています。一緒に日の出を見ようかなどと思って近づくと、不動産屋は足を動物を捕まえる罠に取られて・・・。1人で立っているはずの若者は足首に足かせをはめられ、鎖で繋がれていました。10人ほどの怖い顔をした農民らしき男女が近づいて来て・・・。しかし昨夜一夜を共にしていたので、農夫は一大決心をして不動産屋を助ける気になって・・・。という筋です。
まだいくつか直す点はあるかと思いますが、他の2本よりはましです。
後記: 一緒に上映された長編にぴったりの人形劇。長編よりメリハリ、ユーモアがあり、17分で十分物語が語られています。全体の枠をきっちり理解した上での製作という意味ではこちらの方が優秀。
後記: 今年見たドイツの短編はどれもこれまでの枠にとらわれ過ぎて不発に終わっています。作者の創造性が出る前にこの枠で戦死してしまうという印象です。ユーモアも人工的で考え過ぎた物を並べると面白さが死んでしまいます。ドイツ人にユーモアが無いというのは嘘で、絶対にあります。しかし創作の分野でそれを表現する時にこけてしまうケースがまだまだ多いようです。
後記: 子供がサッカーをして遊んでいますが、ボールが老女の家の敷地に入ってしまいます。植木蜂を壊され怒った老女はボールに穴を空けて返します。サッカー好きの子供を怒らせると非常に危険です・・・。
後記: ドイツ人が引っかかってしまう英語のタイトル。ドイツ語でよく使われる「人にお願いをする」という意味の言葉が Bitten なのです。作品のタイトルは英語の噛むという意味から来ているわけですが。と言うわけで噛まれるととんでもない事になるバンパイア性ビールスの話。
後記: 人肉を食べる人が留置場に入って来た・・・。
後記: ウォレス&グロミット並のクレイ・アニメ。丹念に作られています。詐欺師が天国に行ける機械を売り込みに来て、世間知らずの老人のサインを求めます。老人はあれこれ言いますが遂にサインしてしまいます。で、殺されるかと思ったらそこへちょうど訪ねて来た死(欧州では死をもたらす死神は頭巾のついた長い服を着て、大きな鎌を持っていると信じられています)はなぜか老人ではなく詐欺師を一刀の元にばっさり。
この作品も2009年主催者が作ったプレゼント用のCDに入っていました。そのうちに井上さんに送ろうと思っています。
後記: なぜ殺されるのか分からない事件。たまたまキャンプをしていた若者たちが犠牲者に。他の観客にも意味は分かりませんでした。
デンマークの超大物監督です。最近何かに腹を立てて「これからはポルノだけを作って暮らす」みたいな発言をしたと聞いています。
後記: ラース・フォン・トゥリア主演。最初から最後まで出て来ます。共演もベテラン俳優。Chacun son cinéma ou Ce petit coup au coeur quand la lumière s'éteint et que le film commence という長い名前の作品の一部分。
後記: 画面もきれい、セット、調度品の色、デザインにも凝っていて、ユーモアもたっぷりです。
少年の誕生日を通して自分がいかに世界で1番不幸かを描写。ちょっとナタリ監督の作品を思い出します。
ファンタでは有名なアニメの監督。
あるホテルで起きる奇妙な殺人事件を捜査するために刑事が張り込むのですが・・・。
後記: この人の作品ではもっと良いのを見たことがあります。
後記: アルファベットを使う国でよく見られるスクラブルというゲームをやっている夫婦のシーン。こういうゲームをやる夫婦の状態をよく表現しています。
フィナーレ
転職警官の周囲で自分が雇った女性の連続失踪事件。犯人は間もなく捕まるも、問題が・・・。
今年は韓国が少ないと思っていたら、追加。韓国の犯罪映画は当たりが多いので期待。製作年度は2007年という話もある。
後記: 途中で予告が出たのですが、その後プログラムから消えています。後でフェスティバルと関係ない時に見ました。
タイトルのリスト
あ | え | さ | せ | つ | ま | み | り| A | B | C | D | E | H | I | J | K | L | M | N | O | P | R | S | T | The | U | V | W | Z | 数字 | 日本語以外の漢字 |
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