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浣溪沙 荊州約馬舉先登城樓觀塞
          

                         
         宋・張孝祥

霜日明霄水蘸空。
鳴鞘聲裏繡旗紅。
淡煙衰草有無中。


萬里中原烽火北,
一尊濁酒戍樓東。
酒闌揮涙向悲風。
    **********************






       浣溪沙 荊州(けいしう)にて馬舉先と約して城樓に登り、塞を觀る

霜日(さうじつ) 明霄(めいせう)  水 空を(ひた)す。
鳴鞘(めいせう) 聲裏(せい り )に  繡旗(しう き ) 紅し。
淡煙(たんえん) 衰草(すゐさう)  有無(うむ)(うち)


萬里(ばん り )中原(ちゅうげん)  烽火(ほうくゎ)の北,
一尊(いっそん)濁酒(だくしゅ)  戍樓(じゅろう)の東。
(たけなは)にして 涙を(ふる)ひ 悲風( ひ ふう)に向かふ。
             ******************





◎ 私感訳註:

※張孝祥:南宋の豪放派の詞人、政治家。紹興二年(1132年)〜乾道五年(1169年)。和州烏江 (現・安徽省和県の東北)の人。字は安国。号して干湖居士。中書舎人、建康留守、
荊南荊北路按撫使を歴任。建康留守の時、北伐を支援したために、媾和派に弾劾されて罷免された。豪放派の詞人として、辛棄疾らに影響を与えた。

※浣渓沙:詞牌の一。詳しくは「◎構成について」を参照

※荊州約馬舉先登城樓觀塞:・荊州(けいしゅう)で、(友人の)馬挙先と約束して、城門の上に築かれた物見櫓(やぐら)に登って、(敵の)要塞を眺めた。 ・荊(荆)州:〔けいしう;Jing1zhou1〕現・湖北省の江陵。現・湖北省の中南部に位置する行政区劃名。かつて荊州と呼ばれた中心都市・江陵は、荊州市内に残る。長江の中流に位置する港湾都市。南宋の時代では、荊州は前線よりの地帯となった。『中国歴史地図集』第六冊 宋・遼・金時期63−64ページ「南宋 荊湖南路 荊湖北路 京西南路」(中国地図出版社)にある。 ・約:約する。予約する。(「何月何日何時にどこで」等といった)約束をする。 ・馬挙先:人名。作者の友人。 ・城樓:城門の上に築かれた物見櫓(やぐら)。 ・觀塞:(敵の)要塞を眺める。

※霜日明霄水蘸空:霜の降りた秋の寒気の激しい日の明るい空の下、川の水は空をひたしている。 ・霜日:霜の降りた秋の寒気の激しい日。 ・明霄:あかるい空。 ・蘸:〔さん;zhan4●〕ひたす。(さっと)つける。

※鳴鞘声裏繡旗紅:鞭の音の中で、軍旗は赤く。 ・鞘:〔せう;shao1○〕 「鞭鞘」(=むちの先についている細い皮ひも)の意。 ・繡旗:ぬいとりをした旗。軍旗。戦旗。錦の御旗。

※淡煙衰草有無中:薄い靄(もや)で、疎(まば)らになった草は、あるのか無いのか(はっきりとは分からない)。 ・淡煙:うすいかすみ。うすもや。=淡烟。=淡靄。 ・衰草:〔すゐさう;shuai1cao3○●〕おとろえた草。寒気が訪れて抜けて疎(まば)らになった草原。 〔すゐさう;chui1cao3○●〕次第に葉が抜けていった草。明・高啓の『塞下曲』に「日落五原塞,蕭條亭堠空。漢家討狂虜,籍役滿山東。去年出飛狐,今年出雲中。得地不足耕,殺人以爲功。登高望
衰草,感歎意何窮。」とある。 ・有無:ありやなしや。

※万里中原烽火北:遥か彼方の(漢民族の故地)中原は、(戦を報(しら)せる)烽火(のろしび)の北側だ。 ・中原:黄河流域から長江以北の中華の地で、漢民族の故地。 漢民族生誕の地であるが、当時は金国となっていた。 ・烽火:のろし火。

※一尊濁酒戍楼東:一樽(ひとたる)の濁酒(にごりざけ)で、見はりの櫓(やぐら)の東(で酒盛りをすれば)。 ・一尊:酒樽(さかだる)一杯の酒。「尊」=「樽」。 ・濁酒:にごりざけ。どぶろく。 ・戍楼:〔じゅろう;shu4lou2●○〕国境に設けられた見はりの櫓(やぐら)。

※酒闌揮涙向悲風:(酒盛りが)酣を過ぎて(も、なお、心中の憂国の情は如何とも、し難く)、涙をはらって悲しみの情を起こさせる秋風に対している。 ・酒闌:酒宴が終わりに近くなる。「闌」:〔らん;lan2○〕盛りがすぎる。半ば過ぎ。尽きようとする。おそい。衰えていく。また、まっさかり。たけなわ。ここは、前者の意。南唐後主・李Uの『阮カ歸』呈鄭王十二弟に「東風吹水日銜山,春來長是閑。落花狼籍
闌珊,笙歌醉夢間。   珮聲悄,晩妝殘,憑誰整翠鬟。留戀光景惜朱顏, 黄昏獨倚欄」とあり、両宋・李C照の『好事近』に「風定落花深,簾外擁紅堆雪。長記海棠開後,正是傷春時節。   歌罷玉尊空,缸暗明滅。魂夢不堪幽怨,更一聲啼鴂。」とある。 ・揮涙:涙をはらう。涙をぬぐう。 ・悲風:もの寂しい音を立てる風。悲しみの情を起こさせる風。秋風。






◎ 構成について

 浣溪沙  四十二字(双調)。 脚韻は、平声韻一韻到底。韻式は「AAA AA」

   ●○○●●○,(韻)
   ●●○○。(韻)
   ●●○○。(韻)


   ○○●●,
   ●●○○。(韻)
   ●●○○。(韻)
2017.7. 1
     7. 2
     7. 3
     7. 4完
     7. 5補
     7.10完

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