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 これは風散士雅兄の詩で、読みも風散士雅兄のものです。
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寒夜

稜稜寒夜擁紅爐、
獺祭爛柯詩想紆。
騒客清貧日常事、
妻歎桂玉我糊塗。



稜々たる寒夜 紅炉を擁し、
獺祭だっさい 爛柯らん か  詩想めぐる。
騒客の清貧は 日常の事、  
妻は桂玉けいぎょくを歎き 我は糊塗こと

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・稜稜: 寒さのきびしいさま。
・獺祭: 詩文を作るときに、多くの参考書をひろげちらかすこと。
・爛柯: ここでは作詩に夢中になって時を忘れること。
・桂玉: 物価高。桂より高い薪と、玉よりも高い食で生活すること。
・糊塗: 曖昧にとりつくろっておくこと。
【爛柯】[述異記(上)](晋の時代、木こりの王質は、四人の童子らが、碁をうっているのを 見ていて時のたつのを忘れた。その間に斧の柯(え)が爛(くさ)り、帰ってみれば当時の人は 誰もいなかったという故事)囲碁にふけって時のたつのに気がつかないこと。  転じて、遊びに夢中になって時を忘れること。画題として描かれる。(広辞苑より)

2009.11.30




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