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          詠梅

                                陶鑄

料峭風寒花獨開,
孤芳心事費疑猜。
成塵我愛香如故,
妬忌無端終可哀。
獨自沈吟獨自寛,
熱膏煎血又年年。
毎憶莫愁湖畔月,
頭顱慘白不成妍。


 
******


                  梅を詠ず

料峭として  風 寒く  花 獨り開き,
孤芳 心事  疑猜を 費
(つひ)やす。
塵と成るも 我は愛す  香 故の如きを,
妬忌され 端 無くも  終(つひ)に哀む可し。
獨自 沈吟し  獨自 寛す,
熱膏 煎血  又た 年年。
憶ふ毎に  愁しむ莫れ  湖畔の月を,
頭顱 慘白にして  妍を成さず。


      **********

◎ 私感註釈:
この作品は『歳月不能消磨了的記憶』の中の「陶鑄在最後的歳月裏」の中からの採録で、陶鋳の妻であり同志でもある曽志が記したもの。この詩には題名は無かったが、陸游の卜算子「詠梅」 「驛外斷橋邊,寂寞開無主。已是黄昏獨自愁,更著風和雨。無意苦爭春,一任羣芳妬。零落成泥碾作塵,只有香如故。」に基づいて作られているので、同一題とした。
※陶鋳:六一年の中国共産党八届九中全会で、共産党中南局の第一書記となる。一口で云えば、文革で打倒された劉少奇側の幹部であり、劉少奇、小平とともに、実権派、保皇派とされた。
  癌を病みながら北京から合肥に行くように命じられ、その一月半の後、合肥で病没した。劉少奇の場合と同じく、激しい伝染病患者の遺体として、その日の中に火葬処分に附された。
※料峭:肌寒い。薄ら寒い。春の風が冷たいことの形容。
※風寒:冷たい風と寒気。
※花獨開:(梅の)花だけが(他の花の姿の無い中で)独りぼっちで咲いた。 ・花:梅花。前出の「寂寞開無主」に基づいている。
※孤芳:高潔の士をもって自任する(人)。ここでは、寒気の中で独り咲いている梅花のことを謂い、自分自身のことも指している。
※心事:心におもいまどう心配事。考え事。
※費:つかう。費やす。
※疑猜:疑われる。“猜疑”とするところだが、押韻するため“疑猜”とした。陶鋳は、武漢の「七・二〇事件」の黒幕と疑われていた。
※成塵:(落ちぶれて)塵と成るとも。前出「零落成泥碾
作塵」に基づいている。
※香如故,前出「只有
香如故。」に基づいている。
※妬忌:ねたむ。嫉妬する。前出「一任羣芳
」に基づいている。
※無端:訳もなく。端なくも。
※終:ついに。ついには。
※可哀:哀しむべき。
※獨自:独りで。自分だけで。「已是黄昏
獨自」に基づいている。
※沈吟:沈思する、深く考え込む。ぐずぐずして容易に決しない。前者の意。
※寛:おおまかにする。くつろぐ。ゆるくする。寛容、寛大にする。
※熱膏煎血:あぶらや血を熱し、あぶるような(苦しみ)。膏血を熱するが如く。苦しみの比喩。
※又年年:またも一年一年。
※毎憶:思い出す度に。
※莫愁:かなしむな。
※湖畔月:湖畔の月。
※頭顱:頭。
※慘白:血の気が無く、白っぽい。(顔色が)青白い。
※不成妍:麗しくならない。 ・妍:美しい。麗しい。口語では“”で、毛澤東の卜算子「詠梅」に出てくる。あの時代、人々は「毛主席詩詞」の本を持っており熟読していたことだろう。毛澤東の卜算子「詠梅」の「風雨送春歸,飛雪迎春到。已是懸崖百丈冰,犹有花枝也不爭春,只把春來報。待到山花爛漫時,在叢中笑。 」の中の「犹有花枝。」に当たるだろう。



◎ 構成について:

  七言律詩形式。換韻をしている。韻式は「AAABBB」。韻脚は「開猜哀」:平水韻上平十灰。 「寛年妍」:上平十四寒(寛)、下平一先(年妍)。この作品の平仄は次の通り。


●●○○○●○,(韻)
○○○●●○○。(韻)
○○●●○○●,
●●○○○●○。(韻)
●●○○●●○,(韻)
●○○●●●○。(韻)
●●●○○●●,
○○○●●○○。(韻)
                    

2002.9.26
     9.27


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