Huanying xinshang Ding Fengzhang de wangye

                            


次韻公擇舅
北宋・黄庭堅



昨夢黄粱半熟,
立談白璧一雙。
驚鹿要須野草,
鳴鷗本願秋江。



           
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公擇(こうたく)(きう)に次韻す
昨夢(さくむ)  黄粱(くゎうりゃう) (なか)ば熟す,
立談(りつだん)して  白璧(はくへき) 一雙(いつさう)
驚鹿(きょうろく)  要須(えうしゅ)なり 野草( や さう)を,
鳴鷗(めいおう)  ()と願ふ 秋江(しうかう)を。

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◎ 私感註釈

※黄庭堅:北宋の詩人。慶暦五年(1045年)〜崇寧四年(1105年)。字は魯直、号は涪翁。山谷道人。洪州の分寧(現・江西省修水県)の人。党争に巻き込まれ、紹聖元年(1094年)新法党に中傷され、以後地方を転々として、最後は(現・広西省)宜州で没した。蘇軾の門下として、秦観らと「蘇門四学士」と、また、蘇軾と並んで「蘇黄」と称される。

※次韻公択舅:李公択(=李常)おじの詩に対して、次韻(同一の韻字を同一配列で使った詩作)しての詩を作った。 ・次韻:詩の応酬や共感のため、作詩の際、全く同一の韻字を同一配列で使うこと。おじ(李公択)の詩は「□□□□□□,□□□□□雙。□□□□□□,□□□□□江。」というものだった。 ・公択:〔こうたく;Gong2ze2〕作者・黄庭堅の母の兄の李常のこと。公択は字。 ・舅:〔きう;jiu4●〕母の兄弟で、母方のおじのこと。しゅうと。なお、父方のおじは伯(:父の兄)。叔(:父の弟)。

※昨夢黄粱半熟:昨夜の夢では、黄粱は生煮(なまに)えで(人の世の栄枯盛衰も半ばまでしか体験していないが)。 ・黄粱:キビ、オオアワの異名。ここでは、「黄粱一炊夢」のこと。「黄粱一炊の夢」(=人の世の栄枯盛衰のはかなさのこと)。『枕中記』の故事で、粟飯を炊きあげるほどの短い間にみる夢。人の世の栄枯盛衰のはかなさの譬え。また、人生のはかなさの譬え。「邯鄲夢」。『太平廣記』(卷第八十二 呂翁 中華書局版第二冊526〜528ページ)には「盧生…感歎曰。大丈夫生世不諧。…目昏思寐。是時主人蒸
黄粱爲饌。翁乃探嚢中以授之曰。…寐中。…(人生の栄枯盛衰を全て見て)…盧生欠伸而寤。見方偃於邸中。顧呂翁在傍。主人蒸黄粱尚未熟。觸類如故。蹶然而興曰。豈其夢寐耶。翁笑謂曰。人世之事。亦猶是矣。生然之。」とある。盛唐・王維の『田園樂七首』之七に「酌酒會臨泉水,抱琴好倚長松。南園露葵朝折,東谷黄粱夜舂。」とある。 ・半熟:食物がまだ十分に煮えていない。生煮(なまに)えである。

※立談白璧一雙:(皇帝と)立ち話をした(だけで)、一対(いっつい)璧(へき)(=環状の平たい大玉)をいただ(くような栄光に満ちた時もあった)。 *この句は盛唐・王維の『田園樂七首』之二に「再見封侯萬戸,
立談賜璧一雙。詎勝耦耕南畝,何如高臥東窗。」を踏まえている。なお、王維は戦国・虞卿を詠った。司馬遷の『史記・平原君虞卿列傳』に「虞卿者,游説之士也。躡蹻檐簦説趙孝成王。一見,賜黄金百鎰,白璧一雙再見爲趙上卿,故號爲虞卿。…趙於是封虞卿以一城。」とある。(遊説家の虞卿は、趙・孝成王の前で弁舌を振るう機会を得て、一度の謁見で黄金百鎰と白玉一対を賜り、二度目の謁見で趙の上卿の位を授かったため、「虞卿」と言われた。)。 ・立談:立ち話をする。時間の短い喩え。ここは、前者の意。 ・璧:〔へき;bi4●〕璧(へき)。環状の平たい大玉。たま。玉(ぎょく)の通称。 ・一双:一対(いっつい)。一対(いっつい)(=二個のものが一組)になっているものを数える。

※驚鹿要須野草:(今のわたしに似た)おどおどとした鹿には、野原の草がなくてはならぬ。 ・要須:〔えうしゅ;yao4xu1●○〕なくてはならぬ(こと)。必要(な品や事柄)。=必須。必需。必要。(現代中国語:必須。需要。必定。総会。) ・野草:野原の草。

※鳴鴎本願秋江:(今のわたしに似た)鳴くカモメは、本もと秋の川にあることを願っているのだ。 ・鴎:〔おう;ou1○〕カモメ。白い水鳥。
拘束されずに自由に飛び交う水鳥の意として盛唐・杜甫の『江村』に「C江一曲抱村流,長夏江村事事幽。自去自來梁上燕,相親相近水中。老妻畫紙爲棊局,稚子敲針作釣鈎。多病所須唯藥物,微躯此外更何求。」とある。『列子・黄帝篇』に「海辺の人で、カモメがすきな者がいて、毎朝海辺へ行って、カモメと遊んでいた。集まってくるカモメの数は百に止まらなかった。そこで、その者の父親が、『わたしは、カモメがお前に付き随って遊んでいるという噂を聞いているが、お前、そのカモメを取ってこい。わたしがあそんでやろう』と言った。そこで、息子は翌朝海辺へ行って(言われたとおりに捕まえようとしたが)カモメは降りては来なかった。」『列子・黄帝篇』「海上之人有鴎鳥者,毎旦之海上,從鴎鳥鴎鳥之至者,百住而不止。其父曰:『吾聞鴎鳥皆從汝游,汝取來,吾玩之。』明日之海上,鴎鳥舞而不下也。」とある。以下の例は池等を詠ったものに出てくる「鴎」。東晋・陶潛の『遊斜川』に「開歳倏五日,吾生行歸休。念之動中懷,及辰爲茲游。氣和天惟澄,班坐依遠流。弱湍馳文(オシキウオ。トガリヒラウオ。淡水魚)闥J(谷間)。迥澤散游目,緬然睇曾丘。雖微九重秀,顧瞻無匹儔。提壺接賓侶,引滿更獻酬。未知從今去,當復如此不。中觴縱遙情,忘彼千載憂。且極今朝樂,明日非所求。」とあり、両宋・李清照の『如夢令』に「嘗記溪亭日暮,沈醉不知歸路。興盡晩回舟,誤入藕花(ハスの花)深處。爭渡,爭渡,驚起一灘鷺。」や、同・李清照の『雙調憶王孫』び「湖上風來波浩渺,秋已暮、紅稀香少。水光山色與人親,説不盡、無窮好。   蓮子(スイレンの実)已成荷葉(ハスの葉),C露洗、蘋花(うきくさ)汀草。眠沙鷺不回頭,似也恨、人歸早。」等がある。 ・本願:もとからの願い。本心。念願。

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◎ 構成について

韻式は、「AA」。韻脚は「雙江」で、平水韻上平三江。この作品の平仄は、次の通り。


●●○○●●,
●○●●●○。(韻)
○●●○●●,
○○●●○○。(韻)
2019.6.28
     6.29



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