オセアニアを初めて訪れたのは1982年3月のことだ。 オーストラリアニューサウスウエールス州の田舎町Moreeに建設中だったIntelsat Standard-A地球局の検査監督エンジニアーとして他の同僚技術者、K氏、I氏とともに渡豪した。 OTC
(Overseas Telecommunications Company)の技術者の技術指導/監督業務だった。 初日に聞かれたのは、「おまえのニックネームは何と言うんだ?」だった。
外国人受けするニックネームの持ち合わせがなかった。 そこで、その時被っていた、Arnold Palmerの帽子にちなんで、 私は「アーニー」と呼ばれることになった。
その後、Moreeには5ヶ月滞在したが、私の実の名前を知る者は居ない。 他の2人に比べ、英語が少し出来るのも幸いし、仕事も順調に進み、生活も存分に楽しめた。 こんな逸話もある。 ある時、OTCの技術者が、他の2人に聞いたらしい、「池田は、本当に日本人か?、 奴の英語は、どうも日本人らしくない。」
私の英語は大したものではないが、発音やイントネーションが、比較的欧米人に似た喋り方ができる分、 そのように感じるのかもしれない。 その後オーストラリアには、4,5回訪れる機会を得、何れもすばらしい経験をさせて頂いた。
18/Dec/'01林蔵 (Updated on 4/Jan/'08)
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