漢詩       勉女權歌 其二

舊習最堪羞,
女子竟同牛馬偶。
曙光新放文明候,
獨立占頭籌。
願奴隷根除,
智識學問歴練就。
責任上肩頭,
國民女傑期無負。


******


女權に勉むる歌 其二
舊習 最も 羞ふに堪へんや,
女子 竟ひには  牛馬の 偶
(つれ)に 同じ 。
曙光 新たに放つ  文明の候
(とき)
獨立して  頭籌を 占め。
願ふ 奴隷は  根より除くを,
智識 學問は  歴練して 就く。
責任  肩頭に 上せ,
國民の 女傑  負
(そむ)く無きを 期す。


           **********
◎私感注釈


※勉女權歌 其二:この歌は二部構成になっており、これはその第二部。第一部は前のページ。
※舊習:旧習。因習。旧来の陋習。ここでは、女性に対する因習を特に指している。
※堪羞:恥ずかしくて 堪えられない。恥ずかしくて我慢できない。
※竟:ついに。結局。なんと。畢竟。
※牛馬偶:牛馬の連れあい。家畜の妻。
※曙光新放:(近代文明の)朝日が、射し始める。
※文明候:近代文明が輝くこの時。
※獨立:女性の(男性からの)独立をいう。
※頭籌:(マージャンなどの)点棒の最高位。
※奴隷:奴隷根性。女性が従属的な位置にあることを云う。
※根除:すっかり取り除く。
※智識學問:知識や学問。
※歴練:経験と鍛煉。もまれることをいう。
※就:つく。ものになる。
※責任:女性解放の責務を云う。
※上:のぼす。
※肩頭:かたに負う。
※期:期す。心して。
※無負:そむかない。

◎ 構成について
  
この作品の平仄は以下の通り。平仄については、取り立てて顧慮していない。


●●●○○,
●●●○○●●。
●○○●○○●,
●●●○○,
●○●○○,
●●●●●●●。
●●○●○,
●○●●○○●。


2001.2.28
   

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