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一言で説明すると…革命の第二期を迎え、 国民公会が召集されました。ここで、ブルジョワジーを代表するジロンド派と、民衆を代表する山岳派が対立します。 |
8月末から9月初めにかけて国民公会の選挙が行われてました。国民公会召集の日はおりしもヴァルミーの勝利の翌日の9月21日でした。
新しい議会ではジロンド派が多数を占め、議会の事務員、各種委員会などにジロンド派の議員を送り、失われつつある秩序を回復するための活動を開始しました。
国民公会では、旧制度や王制を復活されようとする極右も、極端に社会主義的な構造を望む極左もいませんでした。内訳としては、ジロンド派、山岳派のふたつの勢力と、そのどちらにも属すようで属さない、でも属しているような不明確な中間派とがありました。この中間派は平原派とか沼沢派とか言われていました。彼らは最初ジロンド派よりでしたので、ジロンド派は山岳派より優位に立つことができました。
ジロンド派と山岳派の内部抗争が日増しに激しさを増していきます。共に共和主義でありながら、このふたつの党派にはいったいどのような違いがあるのでしょうか。
党派 | ジロンド派 | 山岳派 |
思想的背景 | 百科全書派 | ルソー |
合法?非合法? | 合法主義で、非合法を嫌う。 | 革命派そもそも非合法である、と認識している(バスチーユ、8月10日など)。「革命なしに革命を望めない(ロベスピエール)」 |
パリのとらえ方 | 地方分権主義でパリに脅威を感じ、パリを他県と同じ勢力に抑えたい。 | パリを指導的首都として、フランス統一の先頭に置く。 |
第一義に考えるもの | 所有権の不可侵性と経済の自由。 | 生きる権利。 |
革命への姿勢 | これ以上進めたくない。 | もっと進めたい。 |
支持基盤 | 上層ブルジョワジー、地方の人々 | 民衆 |
指導者 | ブリッソー | ロベスピエール |
主なメンバー | ヴェルニヨ、ロラン、コンドルセ、ペチヨン、ビュゾー | サン・ジュスト、マラー、ダントン、ビヨー・ヴァレンヌ、 コロー・デルボワ ルバ |
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