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 これは風散士雅兄の詩で、読みも風散士雅兄のものです。 
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昨夢

無端曉夢宿生田、
已變桑滄正惘然。
枕畔唯聞吟詠耳、
醒知一刻夢中天。




端無はし な くも暁夢に 生田に宿す、
已に桑滄さうさうに変じて 正に惘然ばうぜん
枕畔 唯聞くは 吟詠のみ、  
醒めて知る一刻の 夢中の天。  

                 *********

<蛇足>
  なぜ “宿生田” かといえば、夢の中で菅茶山作の『宿生田』をわたくしがバスを降りて、バスの中の乗客に向かってなぜか自慢そうに、朗々と吟詠したことを、鮮明に覚えていました。その後、建物に入りましたが、その建物が旅館であったのか、我が家であったのかは分かりません。理由の分からないのが夢です。承句の「桑滄」とは「桑滄の変」のことで、“桑田変じて滄海となるような大変化。世の変遷のはげしいこと”にたとえます。菅茶山が名作「宿生田」を作った時と、なぜ今の風景が違うのであろうと不思議に思いましたが、夢であることを認識できませんでした。

  そのうちに何か矛盾を感じたため、惘然として目が覚めて、夢の次第を忘れないうちに書きとめたのが上記の詩で、このように鮮明に覚えていたのは稀でした。



2008.9.27




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