戦記のお部屋(第十二分室) 沖縄、特攻、本土決戦、敗戦、日ソ不可侵条約侵犯後まで。
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沖縄:サイパンとちがって、生き延びて全てを語る人びとが大勢いたことがわずかな救い。子供のころの教科書には、一行、「軍は『卑怯』にも住民を守らずに逃げてしまいました。」とか書いておしまいにしてあったけど、実のところ徴兵され、逃げようもない兵隊さん達も戦争の気の毒な被害者でした。〔傭兵じゃないんだよ!)なんで教科書の記述は悪意に満ちて半端なのかなあ。こき下ろすなら経過を全部〔子供にもわかるように〕解説して、その上で批判するとか、逆に「この戦いの結果、沖縄は占領され、沖縄の○○人の日本軍は全滅、住民は○○人が亡くなりました。生き延びることのできた人たちは○○人でした。こうして、日本を守る島じまはすべてアメリカに取られてしまったのです。」とかいう程度の簡潔な無感情な記述にして、その上で子供に考えさせ、判断を任せるとかできないのでしょうか。まず感傷から入って判断するのは日本人(自称文化人?)の悪いクセで間違いだと思います。
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特攻:優秀なエリートが自らの無能を、逆ギレと自己陶酔とエエカッコシイによって他人の血をもって糊塗する手段が特攻。当時は社会的に仕方なかったで済んだかも知れませんが、これからは絶対に許してはいけない官僚の傲慢。
会社でいえば、雇われ経営陣が勝手に行なった無謀な投資で大損して会社が潰れそうになったら役員が会社を想う旨の涙の責任回避演説をして、従業員と株主に財産を会社の危機のために差しだせといってるようなものです。しかもその役員は自分の存在が会社そのものであり、自分なしでは社員や株主は生きていけないと思い込んでいる。そんなのヘンでしょ?でも今でも官僚はこれが常識と思ってる。というかこの思想は戦前から軍だけではなく全部の役所に生きていて、進駐軍には陸軍と内務省を生け贄に差しだすことで戦後も生きのびてしまった。 この問題は感情移入と同情と涙で語っても絶対に解決できないし予防できない。
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本土決戦:ここまで負けても、陛下の赤子をここまで無駄に死なせても、まだ責任をとる気がない日本政府とその役人共。自分のメンツのためだけに本土の国民まで巻き添えにしようと目をすわらせて・・・新聞も提灯記事に徹し・・・しかし、最後の最後に最悪の事態は回避されたのでした。恐ろしい数の犠牲を払って・・・
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日ソ不可侵条約侵犯:欧州の天地は複雑怪奇とはよく言ったものですが、裏をかえせばこれが大陸のスタンダード。物ごとには白黒しかないと思っていた〔今も思っている?)アナログ嗜好なくせにデジタル思考な日本人は無邪気すぎました。手を出せば咬まれるし、落ち目になれば、骨までしゃぶられる。骨までしゃぶられるくらい落ち目になるような行政をやった我が政府が一番悪い。次に約束破りのスターリンかな・・・でも、やつもヒトラーに同じことされたし・・・
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敗戦、そのあと:価値観が一変する日。よく、映画などで、悪いやつが旗色が悪いとためらいもなく正義側にまわって、正義の味方の後ろから「そうだ!お前が悪い!」とかつての上司をののしったりするワルを際立たせるための演出のシーンを目にしますが、1945年8月を境に、日本人は自分の過去をまるで別人の罪のようにののしりはじめます。自分たちでやったくせに!他人事のように!しかも正義感に燃えて!懺悔に見せかけて、実は他人を告発する!さらに自分の子供たちには、「君たちは罪人の子供なのだ!反省せよ!謝罪せよ!」なんでまだうまれてもなかった人間に罪があるの?「反省」って、なにを?オレはやってねえヨ!これから外国を侵略する気もございません。謝りたい人には侵略する気があるのかなあ?だから謝るのかな?いや、「謝りたい」んじゃなく、「謝らせて得意になりたい」か・・・ 戦前の「臭いもの」には正義感のゼスチャによるフタがされてしまいました。 「悪いのは陸軍と内務省です!全部あいつらの仕業です!罰してください!マッカーサーさん!わたしははじめから反対してたんです!だからワタシにだけはいままでどおりの身分の保障を!」
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