huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye



             

   左遷至藍關示姪孫湘

            
              唐 韓愈


一封朝奏九重天,
夕貶潮州路八千。
欲爲聖明除弊事,
肯將衰朽惜殘年。
雲横秦嶺家何在,
雪擁藍關馬不前。
知汝遠來應有意,
好收吾骨瘴江邊。


    **********************

      左遷せられて 藍關に至りて 姪孫・湘に示す


一封 朝に奏す  九重の天,
夕に貶せらる 潮州  路 八千。
聖明の爲に  弊事を除かんと欲し,
(あへ)て 衰朽を 將(もっ)て  殘年を惜まんや。
雲は 秦嶺に横たはりて  家 何
(いづ)くにか 在る,
雪は 藍關を擁して  馬は 前
(すす)まず。
知る  汝
(なんぢ)の 遠來するは  應(まさ)に 意 有るべしと,
好し  吾が骨を收めよ  瘴江
(しゃうかう)の邊に。


             ******************

◎ 私感訳註:

※韓愈:中唐の文人、政治家。768年(大暦三年)〜824年(長慶四年)。洛陽の西北西100キロメートルの河陽(現・河南省孟県)の人。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)44−45ページ「唐 都畿道 河南道」。字は退之。諡は文公。四六駢儷文を批判し、古文復興を倡えた。仏舎利が宮中に迎えられることに対して韓愈は、『論仏骨表』を帝(憲宗)に奉ったが、却って帝の逆鱗に触れ、潮州刺史に左遷された。その時の詩。唐宋八大家の一人。

※左遷至藍關示姪孫湘:左遷せられて藍關に至りて姪孫の湘に示す。元和十四年正月、韓愈は、その上奏文に因り左遷される。作者のこの時期の作品に『武關西逢配流吐蕃』「嗟爾戎人莫慘然,湖南地近保生全。我今罪重無歸望,直去長安路八千。」や『題臨瀧寺』「不覺離家已
五千,仍衰病入瀧船。潮陽未到吾能説,海氣昏昏水拍天。」がある。この作品と似たイメージのものに、盛唐の李白『與史郎中欽聽黄鶴樓上吹笛』に「一爲遷客去長沙,西望長安不見家。黄鶴樓中吹玉笛,江城五月落梅花。」とあり、白居易がこの作品(『左遷至藍關示姪孫湘』)より四年前の元和十年に作った『初貶官過望秦嶺』「草草辭家憂後事,遲遲去國問前途。望秦嶺上迴頭立,無限秋風吹白鬚。」がある。 ・左遷:官職を落とされて地方へ行かされる。 ・藍關:藍田関。陝西省の藍田県の南にある。長安から見て、秦嶺の手前(嶺北)にある。 ・示:詩詞を親しい者や目下に、気軽に見せるときなどに使う。陸游『示兒』『示虜』、席珮蘭『夏夜示外』(外:おっと)等。贈…、呈…、の文型の一で、示…。 ・姪孫:自分の兄弟の孫。自分の一族中の孫の世代に当たる者。ここでは、韓愈の姪にあたる韓老成の息子である湘。 ・湘:人名。自分の兄弟の孫の名。韓湘。

※一封朝奏九重天:一通の上奏文を朝に皇帝に奏上した。 ・一封:一通の上奏文。「論佛骨表」を奉り、憲宗が仏舎利を宮中に迎えようとしたことに反対した上奏文。 ・封:上奏文。黒い袋に入れて封をしたことからいう。 ・朝:あさに。朝に奏上したら、夕べにはもう…、という意味。「朝廷に奏上」ではない。 ・奏:皇帝に具申する。 ・九重天:天の一番上。ここでは、王宮をいう。白居易『長恨歌』に「九重城闕煙塵生」がある。

※夕貶潮州路八千:(上奏したその日の)夕べには、八千里離れた潮州へ飛ばされた。 ・夕:夕べに(は)。その日の中に、ということ。 ・貶:落とす。下げる。潮州刺史に左遷されたことをいう。 ・潮州:広東省の東北の沿岸部に位置する。都の長安からは、極めて離れている。潮陽ともする。 ・路八千:長安から潮州への道のり。八千里の道程。極めて離れていることをいう。前出・『武關西逢配流吐蕃』に「我今罪重無歸望,直去長安
路八千。」とある。 ・欲爲:…のために…したいと思って。本爲ともする。 ・聖明:聖明な君主。皇帝をいう。陛下。 ・弊事:好くない事がら。弊害を生む事がら。仏舎利を宮中に迎えることを指す。弊政ともする。

※欲爲聖明除弊事:陛下のためにまがごとを取り除こうとした。そのために『論佛骨表』という上表文を表した。 ・聖明:天子の明徳の意で天子自身を指す。皇帝、天子という言葉を直截言うことを憚った。 ・弊事:悪い事。好ましくない事。仏のお骨を宮廷に迎えることを指す。

※肯將衰朽惜殘年:あえて、老いさらばえた身で余命を惜しもうか、惜しくない。 ・肯:あえて…か。反語的に使う。 ・將:…をもって。古語の「以」に似た働きをする。 ・衰朽:老衰する。衰え朽ちる。裹朽ともする。 ・殘年:余命。残生。

※雲横秦嶺家何在:雲は、秦嶺に横わって、人を寄せ付けない厳しさを見せ、人家などもありそうにない。 ・雲横:雲は、…に横わり。雲で半ば覆われているさまをいう。 ・秦嶺:長安の南側にあって、東西に横たわる大山脈。日本アルプスほどの規模がある。終南山もここにある。 ・家何在:人家がどこにあろうか。人気が無く、秦嶺が人を寄せ付けない厳しさを持っていることをいう。ここでは、長安からやって来た韓愈が、自宅のある長安を振り返って「家何在」と言っているのではない。韓愈は長安より南下して秦嶺の手前の藍関でこの詩を作った。まだ秦嶺には、登っていない。秦嶺に登って、後方(北の方)の長安を振り返って眺め、自宅を懐かしむというのは、普通の人間としてはよくわかる感情だが、ここの韓愈の場合は違う。少なくとも、「欲爲聖明除弊事,肯將衰朽惜殘年。」という慷慨の言のすぐ後に、自宅を懐かしんでいては、この第二聯が死んでしまう。ただし、前出、白居易の『初貶官過望秦嶺』「草草辭家憂後事,遲遲去國問前途。
望秦嶺上迴頭立,無限秋風吹白鬚。」に基づいているとすれば、勿論、自宅のある長安を振り返って、我が家はどの方にあろうか、ということになる。何如。

※雪擁藍關馬不前:雪は藍田関を包み込んで、馬は進もうとしない。 ・雪擁:雪が…を包み込んで。 ・藍關:藍田関。陝西省の藍田県の南にある。長安から見て、秦嶺の手前(北側)にある。 ・馬不前:馬は(降り積もった雪のために)進まない。

※知汝遠來應有意:あなたが遠いところをやって来た、その気持ちはよく分かった。あなたが遠いところをやって来たのは、きっと訳があるのだろうと思われる。 ・汝:ここでは、自分の兄弟の孫である韓湘を指す。 ・知:…と思う。この聯は、近体詩にあまりない節奏を近体詩の格律に納めている。〔知+汝・遠來+應有意〕。 ・汝:あなた。兄弟の孫の韓湘を指す。 ・遠來:遠くから来たこと。 ・應:きっと…だろう。 ・有意:意図がある。訳がある。気持ちがある。 ・應有意:これも何かの因縁だろう。

※好收吾骨瘴江邊:わたしの遺骨は(南方の)瘴気の漂う川べりとなろうが、ちゃんと拾ってくれよ。 ・好:よし。いいだろう。「好收」を一句と見るかどうかで、意味が違ってくる。〔好+收・吾骨+瘴江邊〕(日本では「知汝遠來應有意」(〔知+汝・遠來+應有意〕)に惹かれ、「好し 吾が骨を收め…」と読んでの解釈となる)。 ・好收:ちゃんと収める。(口語じみているが)。 ・收:おさめる。なおす。取り入れる。いれる。 ・吾骨:わたしの遺骨。そこで死ぬことを表す。韓愈のこの時の左遷の原因は『論佛骨表』という上表文に因るが、「『吾骨』も『佛骨』も、なぜか骨に拘っている。 ・瘴江:(南方の熱病の)毒気の漂う川。






◎ 構成について
   七言律詩。平起。平韻一韻到底。韻式は「AAAAA」。韻脚は「天千年前邊」で、平水韻下平一先。以下の平仄はこの作品の物。
          
    ●○○●●○○,(韻)
    ●●○○●●○。(韻)
    ●●●○○●●,
    ●○○●●○○。(韻)
    ○○○●○○●,
    ●●○○●●○。(韻)
    ○●●○○●●,
    ●○○●●○○。(韻)

2002.4.16完
2003.5.31補
     7.15
2004.4.28
2007.7. 8
     7. 9
2017.7.26

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