「お客様は神様です」と言った歌手三波春夫さんの言葉通り、このサイトも支援いただいているお客様のご尽力で成り立っているのが実情です。クルセイダーズ神社と言えるほど当サイトはクルセイダーズファンの僥倖に恵まれています。
今回も、そうした僥倖の賜物で、ラ・マンチャの男さん秘蔵のテープを送っていただきました。
時は1982年1月9日、所は東京新宿厚生年金会館でのクルセイダーズのコンサート。当時そのコンサートを放送したFMラジオから収録されたもので、これがまた随所にクルセイダーズ節が炸裂するファン垂涎のテープだったのです。
一度聴くなり、「これは情の綴れ織だな」って直感しました。構成の妙にも舌を巻きます。
曲の合間の進行役は堂に入ったWilton Felder。そのはずむ声がプレイすることの楽しさ、嬉しさを窺わせ、聴いているコチラも胸はずみます。
2曲目の「One day I'll fly away」は待ち望んだインストル版、7曲目の「Conversation」での男気を朗々と奏でるWilton Felderのテキサステナーが殊のほか素晴らしく、このコンサートでのWilton Felcerのテナー、アルト、ソプラノ持ち替えての活魚奮闘ぶりはまさに今が旬の瑞々しさです。それに絡むDavid.T.Walkerのギター任侠道も殊のほか琴線に触れ、このひげのファンキーおじさんは、やはりクルセイダーズの任侠路線にはなくてはならぬ存在だって再確認させられました。
エンディングでのメンバー紹介を聴きながら感じたのは、これは最早しゃれたジャズのコンサートなんてものじゃない、紛れもなくクルセイダーズ一座の人生劇場ってこと。余韻を噛締めていると、アンコール曲でしょうか、Wilton Felderの「We all have a star」が流れ目頭が熱くなってきます。
ラ・マンチャの男さん、ありがとうございました。
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