huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye





                     
君子于役

                        『詩經』王風
君子于役,
不知其期。
曷至哉。
鷄棲于塒,
日之夕矣,
羊牛下來。
君子于役,
如之何勿思。


君子于役,
不日不月。
曷其有
鷄棲于桀,
日之夕矣,
羊牛下括。
君子于役,
苟無飢渇。


   


*******************
        君子于役

君子  役
(えき)に 于(ゆ)きて,
其の期を  知らず。
(いつ)に  至る 哉(や)
(にはとり)  塒(ねぐら)に 棲(す)み,
日の夕
(ゆふべ)に なりて,
羊牛
(やうぎう)  下(くだ)り 來(きた)る。
君子  役
(えき)に 于(ゆ)く,
(これ)を 如何(いかん)ぞ 思ふ勿(な)からん。


君子  役
(えき)に 于(ゆ)きて,
日ならず  月ならず。
(いつ)に 其の  (あ)ふ 有らんや。
鷄  桀
(とまりぎ)に 棲み,
日の夕
(ゆふべ)に なりて,
羊牛  下
(くだ)り 括(つど)ふ。
君子  役
(えき)に 于(ゆ)く,
(いやし)くも  飢渇(きかつ)する 無かれ。

             ******************

◎ 私感訳註:

※君子于役:『詩經』王風にある。伝統的に、出征して兵役に就いている夫を思う妻の歌とする。ニワトリは自分の巣で寝て、羊や牛は、家に帰ってきて集うというのに、愛しいあなたはどうして自宅へ帰ってこないのか、という歌。古註は、これとは異なる。
※君子于役:主人は、兵役に就いている。 *直接の関係は無かろうが南宋・文天の『正氣歌』に影響を与えたか。 ・君子:(妻が夫を指して呼ぶ言葉)主人。あなた。夫(せ)の君。わが夫。古註では、僚友。前者は朱子の解。(『詩經恒解』写真:上) ・于:〔う;yu2○〕往(ゆ)く。ゆく。ためにする。たすける。また、ここに。ここは、前者の意。『詩經』周南『桃夭』に「桃之夭夭,灼灼其華。之子
,宜其室家。  桃之夭夭,有其實。之子,宜其家室。  桃之夭夭,其葉蓁蓁。之子,宜其家人。」とある。 ・役:〔えき;yi4●〕兵役(へいえき)。つとめ。仕事。職務。えだち。
※不知其期:(復員する)その時期が分からない。 ・不知:分からない。 ・其:その。実質上、語調を調えている。「其期」で「そのとき」。 ・期:とき。時期。ここでは復員して帰還する時期のことをいう。
※曷至哉:何日(いつ)、(家郷に)帰ってくることやら。 ・曷:〔かつ;he2●〕なに。どうして。なんぞ。いづくんぞ。≒何。疑問、反語の助字。ここでは、「何時(いつ)」の意になる。 ・至:至る。ここでは、「(自宅に)帰る」ことになる。 ・哉:…か。…や。疑問を表す終助詞。
※鷄棲于塒:ニワトリは、ねぐらに宿り。 ・鷄:ニワトリ。 ・棲:〔せい;qi1○〕すむ。鳥が巣に宿る。(鳥が木に)とまる。すみかとする。 ・于:〔う;yu2○〕…に。補語、場所を示す助字。≒於。前出「君子于役」の「于」(動詞)とは、語法上異なったものになる。 ・塒:〔し、じ;shi2○〕ねぐら。とや。にわとりのねどこ。
※日之夕矣:日が暮れたら。 ・日之夕:日暮れ。夕方。日夕。 ・矣:〔い;yi3●〕…た。…てしまった。完了、既定、また断定を表す句末の助字。ここでは、前者の意。訓読では、普通、読まない。
※羊牛下來:ヒツジとウシは、山を下りてくる。(朱熹の『詩經集註』では、小心者の羊が先に下りてきて、牛はゆっくりと後からかえるという。写真:右)後世、南宋・陸游は『望江道中』で「吾道非邪來曠野,江濤如此去何之。起隨烏鵲初翻後,宿及
牛羊欲下。風力漸添帆力健,聲常雜雁聲悲。晩來又入淮南路,紅樹山合有詩。」 と使う。 ・羊牛:〔やうぎう;yang2niu2○○〕ヒツジとウシ。ヒツジやウシ。 ・下來:下って来る。山上、山腹の丘陵状のところの放牧から帰ってくることをいう。
※君子于役:主人は、兵役に就いている。
※如之何勿思:どうして、夫を思い偲ばずに、おられようか。 *「如何+勿」で、実質、二重否定。 ・如之何:(これを)どうしようか。「如何」+「之」。 ・勿:…するな。なかれ。否定、禁止の辞。 ・思:思う。
※君子于役:主人は、兵役に就いている。
※不日不月:いつになるのか、期日が決まらない。 ・不日:〔ふじつ;bu4(bu2)ri4●●〕期日を決めない。いつか分からない。 ・不月:期日を決めない。いつか分からない。
※曷其有:いつ、会えることやら。 ・:〔くゎつ;huo2●〕会う。
※鷄棲于桀:ニワトリは、止まり木に宿り。 ・桀:〔けつ;jie2●〕止まり木。ねぐら。にわとりのとや。
※日之夕矣:日が暮れたら。
※羊牛下括:ヒツジとウシは、山を下りて集まる。 ・括:〔くゎつ;kuo4●〕会う。いたる。集まる。
※君子于役:主人は、兵役に就いている。
※苟無飢渇:かりそめにも、飢(う)えや渇(かわ)きで、苦しむことがありませんように。 ・苟:〔こう;gou3●〕かりにも。もしも。いやしくも。 ・飢渇:〔きかつ;jike3○●〕飢(う)えと渇(かわ)き。飲食物が缺乏して、苦しむこと。腹がへることと、喉(のど)が渇(かわ)くこと。




◎ 構成について

韻式は「AAAAAbbbbb」。韻脚は「期(gi)、哉(將黎反:tz)、塒(音:時:zji)、來(陵之反:l)、思(新夫反:si)。 月(ngiuat)、(音:括。戸劣反:kuat)、桀(qiat)、括(古劣反:kuat)、渇(巨劣反:khat)」(反切は『詩經集註』朱熹著 大坂書林より。ローマ字表記は『詩經韻讀』王力著 上海古籍出版社より)で、後世の平水韻でいえば、上平四支。入声六月あたり。平水韻とは、当然のことながら合致しない。次の平仄はこの作品のもの。

○●○●,
●●○○。(A韻)
●●○。(A韻)
○○○○,(A韻)
●○●●,
○○●○。(A韻)
○●○●,
○○○●○。(A韻)


○●○●,
●●●●。(b韻)
●○●●。(b韻)
○○○●,(b韻)
●○●●,
○○●●。(b韻)
○●○●,
●○○●。(b韻)
2006. 1.21
      1.22完
     12.13補

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