瑛子仄声韻作詩麻煩多　碇豊長の詩詞　投稿

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　この詩は瑛子女士の作品です。 ******************

仄聲韻作詩麻煩多
　　　　　　　

博搜頁頁仄聲韻
繙閲冊書歌就遅
人生識字患憂始
悶悶空空憐我癡

　　　仄声韻作詩　麻煩( まはん)多し　　　（支韻）

博搜(はくそう)頁頁(ようよう)　仄声の韻
冊書を繙閲(はんえつ)すれど　歌就(なる)こと遅し
人生　字を識って　患憂( )の始まり？
悶悶(もんもん)空空(くうくう)　我が痴を憐れむ

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〇麻煩＝難儀　　〇博搜＝広くさがす　　〇繙閲＝書籍を開いて読み調べる　　〇悶悶＝思いわずらうさま　　〇空空＝おろかなさま・むなしいさま

　　どうしても使いたい韻が仄声の場合、大変苦労します。
　　詩韻簡易録の中から一字づつとりだし、意味を調べます。その字の意味がおおよそ良いと思ったら熟語を調べます。さもなくば、上の二字の熟語を探します。
　　「人生識字憂患始」→人は学問をすることによって苦労を知る。文字を学び、学問をすれば物事の道理が分かって、かえって苦労が多くなるから、無学の方がよい。（北宋、蘇軾、石蒼舒酔墨堂詩）と蘇軾はいいますが、私は字を覚え、漢詩作りを覚えて幸せです。