不唱陽關曲, 非因有故人。 柳條重綣繾, 鶯語太叮嚀。 惜別階前雨, 分攜水上萍。 飄蓬經已慣, 感慨本紛紜。 憂國心先碎, 合羣力未曾。 空勞憐彼女, 無奈繋其親。 萬里還甘赴, 孑身更莫論。 頭顱原大好, 志願貴縱橫。 權失當思復, 時危敢顧身? 白狼須掛箭, 靑史不銘勳。 恩宗輕富貴, 爲國作犧牲。 祗強同族勢, 豈是爲浮名。 ![]() |
陽關の曲を唱 はざるは,
故人 有るに因 るに 非ず。
柳條 重ねて綣繾 として,
鶯語 太 だ叮嚀 なり。
階前 の雨に惜別 し,
攜 ふるを分 かつこと 水上の萍 のごとし。
飄蓬 已 に慣 るるを經 ,
感慨本 紛紜 たり。
國を憂 へて 心先 づ碎かれ,
羣を合 はする 力 未だ曾 てならず。
彼 の女 を憐 れむを 空しく勞 し,
奈 んともする無し 其の親に繋 ぐるを。
萬里還 ほ 甘んじて赴 き,
孑身 更に 論ずる莫 れ。
頭顱 原 より 大いに好く,
志願して縱橫 を貴ぶ。
權 失はれて當 に復するを思ふべく,
時危 ければ敢 へて身を顧 んや?
白狼 須 らく箭 を掛 くべく,
靑史勳 を銘 せず。
宗 を恩 しみて富貴 を輕 んじ,
國の爲 に 犧牲と作 る。
祗 だ 同族の勢を強むるは,
豈 是 れ浮名 の爲 ならんや。
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