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感秋
                                                  
                        南宋・楊萬里

舊不悲秋只愛秋,
風中吹笛月中樓。
如今秋色渾如舊,
欲不悲秋不自由。




    **********************


            秋に感ず

(もと) 秋を悲まず  ()だ 秋を愛し,
風中(ふうちゅう) (ふえ)を吹く  月中(げつちゅう)(ろう)
如今(じょこん) 秋色は  (すべ)て舊の如くなるも,
秋を 悲しまざらんと(ほっ)するも  自由( じ いう)ならず。







◎ 私感訳註:

※楊万里:南宋の学者、詩人。字は廷秀。号して誠齋。吉水(現・江西省吉水県)の人。1127年(靖康二年/建炎元年)〜1206年(開禧二年)。生涯、抗金に勤めた。南宋の「中興四大詩人」の一。

※感秋:秋の訪れに感じることがあって。 *この詩は前半と後半に別れ、前半は、若い時期のことを回想して詠い、後半は年を取ってから(=今)の心境を詠った。「
不悲秋只愛秋,風中吹笛月中樓。如今秋色渾如舊,不悲秋不自由。」と、リズミカルで対比した表現で、結果として、同じ言葉が重なる。「不悲秋」「舊」「秋」「中」「不」と。若い時代と年を取った現在との対比をしたものに、両宋・辛棄疾の『醜奴兒 書博山道中壁』「少年不識愁滋味,愛上層樓。愛上層樓,爲賦新詞強説愁。   而今識盡愁滋味,欲説還休。欲説還休,却道天涼好個秋。」がある。

※旧不悲秋只愛秋:昔(=若い頃)は、秋のうらぶれた景色に悲しみがわくことはなく、ただ秋を愛していただけで。 ・旧:昔。以前。もと。後出・「如今」に対置される。 ・悲秋:秋の気に感じて傷み悲しむ。秋のうらぶれた景色に悲しみがわく。また、もののあわれを感じる秋。もの寂しい秋。ここは、前者の意。『楚辭・九辯』に「之爲氣也!蕭瑟兮草木搖落而變衰」や『古詩源』の古歌に「蕭蕭,出亦,入亦。」とあり、
盛唐・杜甫の『登高』に「風急天高猿嘯哀,渚C沙白鳥飛廻。無邊落木蕭蕭下,不盡長江滾滾來。萬里悲秋常作客,百年多病獨登臺。艱難苦恨繁霜鬢,潦倒新停濁酒杯。」とあり、清末・秋瑾の『絶命詞』に「人!」とある。 ・只:ただ。…ばかり。…だけ。

※風中吹笛月中楼:(風雅にも)風の中の月明かりの中の高殿(たかどの)で笛を吹いていた。 ・月中楼:月明かりの中の高殿(たかどの)。「月中」:(一ヶ月の)月の半ば。また、(空に浮かぶ)月の中。また、月明かりの中。ここは、後者の意。

※如今秋色渾如旧:(年をとった)現在、秋の景色はすべて昔ながらのようである(が)。 ・如今:当今。現今。いまのところ。いま。 *「如今」は、過去のある時期と対比しての「現在」をいい、時間的に幅をもつ。前出・「舊」に対置される。 ・秋色:秋の景色。秋の気配。 ・渾:〔こん;hun4●(ただし、現代語ではhun2)〕すべて。まったく。なお、「渾」は多音字(≒両韻)で、〔こん;hun4●〕すべて。まったく。副詞。 〔こん;hun2○〕濁る。動詞。 ・如旧:以前のようである。元のままのようである。昔ながらのようである。

※欲不悲秋不自由:秋の気に感じて傷み悲しむようなことはしまい、と思っても、思う通りにならない(で、秋の気に感じて傷み悲しんでいる)。 ・欲:…しようとする。…と思う。願う。…たい。 ・不自由:思う通りにならない。自由でない。思いのままにではない。「自由」思う通り(に)。思いのまま(に)。





◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「秋樓由」で、平水韻下平十一尤。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○●●○,(韻)
○○○●●○○。(韻)
○○○●◎○●,
●●○○●●○。(韻)
2016.1.26
                               
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