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古詩十九首之十四

                        
去者日以疎,
來者日以親。
出郭門直視,
但見丘與墳。
古墓犁爲田,
松柏摧爲薪。
白楊多悲風,
蕭蕭愁殺人。
思還故里閭,
欲歸道無因。


    **********************
        古詩十九首の十四

去る者は  日
に 以て 疎(うと)く,
(きた)る者は  日に 以て 親しむ。
郭門を 出でて  直視すれば,
但だ  丘と墳とを 見るのみ。
古墓は  犁
(す)かれて 田と 爲(な)り,
松柏は  摧
(くだ)かれて 薪と 爲(な)る。
白楊  悲風 多く,
蕭蕭
(せうせう)として 人を 愁殺す。
(もと)の里閭に  還(かへ)らんと 思ひ,
歸らんと 欲するも  道に 因し 無し。

             ******************


◎ 私感訳註:

※古詩十九首之十四:『古詩十九首』は、哀しみを帯びた人生の諸相を詠うが、この部分は、人の死に去ることの描写になる。この作品が後世に与えた影響は大きい。東晋の陶潜『擬古九首』其四「迢迢百尺樓,分明望四荒。暮作歸雲宅,朝爲飛鳥堂。山河滿目中,平原獨茫茫。古時功名士,慷慨爭此場。一旦百歳後,相與還北。松柏爲人伐,高墳互低昂。頽基無遺主,遊魂在何方。榮華誠足貴,亦復可憐傷。」や、『挽歌詩其三』「荒草何茫茫,白楊亦蕭蕭。嚴霜九月中,送我出遠郊。四面無人居,高墳正嶢。馬爲仰天鳴,風爲自蕭條。幽室一已閉,千年不復朝。千年不復朝,賢達無奈何。向來相送人,各自還其家。親戚或餘悲,他人亦已歌。死去何所道,託體同山阿。」や、唐の劉希夷『白頭吟(代悲白頭翁)』「洛陽城東桃李花,飛來飛去落誰家。洛陽女兒惜顏色,行逢落花長歎息。今年花落顏色改,明年花開復誰在。已見松柏摧爲薪,更聞桑田變成海。古人無復洛城東,今人還對落花風。年年歳歳花相似,歳歳年年人不同。寄言全盛紅顏子,應憐半死白頭翁。此翁白頭眞可憐,伊昔紅顏美少年。公子王孫芳樹下,清歌妙舞落花前。光祿池臺開錦繍,將軍樓閣畫~仙。一朝臥病無人識,三春行樂在誰邊。宛轉蛾眉能幾時,須臾鶴髮亂如絲。但看古來歌舞地,惟有黄昏鳥雀悲。」など、本サイトでも多い。この作品は『古詩源』のもの。『昭明文選』第二十九卷とは一部字体が異なる。

※去者日以疎:死んで去りゆく者は、日々に疎(うと)くなってゆき。 ・去者:死に去っていく者。去りゆく者(また、物事)。ここを死者と見るか否かに因って、詩の意味は変わってくる。陶淵明は前出・『擬古九首』其四「相與還北。松柏爲人伐,高墳互低昂。頽基無遺主,遊魂在何方。」では、死者の意として理解している。 ・日以:日ごとに。日増しに。 ・疎:〔そ、(しょ);shu1(su1)◎〕疎遠になる。うとくなる。まばらなさま。

※來者日以親:新たに生を受けたものは、日々に親しいものとなってくる。 ・來者:新たに生を受けたもの。訪問してきた者。「去者」の対としての用語になる。 ・親:したしいものになる。

※出郭門直視:城門を出て、郊外へ行って、(この人の世の推移について)目をそらさないで見つめれば。 ・出:出る。郊外へ出る。墳墓は郊外に設けた。前出・『挽歌詩其三』「送我出遠郊。四面無人居,高墳正嶢。」 ・郭門:都市を囲む城門。「出郭門」とは、「街を出て、郊外の墳墓の地へ出かける」の意。 ・直視:まっすぐに向いて、目をそらさないで見つめる。物事の真実を正しく見つめる。

※但見丘與墳:ただ一面に様々な墓が見えるだけである。 ・但見:ただ…だけが見える。 ・丘與墳:墳墓のある丘と墓地。土饅頭。墳丘。

※古墓犁爲田:古人の墓地は、掘り返されて、畑地になっており。 ・古墓:昔の墓。 ・犁:〔り、れい;li2○〕すく。たがやす。動詞。 ・田:田地。畑地。

※松柏摧爲薪:(その墓地に植えてあった、不滅であるべき)松柏は、くだかれて薪(たきぎ)となってしまった。 *「古墓犁爲田,松柏摧爲薪」は、世の推移の激しいさまをいう。 ・松柏:墓地に葬った人物を記念して植える樹木。マツとコノテガシワ。不滅の常緑樹。『文選』では、「松栢」とする。前出・陶潜『擬古九首』其四「迢迢百尺樓,分明望四荒。暮作歸雲宅,朝爲飛鳥堂。山河滿目中,平原獨茫茫。古時功名士,慷慨爭此場。一旦百歳後,相與還北
松柏爲人伐,高墳互低昂。頽基無遺主,遊魂在何方。」や、 ・摧:〔さい;cui1○。(両韻:さ;cuo4●の場合は「まぐさ」)〕木が伐採されて割られる。 ・薪:まき。たきぎ。

※白楊多悲風:墓地を示すハコヤナギには、悲しげな(無常の)風がよく吹き。 ・白楊:ハコヤナギ。墓地の樹木。前出・陶淵明の『挽歌詩其三』「荒草何茫茫,
白楊亦蕭蕭。嚴霜九月中,送我出遠郊。」『古詩十九首』第十三首にはそれを描いて「驅車上東門,遙望郭北墓。白楊何蕭蕭,松柏夾廣路。下有陳死人,杳杳即長暮。」とある。 ・悲風:悲しい風が吹き抜ける。『高臺多悲風』。

※蕭蕭愁殺人:もの寂しさは、人をかなしい思いにさせる。 ・蕭蕭:〔せうせう:xiao1xiao1○○〕風がもの寂しく吹くさま。本来は、深く静かことになるが、屡々風の形容として使われる。燕・荊軻『易水歌』「
蕭蕭兮易水寒,壯士一去兮不復還。」とある。 ・愁殺人:かなしい思いにさせる。愁いに浸らせる。〔動詞+殺〕となる接尾辞で、意味を強める働きをする。「忙殺」「笑殺」等の「殺」と同じ。漢・無名氏の『古歌』に「秋風蕭蕭愁殺人,出亦愁,入亦愁。座中何人,誰不懷憂。令我白頭。胡地多飆風,樹木何修修。離家日趨遠,衣帶日趨緩。心思不能言,腸中車輪轉。」とある。清末・秋瑾の『絶命詞』に「秋雨秋風愁殺人とある。

※思還故里閭:(死者の魂は、葬られた墓地から)生きていた時のふるさとの入り口へ帰ってきたいと思うが。 *陶淵明の理解では『挽歌詩其三』のように、死者の魂の思いになる。  ・思:気持ち。心。おもい。 ・還:帰る。Uターンをする。 ・故里閭:ふるさとの村里の門。郷関。ここは「故・里閭」(昔 居た村里)とも、「故里・閭」(ふるさとの村の門)ともとれる。 ・閭:〔りょ:lyu2○〕村里の門。さと。村里。二十五戸=一閭。

※欲歸道無因:帰ってきたくとも、道によるべがない。 ・欲:…と思う。…たい。『文選』では、「慾」とする。 ・歸:戻る。本来の居所にもどっていく。 ・道:言う。或いは、道を辿る。みちびく。動詞として使う。 ・無因:理由がない。方法がない。道に辿っていく目印となるべきものがない。よしなし。




◎ 構成について

韻式は「AAAAA」。韻脚は「親墳薪人因」で、平水韻でいえば、上平十一真(因薪人親)。次の平仄はこの作品のもの。

●●●●◎,
○●●●○。(韻)
●●○●●,
●●○○○。(韻)(與:両韻。多音字)
●●○○○,
○●○○○。(韻)
●○○○○,
○○○●○。(韻)
○○●●○,
●○●○○。(韻)
2004. 9.27
      9.30
     10. 1完
2005.12.29補

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