huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                     
初到建寧賦詩
                    
           
            
         南宋 謝枋得

雪中松柏愈青青,
扶植綱常在此行。
天下久無龔勝潔,
人間何獨伯夷清。
義高便覺生堪捨,
禮重方知死甚輕。
南八男兒終不屈,
皇天上帝眼分明。


    **********************
      初めて建寧に到りて 詩を賦す

雪中の松柏  愈
(いよい)よ 青青として,
綱常を 扶植するは  此の行に 在り。
天下 久しく  龔勝の 潔き 無く,
人間 何ぞ 獨
(ひと)り  伯夷のみ 清からん。
義 高くして 便
(すなは)ち 覺る  生の捨つるに 堪ふるを,
禮 重くして 方
(まさ)に 知る  死の甚(はなは)だ 輕きを。
南八 男兒  終
(つひ)に 屈せず,
皇天 上帝  眼 分明なり。

             ******************

◎ 私感訳註:

※謝枋得:南宋末の人。新王朝の元に仕えるのを拒んで食を断ち死んだ(1226年〜1289年)。字は君直。号は疊山。諡は文節。信州弋陽の人。文学者。南宋末に乱を逃れて、(現・福建)の建寧の山中に隠れ住んでいたところ、新王朝の元に出仕を求められる。しかし、謝枋得はこれを峻拒した故、大都(現・北京)に送られた。やがて、その地で食を断って死んだ。この自尽のし方は、伯夷・叔齊に倣ったもので、新たな王朝の粟(禄)を食むのを潔しとしないことを表した自殺。伯夷、叔齊は殷末周初の人で、不義にして新たな王朝の周の粟(禄)を食むのを潔しとせず、これを拒んで、首陽山に隠れ住み、薇(ゼンマイ)を採って生活し、やがて飢えて死んだ。詳しくはこちら。謝枋得の境遇は文天祥と似ており、詩も文天祥の『正氣歌』「天地有正氣,雜然賦流形。下則爲河嶽,上則爲日星。於人曰浩然,沛乎塞蒼冥。皇路當C夷,含和吐明庭。」と主張、内容が同じになっている。

※初到建寧賦詩:初めて建寧に来て詩を作る。 ・初到:初めて…に来た。 ・建寧:地域名。福建省西境の武夷山脈の間にある。 ・賦詩:詩に表現する。詩を作る。

※雪中松柏愈青青: ・雪中:雪の中。困難な情況、逆境をいう。 ・松柏:マツや常緑のコノテガシワ。冬の寒さでも凋むことのない節操をいう。困難な環境にも耐えていける節度のあること。『論語』子罕の「歳寒,然後知松柏之後凋也。」に基づく。蛇足になるが、「松柏爲人伐」等という場合の「松柏」は、墓場に植える樹木である松やコノテガシワのこと。「松柏」について、詳しくはこちらを参照。 ・愈:いよいよ。ますます。 ・青青:青々としている。 ・愈青青:逆境の中でも意気が盛んであることをいう。

※扶植綱常在此行:人のふみおこなうべき道徳をしっかりと打ちたてるのは、今回の旅路(の目的で)ある。 ・扶植:植え付ける。たすけ立てる。しっかり立てる。 ・綱常:三綱と五常。人のふみおこなうべき道徳。 ・三綱:君臣、父子、夫婦の道。 ・五常:仁、義、礼、知、信。 ・在此行:今回の旅路に(ある)。

※天下久無龔勝潔:世の中で、ずっと勝のような潔さは、無かった。 *この句は「天下豈無勝潔」ともする。 ・天下:世界。この世。 ・久無:ずっと無かった。 ・豈無:どうして…なかろうか。きっとある。 ・龔勝:〔きょうしょう;Gong1sheng4〕前漢の哀帝の臣諫議大夫。王莽が前漢を倒して帝位につき、新建てた時、龔勝を上卿として迎えようとしたのに対して、二君に事えること恥じて、前出伯夷、叔齊のように食を断って死んだ。 ・潔:いさぎよさ。

※人間何獨伯夷清:この世で、どうして伯夷だけが清らかなのだろうか。他に人材はないのか。 *この句は「人間不獨伯夷清」ともする。 ・人間:〔じんかん;ren2jian1〕人の世。 ・何獨:どうして……だけ…か。 ・伯夷:前出不義にして新たな王朝の周の粟(禄)を食むのを潔しとせず、これを拒んで、首陽山に隠れ住んで、飢えて死んだ。 ・清:不正をしない。清らかである。

※義高便覺生堪捨:義とは、高いものであって、「生」を捨ててもよいと、自覚している。 ・義:正しい筋道。前出五常の一。 ・高:たかい。 ・便:すなはち。 ・覺:さとる。わかる。 ・堪捨:捨てられる。捨ててもよい。

※禮重方知死甚輕:禮とは、重いものであって、「死」とは甚だ軽いものだとまさに分かった。 ・禮:人のふみおこなうべき外形上の秩序。前出五常の一。 ・重:おもい。 ・方:まさに。ちょうど。今。 ・知:知る。 ・甚輕:はなはだ軽い。

※南八男兒終不屈:南斉雲は男の中の男で、最後まで屈服しなかった。 ・南八:南斉雲のこと。張巡の指揮の下、安禄山の乱の折り陽を守って、順逆、義を重んじて最後まで戦った人物。前出『正氣歌』にもうたいあげられている。なお、陽を巡る戦いでは、攻囲に対してに陽城中では、食糧が絶え、飢えに迫られ、茶紙をも食べ、やがて、極めて凄惨なことが、起こっていった。青史に細かく記録されている。『資治通鑑』を読むと、その悲惨なことも、順序ということを重んじ、さすがは、と感心した。かれらは、順逆の理、義を最も重んじて最後まで戦ったが、その筋の通し方に対し、議が起こったことも青史に残っている。 ・男兒:一人前の男。立派な男。 ・終:ついに。とうとう。終わりまで。 ・不屈:屈服しない。

※皇天上帝眼分明:天にいます天帝のまなこは、はっきりとあきらかに見抜いておられる。 *「南八男兒終不屈」と対句になっているとも謂える。 ・皇天:天。天の敬称。天の神。 ・上帝:天の神。造化の神。天帝。 ・眼:まなこ。眼力。 ・分明:はっきりとあきらかなこと。





◎ 構成について

 換韻。韻式は「AAAAA」。韻脚は「青行清輕明」で、平水韻でいえば下平八庚(明行清輕)、九青(青)。この作品の平仄は、次の通り。

●○●●●○○,(韻)
○●○○●●○。(韻)

○●●○○●●,
○○○●●○○。(韻)
●○●●○○●,
●●○○●○○。(韻)
○●○○○●●,
○○●●●○○。(韻)

2003.11.15
      11.16



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