戦記のお部屋(第十三分室)

マラヤ・インドシナ・朝鮮・コンゴ。

 

マラヤ:中共による中国系共産主義者の反乱。イギリスにはまだ底力が残ってました。戦前からもう植民地統治力なんかなくなってたオランダとちがって。

 

インドシナ:日本人が去り、元の主(ちょっと語弊があるかも)であるフランス人が帰ってくるのにも間があって、日本人の装備で武装したベトナム人が起ち上がりました。長い長い憂うつのはじまり。

 

第一次中東戦争:大戦中、なりふりかまわなかったイギリス人は、バルフォア宣言、フサイン・マクマホン協定などという空手形をふりだして、レンドリースを踏み倒したスターリンと同じことをしようとしたのですが、ユダヤ人はおこって手が付けられなくなり、約束もあったし、相手は白人の一種だったので弾圧するわけにもいかず、パレスチナ人が住んでるところにむりやりイスラエルを作らせてしまいました。

こっちもおこったアラブ諸国は、団結して・・・でも、イスラエルには大戦で闘い慣れた各国系ユダヤ人たちが・・・

 

朝鮮:抗日ゲリラ戦十数年の強者にして英雄、金日成将軍(38歳)は、スターリンの支援の元、教科書通りに長い準備期間をかけ、怒濤の攻勢にでました。アメリカは日本をやっつけた安心ですっかり緩んでいましたから、あっという間に日本海に追い落とされそうになって・・・せっかく日本人を追い出せたのに!朝鮮半島の人びとにはまだまだ試練が続くのでした。

大空戦 E・H・シムズ/石川好美/ソノラマ戦記文庫 インタビュー。ガブレスキー
F-86セイバー空戦記 D・K/エヴァンズ/手島尚/光人社文庫 F-86で初期の朝鮮戦争を戦ったパイロットの回想。

アメリカ人の本だからイケイケになりがちかと思うとそうではなく、ひたすら飛ぶことが好きな若者の戦場での姿が語られます。

その華々しいキルレシオから一方的な戦い方をしたような感じのセイバーですが、この本では、筆者の乗ったA型では高高度では軽いミグを追いきれない印象で、結構苦戦しています。E型は、油圧操舵とオールフライングテールになじめないと書いてあります。急降下して逃げるミグはいなかったようなので、音速を越えるというカタログ上の利点もあまり役立っていない印象です。ちょっと朝鮮戦争の空戦のイメージが変わってしまいました。

F/A-18の秘密 オア・ケリー/吉良忍 訳/ソノラマ文庫 緊急展開力からその重要性を見直された空母群。

 

コンゴ:なんでベルギーなんて国が植民地をもてたのか知りませんが、とにかく持っていたので、現地の人びとが底意を持った人びとに生半可に啓蒙されると、内乱になりました。統治する武力もないのに植民地なんかもつのは犯罪行為。こういった大人たちの美名で飾った権力争いの軽薄なドンパチで、得意になって先頭にたって人を殺すのはなんにも考えてない愚かな夢想家の学生で、割を引くのは無力な子供たち・・・

国連軍と、傭兵が有名。

 

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