Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                                              
      秋日即事 
                 周密

絡緯聲聲織夜愁,
酸風吹雨水邊樓。
堤楊脆盡黄金縷,
城裏人家未覺秋。


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秋日即事
絡緯(らくゐ) 聲聲(せいせい)  夜に 愁(うれひ)を織(お)り,
酸風 雨を 吹く 水邊の樓。
堤楊
(ていやう) 脆(もろ)くも盡(つ)きたり  黄金の縷(いと)
城裏
(じゃうり)の人家は  未だ秋を覺(おぼ)えず。


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◎ 私感註釈

※周密:南宋の文学者。字は公謹。号して草窓、泗水潜夫…。官は義烏令。済南(現・山東省・済南)の人。宋の南渡(南宋)後、湖州の呉興(現・浙江省・呉興)の滅亡後、節を守って仕官しなかった。1232年〜1298年。『絶妙好詞』などを遺す。

※秋日即事:秋の日に即席で詩を作った。 ・秋日:秋の日。 ・即事:即興。目の前の物事を即席で詩に詠む。

※絡緯聲聲織夜愁:クダマキという(キリギリスに似た)虫のどの声も、どの声もみな、夜に機(はた)を織って悲しげである。 ・絡緯:〔らくゐ;luo4wei3●〕クダマキ。キリギリスよりやや小さい虫。機(はた)の横糸を機(はた)に通す音、機(はた)を織る音に似た鳴き声の秋の虫。 ・聲聲:どの声も、どの声も。どの声にもみな。中唐・白居易の『琵琶行』「轉軸撥絃三兩聲,未成曲調先有情。絃絃掩抑聲聲,似訴平生不得志。低眉信手續續彈,説盡心中無限事。輕慢撚抹復挑,初爲霓裳後麹。大絃如急雨,小絃切切如私語,切切錯雜彈,大珠小珠落玉盤。間關鶯語花底滑,幽咽泉流氷下難。氷泉冷澀絃凝絶,凝絶不通聲暫歇。別有幽愁暗恨生,此時無聲勝有聲。銀瓶乍破水漿迸,鐵騎突出刀槍鳴。曲終收撥當心畫,四絃一聲如裂帛。東船西舫悄無言,唯見江心秋月白。」のや、晩唐・温庭の『更漏子』に「玉爐香、紅蝋涙。偏照畫堂秋思。眉翠薄、鬢雲殘。夜長衾枕寒。   梧桐樹。三更雨。不道離情正苦。一葉葉、
聲聲。空階滴到明。」とある。 ・織:織る。ここでは、機を織る音に似た鳴き声のことになる。 ・愁:悲しげである。

※酸風吹雨水邊樓:せつない思いをさせる風が、水辺のたかどのに雨を吹きつけてきている。 ・酸風:せつない思いをさせる風。中唐・李賀の『金銅仙人辭漢歌』に「茂陵劉カ秋風客,夜聞馬嘶曉無跡。畫欄桂樹懸秋香,三十六宮土花碧。魏官牽車指千里,東關
酸風射眸子。空將漢月出宮門,憶君清涙如鉛水。衰蘭送客咸陽道,天若有情天亦老。攜盤獨出月荒涼,渭城已遠波聲小。」とある。 ・吹雨:雨を吹きちらす。 ・水邊樓:水辺のたかどの。蛇足になるが、「江上路」の対によくなる。

※堤楊脆盡黄金縷:(城外、郊外の)土手の柳は、あっさりと(春の時の)金色の糸(のような枝葉)を尽きさせてしまった(が)。(自然は敏感に季節の移ろいに反応しているが。) ・堤楊:土手の柳。 ・脆:あっさりと。もろく。 ・盡:つきる。 ・黄金縷:金色の糸。金糸。(春の)柳の枝の形容。春の形容を使うのは、後出「
未覺池塘春草夢,階前梧葉已秋聲。」とあることをふまえている。

※城裏人家未覺秋:街中の人々は、まだ秋になったということを感じていない。(街中は、季節の推移が分かる自然が少ないため。) ・城裏:街中。市内。都市の中。 ・人家:ひとさま。人々。必ずしも「人の居るいえ」「すみか」の意ではない。現代語でも“人家”や“老人家”などは「いえ」をいうのではなく、「ひと」を指す。古い用法では「画家」「読書家」の「−家」。(余談になるが、(基本的に「読書家」の意で)書名などで『読書人』との語を使うのには、暗々裏に「知識人階層」「インテリゲンチャ」の意に解されても可、という含みがあるのだろうか)。白居易の『聞夜砧』の「誰家思婦秋擣帛,月苦風凄砧杵悲。八月九月正長夜,千聲萬聲無了時。」 、白居易の『竹枝』「江畔誰家唱竹枝,前聲斷咽後聲遲。怪來調苦縁詞苦,多是通州司馬詩。」や、晩唐・蜀・韋莊『思帝郷』「春日遊,杏花吹滿頭。陌上誰家年少、足風流。妾擬將身嫁與、一生休。縱被無情棄,不能羞。」 もこれと同義。本来の意である「人のすみか」の意では晩唐・杜牧の『山行』「遠上寒山石徑斜,白雲生處有
人家。停車坐愛楓林晩,霜葉紅於二月花。」等がある。 ・未覺秋:まだ秋になったことがわかっていない。朱熹『偶成詩』に「少年易老學難成,一寸光陰不可輕。未覺池塘春草夢,階前梧葉已秋聲。」とあるのによる。

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◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「愁樓秋」で、平水韻下平十一尤。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○●●○,(韻)
○○○●●○○。(韻)
○○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)

2007.9.10完
2014.5.14補

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