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これは井古先生の詩で、読み下しも先生のものです。
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私見司馬遷 嚴君遺志刻悲腸、 史記編修苦節長。 舌禍何乖友情固、 筆耕豈輟考功央。 奮尋南北鍾眞説、 悟惜光陰著玉章。 噫正遷公紅涙作、 作稱泰斗到今芳。 |
厳君の遺志は悲腸に刻し 史記の編修は苦節長し 舌禍何ぞ乖かん友情の固きに 筆耕豈輟めんや考功の央ばなるを 奮って南北を尋ねて真説を鍾め 悟って光陰を惜しんで玉章を著わす ああ 正に遷公紅涙の作 作は泰斗と称され今に到るまで芳し *********************** ・司馬遷=「司馬遷」前漢の歴史家。字は子長。陝西夏陽の人。武帝の時、父談の職を継いで太史令となり、自ら太史公と称した。李陵が匈奴に降ったのを弁護して宮刑に処せられ たため発憤し、父の志をついで「史記」130巻を完成した。(前145頃〜前86頃)(広辞苑より)。 ・厳君=父。 ・考功=父の事業即ち史記の編纂。 |
2006.11.6掲載 |
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