Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye
楊白労喜児


          


革命現代芭蕾舞劇
          白毛女

                                
『序幕 看人間』

  革命現代芭蕾舞劇《白毛女》是一部活生生的農民與地主階級的闘爭史。
  白毛女的故事發生在抗日戰爭時期我國北方的一個農村。
  在那個舊社會,我國廣大的貧苦農民受盡了地主階級的殘酷剥削和壓迫,過着牛馬不如的生活。但是廣大的貧苦農民是從來不屈服的,反抗和鬥爭。


看人間,
往事幾千載,
窮苦的人兒受剥削,挨鞭笞,
年年代代,年年代代。
看人間,
一塊土地不是我們開,
一畝莊稼不是我們栽,
一間房屋不是我們蓋。


 
******


                 白毛女  人の世を見れば

  革命的現代バレエ『白毛女』は、生き生きとした農民と地主階級との闘争史である。
  白毛女の物語は、抗日戦争の時期に我が国の北方のとある農村で起こった。
  あの旧社会では、広汎な貧しい農民は、地主階級の残忍な搾取と抑圧を舐め尽くして、牛馬にも劣る生活をしてきた。しかし、広汎な貧しい農民は、もともと屈服することなく、反抗と闘争をしてきた。



人の世を見れば, 
往事 幾千年もの間,
貧窮した人は、 搾取されて、鞭打たれ,
年年代代, いつもいつも。
人の世を見れば,
どの土地も 我々が開墾しなかったものはなく,
どの農作物も 我々が栽培しなかったものはなく,
どの家も 我々が造らなかったものはない。


      **********

◎ 私感註釈:

※革命現代芭蕾舞劇:革命的現代バレエ。文革の初期に中国で入手したレコード『白毛女』上海市舞蹈學校演出(中国唱片社)に附いている解説書(上掲写真)では、「革命現代樣板戯」(革命現代模範劇) 「八場芭蕾舞劇」となっている。(余計なことですが、わたしは政治的には無色です。念のため…。) ・芭蕾舞:バレエ。

白毛女:「白い髪になった女性」の意。階級闘争の学習のためのもの。舞台は「抗日戰爭時期」の中国北方のとある農村。貧農の楊白勞の娘である喜兒(シーアル)の闘争の物語。“惡覇地主”である黄世仁に“受盡凌辱”と、いじめ抜かれた女性は、逃れて山に隠れる。苦難のため、髪は白くなってしまった。やがて、八路軍に参加した恋人の王大春が、地下共産党員の指導と村人たちの協力の下、彼女を救出し、“階級仇恨”を晴らす。そして高らかに「太陽出來了」……「太陽就是毛澤東。太陽就是共産黨。」と歌いあげる。『白毛女』は、延安時代にすでに作られていたそうだが、文革期前半では、更に大きな位置を占めるようになっていた。
『白毛女』が始まるやいなや、序幕トップに力強い「解説」の言葉が流れる。曰く:「革命現代芭蕾舞劇《白毛女》是一部活生生的農民與地主階級的闘爭史」と。荘重な出だしである。もっとも、この部分は、現在ではカットされている。
そして最後には「看人間,百萬工農齊奮起,風煙滾滾來。鬧革命,看人間,工農翻了身,當家做主人。永遠跟着毛主席,永遠跟着共産黨。永遠跟着毛主席,永遠跟黨鬧革命。」(着:著)と締めくくられる。農村での階級闘争の典型で、これはこれで感動するように制作されている。文学芸術は、政治の手段であって、それに従属するという『文芸講話』に則った作品である。尤も、文革期には、これさえも批判を受けた。前出の“受尽凌辱”についてである。「最も尖鋭な階級闘争の勇者であり、貧農の娘である喜兒(シーアル)が、地主に“凌辱”されて、山に逃げて隠れるとは、何事とか!」という指摘である。もっともなことである。−−−これは、遠い日の記憶に頼って書いた。
 なお、『白毛女』の現代版は、一部語彙を差し替えている。原作では「農民與
地主階級的闘爭史」というくだりは、「我國農民遭受地主、官僚資産階級帝國主義的殘酷壓迫和剥削」と変わっていった。「地主階級」との闘争史だったものが、更に「官僚資産階級」と「帝國主義」が付け加わり、「搾取」が「抑圧と搾取」に変化し、「狗狼豺」から「狗漢奸」……となっている。文革期の中国の政治的な主張と、現在の主張との変化が明瞭に読み取れる。地主階級との闘争よりも外国勢力との闘争が主にと、変わってきている。
  このページの唱詞は「序幕」の前三分の一部分になる。

※革命現代芭蕾舞劇《白毛女》是一部活生生的農民與地主階級的闘爭史:革命的現代バレエ『白毛女』は、生き生きとした農民と地主階級の闘争史である。

※白毛女的故事發生在抗日戰爭時期我國北方的一個農村:白毛女の物語は抗日戦争の時期に我が国の北方のとある農村で起こった。 ・抗日戰爭時期:1937年〜1945年。中国の歴史上の時代区分の一。 ・一個…:とある。ある…。

※在那個舊社會,我國廣大的貧苦農民受盡了地主階級的殘酷剥削和壓迫,過着牛馬不如的生活。但是廣大的貧苦農民是從來不屈服的,反抗和鬥爭:あの旧社会では、広汎な貧しい農民は、地主階級の残忍な搾取と抑圧を舐め尽くして、牛馬にも劣る生活をしてきた。しかし、広汎な貧しい農民は、もともと屈服することなく、反抗と闘争をしてきた。

※看人間:この世の中を見れば。 ・看:見る。見よ。 ・人間:世の中。浮き世。人の世。じんかん。

※往事幾千載:過去の幾千年。 ・往事:昔の出来事。(歴史上の)往事。(歴史的な)過去の出来事。 ・幾千載:何千年。 ・載:年。「載」を使うか「年」を使うかは、平仄や押韻、語調で決まる。ここでは「載」は韻脚になっている。

※窮苦的人兒受剥削:貧窮した人々は、搾取されてきた。 ・窮苦的:貧窮した。貧苦の。貧しい。 ・人兒:(文脈・場面によって決まってくる)特定の人。あの人。ここでは、農村プロレタリアートを指すことになる。 ・受:うける。後出の「挨」に近い働きをする。 ・剥削:搾取(する)。

※挨鞭笞:鞭打たれてきた。 ・挨:…を受ける。…される。…を被(こうむ)る。…の目に遭う。 ・鞭笞:ムチで打ちたたく。

※年年代代:いつも。ずうっと。年年代代。

一塊土地不是我們開:どの(面の)土地も我々が開墾しなかったものはない。全て我々(貧苦農民)が開墾した。 ・ 〔〕+〔一〕+〔量詞〕(+〔名詞〕)で、「どの…も、…にならないものはない」⇒「どの…も、すべて…だ」になる。 ・塊:量詞。片状や塊状のものを数える時に用いる。「-面」「-個」。 ・ :どの。どれ。「」は、繁体では「那」となる。声調は「」のままになる。 ・ 〔一〕+「量詞」で、反問、反語になって、どの…もすべて…だ。 ・不是:…ではない。 ・我們:わたしたち。 ・們:…たち。人を表す代詞や名詞の複数を示す接尾辞。 ・土地:農民、小作農にとっての貴重なもの。当時の毛澤東の論文も土地に関するものが多い。農村での政治闘争の最重要課題でもある。 ・開:開墾する。

一畝莊稼不是我們栽:どの農作物も我々が栽培しなかったものはない。全て我々(貧苦農民)が栽培した。 ・畝:土地面積の単位ここでは、量詞。 ・莊稼:農作物。 ・栽:栽培する。

一間房屋不是我們蓋:どの家も我々が造らなかったものはない。全て我々(貧苦農民)が造った。 ・ 間:量詞(助数詞)。部屋を数える時に用いる。 ・房屋:家屋。建物。 ・蓋:(家を)建てる。





◎ 構成について:

  自由詩。韻脚は「載(笞)代開栽蓋」。現代語韻〔-ai〕韻。平水韻では、多くの声調に分かれており一言に表し難い。平仄には、顧慮していない。この作品の平仄は次の通り。

●○○,
●●●○●,(韻)
○●●○○●●●、○○○。(韻)
○○●●,○○●●。(韻)
●○○,
●●●●●●●●○○,(韻)
●●●●○●●●○○,(韻)
●●○○●●●●○●。(韻)
            

2004.2. 6
     2. 7
     2. 8完
     6.12補
2005.4. 2


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