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 これは岸本冑山先生の作品です。
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東日本大震災 地震行 其二 原子炉融解篇


三陸港都激震後
狂濤摩天似雷吼
忽失川途呑市街
如此災禍未曾有

原子炉屋甚堅牢
不耐激震缺炉槽
炉心溶融無由冷
無奈放射線量高

人恐被曝去故土
即棄生業慮労苦
難防拡散放射能
已無居人幾萬戸

已乎邦家累卵危
廟堂拱手人怨咨
唯有政争無政策
廟議混迷講策遅

宰相糊塗尚老獪
政府報道軽災害
人人安堵撫心胸
世論漸知事重大

報道難伝事局真
何事虚偽欺人民
至此事事初露見
復興災地艱難新

賈嗤海外又無奈
廟堂無人誰能那
以弁飾非不堪任
恋恋欲盗宰相座

看眼時事怒不収
伴食宰相是国讎
草屋何堪空座視
冗子呑声国歩憂








三陸の港都激震後
狂濤天を摩して雷吼似たり
忽ち川途を失いては 市街を呑み
此の如き災禍 未だ曾って有らず

原子炉屋 甚だ堅牢
激震に耐えず 炉槽缺く
炉心溶融するも冷すに由し無く
奈んともする無し 放射線量の高きを

人被曝を恐れて 故土を去り
即は生業棄てて 労苦を慮る
防ぎ難きは 放射能の拡散するを
已に居人の無きは 幾萬戸なる

已乎 邦家累卵の危きに
廟堂手を拱きては 人怨咨す
唯政争有りて 政策無く
廟議混迷して 策を講じること遅し

宰相糊塗にして尚お老獪
政府報道す 災害の軽きを
人人安堵して 心胸を撫で
世論漸く知る事の重大を

報道するも 伝え難きは事局の真
何事ぞ虚偽をして人民を欺く
此に至り 事事初めて露見し
災地を復興に 艱難新し

海外に嗤を賈っては又奈とも無し
廟堂に人無く 誰か能く那んせん
弁を以って飾を非るも任に堪ず
恋として盗まんとす宰相の座

眼に時事を看ては怒り収まらず
伴食の宰相は是れ国讎なり
草屋何ぞ堪えん 空しく座視するを
冗子声を呑みて国歩憂う

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2011年7月3日




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