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      勸酒

                 于武陵


勸君金屈卮,
滿酌不須辭。
花發多風雨,
人生足別離。


******


酒を勸む
 
君に勸
(すす)む  金屈卮(きんくつし)
滿酌  辭するを須
(もち)ゐず。
花 發
(ひら)けば  風雨 多く,
人 生きては  別離 足
(み)つ。

*****************



◎ 私感註釈

※于武陵:〔うぶりょう;yu2wu3ling2〕晩唐の詩人。名は〔げふ;ye4〕。杜曲の人。

※勸酒:作者が友人と別れる時の餞別の宴とその時の詩。短い中で、技巧的に優れたところがある。

※勸君金屈卮:あなたに、曲がった取っ手の附いた黄金の杯(にいっぱいにつがれたお酒)をお勧めする。 *王維の『送元二使安西』「渭城朝雨輕塵,客舎柳色新。
勸君更盡一杯酒,西出陽關無故人。」や『送別』「下馬飮君酒,問君何所之。君言不得意,歸臥南山陲。但去莫復問,白雲無盡時。」というのに雰囲気が似通っている。 ・勸君:あなたにお勧めする。唐・蜀・韋莊の『菩薩蠻 其四』に「勸君今夜須沈醉,樽前莫話明朝事。珍重主人心,酒深情亦深。   須愁春漏短,莫訴金杯滿。遇酒且呵呵,人生能幾何?」とある。 ・金屈卮:〔きんくつし;jin1qu1zhi1○●○〕曲がったとっての附いた黄金の杯。 ・卮:〔し;zhi1○〕杯。さかづき。

※滿酌不須辭:杯にいっぱいにつがれた酒を、辞退しないでほしい。 ・滿酌:〔まんしゃく;man3zhuo4●●〕酒をなみなみと杯につぐ。いっぱいになった杯。 ・滿:〔まん;man3●〕いっぱいにみたす。「盈」〔えい;ying2○〕に似ているが、そちらは、なみなみと注いで、だんだん増えていく感じを表す。平仄上も反対になる。後出・「足」を導くはたらき(「酒もいっぱいだが別れもいっぱいだ」)もしている。 ・不須:…する必要がない。…に及ばない。…すべきでない。…もちゐず。 ・辭:辞退する。遠慮する。断る。

※花發多風雨:花が咲けば、(咲いた花にとっての障碍となる)風や雨が多く襲ってくる。 ・花發:花が咲く。花が開く。 ・風雨:風と雨。ここでは、咲いた花にとっての障碍となるもののこととしていう。

※人生足別離:人が生きていくと、別離も多くある。 *「花發多風雨,人生足別離。」の聯は、伝統的に「花 發(ひら)きて  風雨 多し, 人生  別離 足(た)る。」という風な読み下しをするが、この聯は対句になっているので、それに配慮した訓みかたが必要になる。

風雨
別離

 ・人生:人が生きる。人が生まれ(てより)。詩詞では、名詞「人生」の意ではなく、「人が生きる、人が生まれる」といったSV構造として使うことが多い。ここでも後者の意で使われる。 ・足:満ち足りる。じゅうぶんである。前出・「滿」をうけている。中唐・白居易の『八月十五日夜禁中獨直對月憶元九』に「銀臺金闕夕沈沈,獨宿相思在翰林。三五夜中新月色,二千里外故人心。渚宮東面煙波冷,浴殿西頭鐘漏深。猶恐清光不同見,江陵卑濕
秋陰。」とあり、晩唐・陸龜蒙の『離別』に「丈夫非無涙,不灑離別間。杖劍對尊酒,恥爲游子顏。蝮蛇一螫手,壯士即解腕。所思在功名,離別。」 がある。 ・別離:別れ。

             ***********





◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「卮辭離」で、平水韻上平四支。次の平仄はこの作品のもの。

●○○●○,(韻)
●●●○○。(韻)
○●○○●,
○○●●○。(韻)
2005.1. 2完
     1. 3補
    12.24
2015.6. 2

漢詩 填詞 詩餘 詩余 

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