・訓: 庭訓の心算なのでクンと読む。
・薫陶: 徳を以って人を感化し、優れた人間をつくること。
・尊父: 故鳩山威一郎氏をさす。
・尊翁: 故鳩山一郎氏をさす。
・清修: 行いが清くて修まっている。
・相公: 宰相の尊称。
・与野: 与党と野党。
・中原: 天下の中央の地。ここでは帝都東京。
・逐鹿: (チクロク)ここでは政権を争うこと。
・鞠躬尽瘁: 心身ともに尽くして国事にはげむ。
・重来: 前回の選挙より。
・政権: 政権公約をさす。
・矛盾: 巷間ささやかれている院政・三党党是強行一致など。
・(巧言)令色: 口先がうまく、顔色をやわらげて人を喜ばせ、こびへつらうこと。
仁の心に欠けることとされる。
・信疑: 信じてよいやら、疑ってよいやら。
・仍旧: 古い習慣にそのまま従う。
・維新: ここでは今までに無いような政治手法を勘案実行する。
・友愛: 祖父故鳩山一郎翁が公職追放された昭和21年頃に提唱した身内だけの友愛。
<解説>
去る10日この詩を作っている際に、某テレビでいわゆる『鳩山御殿』の影像を拝見しました。
我が国においては始めて見る、まるで外国のお城のような豪邸でした。
話変わってこの詩の第五句は、古来人口に膾炙されている「臥薪嘗胆」と措辞していました。意味は「ごろごろした薪の上に寝て、苦い肝をなめる」という非常に苦労をして物事を成功させる意味です。ところが鳩山御殿の影像を拝見し、 この詩句では間違いであることにに気がつき、改めて『鞠躬尽瘁』なる語を大変な苦心の末見出しました。
我国の総理大臣が立派な家にお住みになったかを問題にしているのではなく、何不自由なく育った総理が弱者 や貧しい人々の気持ちを、理解できるか否かを危惧いたしました。 然しながら、民主党には有能なブレーンとなる方々が多くいらっしゃるので、これからの政権運営に期待している次第です。 あわせて第一句『薫陶は尊父 訓は尊翁』とは鳩山総理大臣に希望を託す作者の気持ちです。 ただし一抹の不安もあります
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