白馬篇曹植
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白馬飾金羈， 連翩西北馳。 借問誰家子， 幽并遊侠兒。 少小去鄕邑， 揚聲沙漠垂。 宿昔秉良弓，  矢何參差。控弦破左的， 右發摧月支。 仰手接飛  ，俯身散馬蹄。 狡捷過猴猿， 勇剽若豹  。邊城多警急， 胡虜數遷移。 羽檄從北來， 厲馬登高堤。 長驅蹈匈奴， 左顧凌鮮卑。 棄身鋒刃端， 性命安可懷。 父母且不顧， 何言子與妻。 名編壯士籍， 不得中顧私。 捐躯赴國難， 視死忽如歸。  |
白馬篇|
白馬飾金羈， 連翩西北馳。 借問誰家子， 幽并遊侠兒。 少小去鄕邑， 揚聲沙漠垂。 宿昔秉良弓， 矢何參差。控弦破左的， 右發摧月支。 仰手接飛 ，俯身散馬蹄。 狡捷過猴猿， 勇剽若豹 。邊城多警急， 胡虜數遷移。 羽檄從北來， 厲馬登高堤。 長驅蹈匈奴， 左顧凌鮮卑。 棄身鋒刃端， 性命安可懷。 父母且不顧， 何言子與妻。 名編壯士籍， 不得中顧私。 捐躯赴國難， 視死忽如歸。 |
白馬篇******************
白馬 金羈（きんき）を 飾り，
連翩（れんぺん）として 西北に 馳（は）す。
借問す 誰（た）が家の子ぞ，
幽・并の 遊侠兒。
少小にして 鄕邑（きゃういふ）を 去り，
聲を 沙漠の垂（ほとり）に 揚（あ）ぐ。
宿昔 良弓を秉（と）り，
矢（こし） 何ぞ 參差（しんし）たる。
弦を 控（しぼ）りて 左的を 破り，
右に 發して 月支を摧（くだ）く。
手を 仰（あふ）ぎて 飛（ひだう）を接へ，
身を 俯して 馬蹄を 散ず。
狡捷（かうせふ）なること 猴猿（こうゑん）に過（す）ぎ，
勇剽（ゆうへう）なること 豹（へうち）の若（ごと）し。
邊城 警急 多く，
胡虜（こりょ） 數（しばしば） 遷移す。
羽檄（うげき） 北 從（よ）り 來り，
馬を 厲（はげ）まして 高堤に 登る。
長驅して 匈奴を 蹈（ふ）み，
左顧して 鮮卑を 凌（しの）がん。
身を 鋒刃の端に 棄て，
性命 安（いづく）んぞ 懷（おも）ふ 可（べ）けんや。
父母 且（すら） 顧（かえり）みざるに，
何ぞ 子と妻とを 言はん。
名 壯士の籍に 編せらるれば，
中（うち）に 私（わたくし）を顧みるを 得ず。
躯（み）を捐（す）てて 國難に 赴（おもむ）き，
死を 視ること 忽（こつ）として 歸するが如し。
，豆在釜中泣。本是同根生，相煎何太急。」
によく表されている。 や王維の『少年行』「新豐美酒斗十千，咸陽遊侠多少年。相逢意氣爲君飮，繋馬高樓垂柳邊。」 とは感じが異なっている。却って、宋の賀鑄『六州歌頭』「少年侠氣，交結五都雄。肝膽洞，毛髮聳。立談中，生死同，一諾千金重。推翹勇，矜豪縱，輕蓋擁，聯飛
, 斗城東。轟飮酒
，春色浮寒甕。吸海垂虹。閒呼鷹嗾犬，白羽摘雕弓，狡穴俄空。樂怱怱。」 と雰囲気が似通っている。 ・少小：小さい（時）。幼い（時）。 ・去：さる。離れる。 ・鄕邑：ふるさとの村。矢何參差：木で作られた矢が、矢筒に何とたくさんあって盛り上がっており。 ・矢：〔こし；hu4shi1●○〕木で作られた矢。荊（にんじんぼく）に似た木で作られた矢。 ・：荊（にんじんぼく）に似た赤い木。落葉灌木で矢を作るのに用いる。 ・何：なんと。なんぞ。 ・參差：〔しんし；cen1ci1○○〕長短不揃いなさま。でこぼこしているさま。ここでは､エビラの中の矢が盛りだくさんであるさまのこと、或いは乙矢、三の矢…を持っているさまになる｡：（弓を持った）手を上の方に向けて、敏捷に枝を飛び回る小型のサルを迎え撃ち。 ・仰手：手を上向けて、仰向けに射る。 ・接：迎え（撃つ）。 ・飛：〔fei1hao2○○〕敏捷に枝を飛び回る小型のサルの一種。：勇ましく剽悍なさまは、ヒョウか みづちのようである。 ・勇剽：〔ゆうへう；yong3piao4〕勇ましく身軽である。勇ましくおびやかす。剽悍である。。 ・若：…のようである。ごとし。 ・豹：〔へうち；bao4chi1●○〕ヒョウと黄色いみづち。
。◎ 構成について
移堤卑懷妻私歸」で、平水韻でいえば、上平四支（支移垂兒馳卑私羈）。次の平仄はこの作品のもの。| ２００４．１１．２３ １１．２４ １１．２５ １１．２６ １１．２７ |
