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      望廬山五老峯  

                 李白

廬山東南五老峯,
青天削出金芙蓉。
九江秀色可攬結,
吾將此地巣雲松。


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廬山の五老峰を望む

廬山 東南  五老峯,
青天 削り出だす  金芙蓉。
九江の秀色を  攬結
(らんけつ)す可(べ)き,
(われ) 此(こ)の地を將(も)って  雲松に巣(すく)はん。

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 私感註釈

※李白:盛唐の詩人。字は太白。自ら青蓮居士と号する。世に詩仙と称される。701年(嗣聖十八年)〜762年(寶應元年)。西域・隴西の成紀の人で、四川で育つ。若くして諸国を漫遊し、後に出仕して、翰林供奉となるが高力士の讒言に遭い、退けられる。安史の乱では苦労をする。後、永王が謀亂を起こしたのに際して幕僚となっていたために、罪を得て夜郎にながされたが、やがて赦された

※望廬山五老峰:(山下から)廬山の五老峰を望む。(山中にて)廬山の五老峰に登る。 ・望:「登」ともする。李白は五老峰の近くの山の中に太白書堂を建ててそこに隠棲しようとした。 ・廬山:〔ろざん;lu2shan1〕江西省の九江市の南にある山塊(『中国第百科全書 中国地理』)。陶潛は南山と詠ったこともある。陶淵明の隠棲した近くにある山。廬山地図。 ・五老峰:廬山の東南部分の嶺。本来、山の麓側(陽湖側=東側)からの眺めによって呼ばれた嶺嶺。五つ六つの嶺の稜線が、恰も五人の老人が背を丸めて並んでいるようにも、肩を組んで並んでいるかのようにも見えることから呼ばれた。 ・峰:峯。

※廬山東南五老峰:廬山の東南側の五老峰(は)。 ・東南:廬山は山塊、山地といった山で、山上に街が開けている。その山塊の東南部分が五老峰に該る。

※青天削出金芙蓉:青空の中に金色(こんじき)の蓮華座を彫り出した(かのようである)。 ・青天:青空。 ・削出:彫り出す。 ・金芙蓉:金色に輝くハスの花。また、金色に輝くフヨウの花。五老峰が陽光で黄金色に輝くさまを謂う。五老峰の峰が蓮華座の花びらの半ば開いたさま(を横から見たさま)に見えるということ。なお、蛇足になるが、後世、日本の柴野栗山(江戸時代)は、『富士山』で「誰將東海水,濯出
玉芙蓉蟠地三州盡尽挿天八葉重。雲霞蒸大麓,日月避中峰。獨立原無競,自爲衆嶽宗。」とするが、そちら(『富士山』)で描写している「玉芙蓉」とは、富士山を花の蕊(ずい)、めしべと看做しているようであり、富士山周辺の連山を花弁と見立てているようである。李白の「芙蓉」とは指すところが異なっている。

※九江秀色可攬結:長江の支流、分流である九江のすばらしい景色をとりまとめたともいえる(ここで)。 ・九江:長江が廬山の北を流れるさまからついた名称。現・九江市がある。白居易の『琵琶行』「元和十年,予左遷
九江郡司馬,明年秋,送客浦口,聞舟船中夜彈琵琶者。」ただし、『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)57−58ページ「唐 江南西道」では江州となっている。 ・秀色:ひいでた景色。すぐれた景色。 ・可:…ことができる。べし。 ・攬結:〔らんけつ;lan3jie2●●〕(刈り取った稲束のように)とりまとめる。とりあつめる。つかむ。

※吾將此地巣雲松:わたしはこの地で浮き世を離れた高い雲のかかった松に巣を作って(隠棲しよう)。「吾將此地巣雲松」の句は、伝統的に「吾(われ)將(まさ)に此の地にて…」と読んでいる。しかし、語法からこの句の構成を見た場合、この「將」は「まさに…んとす」という副詞の意として使われていない。語法上は、「以」に似た意味の「…をもって」の用法になる。語法上、近い表現は「吾以此地巣雲松」「吾於此地巣雲松」になろう。李白は、或いは「吾(于)此地將巣雲松」の意で、節奏を整えるため「吾將此地巣雲松」としたのかも分からない。 @【將+動詞】まさに…んとす。将然形。〔しゃう;jiang1○〕。 A將:【將+名詞】を以て。〔しゃう;jiang1○〕。 B【動詞+將】…もて。〔しゃう;jiang1○〕。 C【將+疑問】はた。〔しゃう;jiang1○〕。 D動詞「ひきいる」。(「将軍」は「軍をひきいる」の意から)。〔しゃう;jiang1○〕。 E軍隊内の階級。(「大将」「中将」「少将」)〔しゃう;jiang4●〕。 それぞれの「將」の用例には、@李白の『酒』に「酒,杯莫停@明・文嘉の『明日歌』「明日無窮老、@劉言史『尋花』「遊春未足春,」、@白居易の『琵琶行』「醉不成歡慘A頼山陽の『謁楠河州墳有作』「隻手排妖氛』、A現代語だが「
革命進行到底」、B白居易の『新豐折臂翁』「點得何處去,五月萬里雲南行」、C『晉書・列傳・王導』「「我以中州多故,來此欲求全活,而寡弱如此,以濟」、D唐の劉希夷『白頭吟(代悲白頭翁)』に「樓閣畫~仙」、E杜甫は『五首』等がある。 ・此地:この地(に)。「將」を「まさに…んとす」という将然形に読みたければ、「此地」は副詞的(?)に「この地に(て)」と読むべきである。 ・巣:〔さう;chao2○〕すくう。巣を作る。動詞。ここでは、隠棲するの意になる。 ・雲松:(浮き世を離れた雲のかかった)背の高い松。

               ***********




◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「峯蓉松」で、平水韻上平二冬。次の平仄はこの作品のもの。

○○○○●●○,(韻)
○○●●○○○。(韻)
●○●●●●●,
○○●●○○○。(韻)

2007.10.31
     11. 1
     11. 2

漢詩 填詞 詩餘 詩余 

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