


 初到建寧賦詩
初到建寧賦詩| 雪中松柏愈青青, 扶植綱常在此行。 天下久無龔勝潔, 人間何獨伯夷清。 義高便覺生堪捨, 禮重方知死甚輕。 南八男兒終不屈, 皇天上帝眼分明。  | 
初めて建寧に到りて 詩を賦す******************
雪中の松柏 愈(いよい)よ 青青として,
綱常を 扶植するは 此の行に 在り。
天下 久しく 龔勝の 潔き 無く,
人間 何ぞ 獨(ひと)り 伯夷のみ 清からん。
義 高くして 便(すなは)ち 覺る 生の捨つるに 堪ふるを,
禮 重くして 方(まさ)に 知る 死の甚(はなは)だ 輕きを。
南八 男兒 終(つひ)に 屈せず,
皇天 上帝 眼 分明なり。
 (現・福建)の建寧の山中に隠れ住んでいたところ、新王朝の元に出仕を求められる。しかし、謝枋得はこれを峻拒した故、大都(現・北京)に送られた。やがて、その地で食を断って死んだ。この自尽のし方は、伯夷・叔齊
(現・福建)の建寧の山中に隠れ住んでいたところ、新王朝の元に出仕を求められる。しかし、謝枋得はこれを峻拒した故、大都(現・北京)に送られた。やがて、その地で食を断って死んだ。この自尽のし方は、伯夷・叔齊 に倣ったもので、新たな王朝の粟(禄)を食むのを潔しとしないことを表した自殺。伯夷、叔齊は殷末周初の人で、不義にして新たな王朝の周の粟(禄)を食むのを潔しとせず、これを拒んで、首陽山に隠れ住み、薇(ゼンマイ)を採って生活し、やがて飢えて死んだ。詳しくはこちら
に倣ったもので、新たな王朝の粟(禄)を食むのを潔しとしないことを表した自殺。伯夷、叔齊は殷末周初の人で、不義にして新たな王朝の周の粟(禄)を食むのを潔しとせず、これを拒んで、首陽山に隠れ住み、薇(ゼンマイ)を採って生活し、やがて飢えて死んだ。詳しくはこちら 。謝枋得の境遇は文天祥と似ており、詩も文天祥の『正氣歌』「天地有正氣,雜然賦流形。下則爲河嶽,上則爲日星。於人曰浩然,沛乎塞蒼冥。皇路當C夷,含和吐明庭。」
。謝枋得の境遇は文天祥と似ており、詩も文天祥の『正氣歌』「天地有正氣,雜然賦流形。下則爲河嶽,上則爲日星。於人曰浩然,沛乎塞蒼冥。皇路當C夷,含和吐明庭。」 と主張、内容が同じになっている。
と主張、内容が同じになっている。 。 ・愈:いよいよ。ますます。 ・青青:青々としている。 ・愈青青:逆境の中でも意気が盛んであることをいう。
。 ・愈:いよいよ。ますます。 ・青青:青々としている。 ・愈青青:逆境の中でも意気が盛んであることをいう。 勝のような潔さは、無かった。 *この句は「天下豈無
勝のような潔さは、無かった。 *この句は「天下豈無 勝潔」ともする。 ・天下:世界。この世。 ・久無:ずっと無かった。 ・豈無:どうして…なかろうか。きっとある。 ・龔勝:〔きょうしょう;Gong1sheng4〕前漢の哀帝の臣諫議大夫。王莽が前漢を倒して帝位につき、新建てた時、龔勝を上卿として迎えようとしたのに対して、二君に事えること恥じて、前出伯夷、叔齊のように食を断って死んだ。 ・潔:いさぎよさ。
勝潔」ともする。 ・天下:世界。この世。 ・久無:ずっと無かった。 ・豈無:どうして…なかろうか。きっとある。 ・龔勝:〔きょうしょう;Gong1sheng4〕前漢の哀帝の臣諫議大夫。王莽が前漢を倒して帝位につき、新建てた時、龔勝を上卿として迎えようとしたのに対して、二君に事えること恥じて、前出伯夷、叔齊のように食を断って死んだ。 ・潔:いさぎよさ。 陽を守って、順逆、義を重んじて最後まで戦った人物。前出『正氣歌』
陽を守って、順逆、義を重んじて最後まで戦った人物。前出『正氣歌』 にもうたいあげられている。なお、
にもうたいあげられている。なお、 陽を巡る戦いでは、攻囲に対してに
陽を巡る戦いでは、攻囲に対してに 陽城中では、食糧が絶え、飢えに迫られ、茶紙をも食べ、やがて、極めて凄惨なことが、起こっていった。青史に細かく記録されている。『資治通鑑』を読むと、その悲惨なことも、順序ということを重んじ、さすがは、と感心した。かれらは、順逆の理、義を最も重んじて最後まで戦ったが、その筋の通し方に対し、議が起こったことも青史に残っている。 ・男兒:一人前の男。立派な男。 ・終:ついに。とうとう。終わりまで。 ・不屈:屈服しない。
陽城中では、食糧が絶え、飢えに迫られ、茶紙をも食べ、やがて、極めて凄惨なことが、起こっていった。青史に細かく記録されている。『資治通鑑』を読むと、その悲惨なことも、順序ということを重んじ、さすがは、と感心した。かれらは、順逆の理、義を最も重んじて最後まで戦ったが、その筋の通し方に対し、議が起こったことも青史に残っている。 ・男兒:一人前の男。立派な男。 ・終:ついに。とうとう。終わりまで。 ・不屈:屈服しない。| 2003.11.15 11.16 |