Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye
玉台体


     
                     黄公紹

青玉案

年年社日停針線。
怎忍見、雙飛燕。
今日江城春已半。
一身猶在,
亂山深處,
寂寞溪橋畔。


春衫著破誰針線?
點點行行涙痕滿。
落日解鞍芳草岸。
花無人戴,
酒無人勸,
醉也無人管。







******

青玉案
                 
年年 社日(しゃじつ)に  針線(しんせん)(とど)む。
(いづく)んぞ見るに(しの)ばん、(なら)べる 飛燕を。
今日 江城(かうじゃう)  春 (すで)に半ばなり。
一身 ()ほ在り,
亂山(らんざん)の深き處,
寂寞たる 溪橋(けいけう)(ほとり)に。


春衫(しゅんさん) 著破れて  (たれ)針線(しんせん)せん?
點點(てんてん) 行行(ぎゃうぎゃう)  涙痕(るゐこん) 滿つ。
落日(らくじつ) (くら)()く  芳草(はうさう)の岸。
花は 人の(いただ)く無く,
酒は 人の(すす)める無く,
醉へども()た 人の(かか)はる無し。

*****************


◎ 私感註釈

※黄公紹:南宋から元にかけての重なった時代の学者。邵武(現・福建省)の人。字は直翁。鹹淳の進士。元に仕えることなく樵溪に隠棲する。著作に『古今韻會』がある。

※青玉案:詞牌の一。詞の形式名。詳しくは下記の「構成について」を参照。女性の許から別れて旅立った男性の心情を詠う。

※年年社日停針線:(今日は、春祭りで)毎年、祭には、(女性は)針仕事を休む(日で、彼女も休んでいることだろう)。 ・社日:春(秋の)鎮守の祭。土地の神を祭り豊作を祈る日。立春(/立秋)後第五の戊(つちのえ)の日を春社(/秋社)という。ここでは、春祭り。 ・停:(一時)やめる。「停針線」:社日(祭)には、女性は針仕事を控えたことを謂う。 ・針線:裁縫。針仕事。「針」は:はり。「線」は:いと。

※怎忍見、双飛燕:(雌雄)つがいになって飛ぶツバメを、(独り身となっている彼女は)見るに忍びないことだろう。 ・怎:どうして。なぜ。どのように。いかでか。(白話)。=如何、何如。両宋・李清照の『聲聲慢』に「尋尋覓覓,冷冷CC,凄凄慘慘戚戚。乍暖還寒時候,最難將息。三杯兩盞淡酒,
敵他、曉來風急。雁過也,正傷心,却是舊時相識。   滿地黄花堆積,憔悴損,如今有誰堪摘。守着窗兒,獨自生得K。梧桐更兼細雨,到黄昏、點點滴滴。這次第,一個、愁字了得。」とある。  ・忍:耐える。我慢する。しのぶ。 ・双:(雌雄)つがいの。対(つい)。ならぶ。

※今日江城春已半:今日、川沿いの町は、春もすでに半ばになった(が「王孫不歸」のようだ)。 ・江城:川沿いの町。また武昌(漢陽、後に漢口も)一帯をも謂う。盛唐・李白の『與史郎中欽聽黄鶴樓上吹笛』に「一爲遷客去長沙,西望長安不見家。黄鶴樓中吹玉笛,
江城五月落梅花。」とある。 ・已半:すでに半ばになった、の意。

※一身猶在:(わたしは=男は)ただひとり、なおまだ(ふぞろいに聳え立つ山々の奥の、寂しげな谷川にかかる橋のたもと)にいる。 ・一身:ただひとり。また、一つの体。体全体。ここは、前者の意。 ・猶:なお。まだ。なおまだ。いまだに。なおかつ。やはり。また、まるで……のようである。なほ…ごとし。ここは、前者の意。 ・在:(…に)いる。「在」は「乱山深処,寂寞渓橋畔」にかかる。「一身猶
在〔乱山深処,寂寞渓橋畔」。

※乱山深処:(そこは)ふぞろいに聳え立つ山々の奥(の)。 ・乱山:ふぞろいに聳え立つ山々。 ・深処:奥。中唐・白居易の『靈巖寺』に「館娃宮畔千年寺,水闊雲多客到稀。聞説春來更惆悵,
百花深處一僧歸。」とあり、釋靈一の『題僧院』に「無限青山行欲盡,白雲深處老僧多。」とあり、北宋・柳永の『夜半樂』に「凍雲黯淡天氣,扁舟一葉,乘興離江渚。渡萬壑千巖,越溪深處。怒濤漸息,樵風乍起,更聞商旅相呼。片帆高舉。泛畫鷁、翩翩過南浦。   望中酒旆閃閃,一簇煙村,數行霜樹。殘日下,漁人鳴榔歸去。敗荷零落,衰楊掩映,岸邊兩兩三三,浣沙遊女。避行客、含羞笑相語。   到此因念,繍閣輕抛,浪萍難駐。歎後約丁寧竟何據。慘離懷,空恨歳晩歸期阻。凝涙眼、杳杳~京路。斷鴻聲遠長天暮。」とあり、「荷花深處小船通」「漉k深處是蘇家(=蘇小小の所)」とあり、両宋・李清照の『如夢令』に「嘗記溪亭日暮,沈醉不知歸路。興盡晩回舟,誤入藕花深處。爭渡,爭渡,驚起一灘鴎鷺。」とあり、清・袁枚の『銷夏詩』に「不著衣冠近半年,水雲深處抱花眠。平生自想無官樂,第一驕人六月天。」とあり、戴叔倫の『夏日登鶴巖偶成』に「碧雲深處翔。」ある。

※寂寞渓橋畔:寂しげな谷川(にかかる)橋のたもと(にいる)。 ・寂寞:寂しげである。ひっそりとしてものさびしいさま。中唐・劉禹錫の『石頭城』に「山圍故國週遭在,潮打空城
寂寞。淮水東邊舊時月,夜深還過女牆來。」とある。 ・渓橋畔:谷川(にかかる)橋のたもと。

※春衫著破誰針線:(女性がいないので、)春物の服が着ていて破れても、誰が繕(つくろ)ってくれようか。 ・春衫:春物のひとえの上着。「衫」は:ひとえの服。 ・著破:着ていて破れる意。身に着けていてぼろぼろになる意。この意味では「著」は:〔zhuo2●〕)(服を)着る。身に着ける。=着〔zhuo2●〕。 ・針線:(ここでは、動詞として使われ、)裁縫をする。針仕事をする。

※点点行行涙痕満:(傷(いた)んだ春物の服の上は)はらはらとこぼれる涙、たらたら流れる涙のあとで満ちている。 ・点点:はらはら、ぽたぽたと点を打つようにこぼすさま。 ・行行:列になってたらたら流れるさま。「行」は:たらたら流れる涙のように、行(ぎょう)や列になったものを数える量詞(=助数詞)。この意味では〔ぎゃう;hang2○〕。 ・涙痕:涙のあと。

※落日解鞍芳草岸:日が沈んで、よいかおりのする春の草の(生えた)岸辺で、馬から鞍(くら)を取り外し(その夜の宿に泊まる)。 ・落日:日が沈む。 ・解鞍:馬から鞍(くら)を取り外す意。 ・芳草:よいかおりのする草。春の草。

※花無人戴:(そこに)花はあっても身につけて飾る人(=女性)がいない。 ・無人戴:身につけて飾る人(=女性)がいない。「無人-」は:「…する人がいない」意。 ・戴:いただく。体につけて身を飾る意。

※酒無人勧:酒はあっても、だれも勧めてくれる人がいない。 ・無人勧:だれも勧める人がいない意。 ・勧:すすめる。

※酔也無人管:酔っぱらっても、誰もかかわってはくれない。 ・酔也-:酔っぱらったとしても…。酔っぱらっても…、の意。 ・也:…としても。…もまた。…も。 ・無人管:誰もかまってくれない、の意。 ・管:かまう。かかわる。世話をする。

                  ***********





◎ 構成について

青玉案双調。六十七字。韻式は、「aaaaa aaaaa」。仄韻。『西湖路』ともいう。韻脚は「線燕半畔 線満岸戴勧管」で、詞韻第七部去声。

◒○◓●○○●。(a韻)
●◒●、○○●。(a韻)
◓●◒○◒●●。(a韻)
◓○◒●,◓○◒●。(無し/a韻)
(本ページの詞はここでは韻を踏まない)
◓●○○●。(a韻)


◒○◓●○○●。(a韻)
◓●○○●○●。(a韻)
◓●◒○◒●●。(a韻)
◓○◒●,◓○◒●。(a韻)
◓●○○●。(a韻)

 
2017.4. 5
     4. 6
     4. 7
     4. 8
     4.16



xia 1ye次の詩へ
shang 1ye前の詩へ
婉約詞メニューへ
    ************
shici gaishuo詩詞概説
唐詩格律 之一
宋詞格律
詞牌・詞譜
詞韻
唐詩格律 之一
詩韻
詩詞用語解説
詩詞引用原文解説
詩詞民族呼称集
shichao shou ye天安門革命詩抄
Qiu Jin ci秋瑾詩詞
碧血の詩篇
李U詞
Xin Qiji ci辛棄疾詞
李C照詞
Huajianji花間集
Huajianji歴代抒情詩選
Huajianji毛澤東詩詞
zhuozuo碇豐長自作詩詞
漢訳和歌
参考文献(詩詞格律)
cankao shumu(wenge)参考文献(宋詞)
本ホームページの構成・他
Riyu:zhiciわたしのおもい
guanhougan
メール
hui shouye
トップ
huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye