huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                     
賣花聲 雨花臺
          

                         
         清初・朱彝尊

衰柳白門灣。
潮打城還。
小長干接大長干。
歌板酒旗零落盡,
剩有魚竿。


秋草六朝寒。
花雨空壇。
更無人處一憑欄。
燕子斜陽來又去,
如此江山。
    **********************






       賣花聲 雨花臺(うかだい) 

衰柳(すゐりう)の白門灣。
潮は城を打ちて(かへ)る。
小長干(せうちゃうかん)は  大長干(だいちゃうかん)に接す。
歌板( か ばん) 酒旗(しゅ き )  零落(れいらく)()くして,
(あま)して有るは 魚竿(ぎょかん)のみ。


秋草(しうさう) 六朝(りくてう) 寒く。
花雨(かう) (むな)しき(だん)
更に 人の (いつ)に欄に()る處 無く。
燕子(えん し )  斜陽に (きた)()た去る,
(かく)の如き 江山(かうざん)
             ******************





◎ 私感訳註:

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南京市南郊:地図の中心が長干村・長干路

※朱彝尊:清の文学者。1629年〜1709年浙江省秀水 (嘉興県)の人。字は錫鬯 (しゃくちょう)。号して、竹垞。翰林院検討として『明史』編纂に従事。詩は、王士禎と「南朱北王」と並称された。詞では、『詞綜』を編んで新しい詞の指針とした。浙西詞派の祖。

※売花声:詞牌の一。詳しくは「◎構成について」を参照。 ・雨花台:南京市の中華門の南に位置している標高60メートルの小丘。は低平な小丘。その地層中に美しい瑪瑙質の石を含む。六朝の時、僧侶の読経に感じた天が雨の如く花を降らしたと云われる名勝。

※衰柳白門湾:葉が減ったヤナギの白門湾に。 ・衰柳:〔すゐりう;cui1liu3○●〕葉が減ったヤナギ。 ・衰:〔すゐ;cui1(chui1)○〕(葉等が)一枚一枚と順次減るさま。〔shuai1○〕おとろえる。晩唐・杜牧の『張好好詩』に「…怪我苦何事,少年垂白鬚。朋遊今在否,落拓更能無。門館慟哭後,水雲秋景初。斜日挂
衰柳,涼風生座隅。灑盡滿襟涙,短歌聊一書。」とある。 ・白門:南京の地名。歓楽街があった。盛唐・李白の『金陵酒肆留別』に「白門柳花滿店香呉姫壓酒喚客嘗。金陵子弟來相送,欲行不行各盡觴。請君問取東流水,別意與之誰短長。」とある。 ・湾:水流の曲がっている場所。

※潮打城還:潮(うしお)が(南京の)街に打ちよせては戻している。 ・潮:しお。うしお。 ・打:うちよせる。 ・城:都市。ここでは、南京を指す。 ・還:かえる。元・薩都剌の『滿江紅』金陵懷古に「六代豪華,春去也、更無消息。空悵望,山川形勝,已非疇昔。王謝堂前雙燕子,烏衣巷口曾相識。聽夜深、寂寞
,春。   思往事,愁如織。懷故國,空陳跡。但荒煙衰草,亂鴉斜日。玉樹歌殘秋露冷,臙脂井壞寒螿泣。到如今、只有蔣山青,秦淮碧。」とある。 ・還:戻る。還(かえ)る。

※小長干接大長干:小長干は、大長干につながっている。 ・小長干、大長干:ともに南京の地名。船着き場。歓楽街。現在の江蘇省の省都・南京市の中心部より南南東30キロメートルのところで、秦淮河の朱雀橋一帯。盛唐・崔の『
長干』に「君家何處住,妾住在塘。停船暫借問,或恐是同ク。」とある。 ・接:繋がっている。続いている。

※歌板酒旗零落尽:拍子木(の音=演芸場)や酒屋の看板(=飲食店)は、すっかり寂(さび)れてしまって。 ・歌板:拍子をとる打楽器。拍子木。鳴子(なるこ)。カスタネット。ここでは、劇場・演芸場から響く賑やかな音を謂う。 ・酒旗:酒屋の(看板代わりの)旗。=酒簾、=青旗、=旆。ここでは、酒屋を指す。晩唐・杜牧の『
江南春絶句』に「千里鶯啼拷f紅,水村山郭酒旗南朝四百八十寺,多少樓臺煙雨中。」とある。 ・零落:さびれる。衰頽する。また、落ちぶれる。ここは、前者の意。 ・尽:しつくす。

※剰有魚竿:釣り竿(つりざお)(だけ)が残っている。 ・剰有-:…が残っている。…が余っている。現代・毛沢東の『虞美人』一九二〇年に「堆來枕上愁何状,江海翻波浪。夜長天色總難明,寂莫披衣起坐數寒星。   曉來百念キ灰盡,
剩有離人影。一鉤殘月向西流,對此不抛眼涙也無由。」とあり、同・毛沢東の『菩薩蠻 黄鶴樓』一九二七年春に「茫茫九派流中國,沈沈一綫穿南北。煙雨莽蒼蒼,龜蛇鎖大江。   黄鶴知何去?剩有游人處。把酒酹滔滔,心潮逐浪高!」とある。 ・魚竿:釣り竿(つりざお)。

※秋草六朝寒:(栄華を誇った)六朝(の首都・南京)は、秋の草が(落ちぶれ果てて)寒々としており。 ・六朝:漢魏の後の六朝のこと。東呉、東晉+宋、齊、梁、陳の六代に亘る王朝の約三百年間の総称。南京(=建康(建業))は、六朝の首都であり、六朝の遺蹟が多く残ったったところ。『樂府詩集』に遺された南朝・斉の謝に『入朝曲』で「江南佳麗地,金陵帝王州。逶水,迢遞起朱樓。飛甍夾馳道,垂楊蔭御溝。凝笳翼高蓋,疊鼓送華。獻納雲臺表,功名良可收。」と讃えられ、「江南佳麗地,金陵帝王州」として、各時代の王朝の栄枯盛衰を眺めてきた、古都である。そのため、「六代」「六朝」「金陵」といえば華やかさとともに、もの悲しさの伴う言葉でもある。≒魏晋南北朝(の南朝側を主体とした見方)。晩唐〜・唐彦謙の『金陵懷古』に「碧樹涼生宿雨收,荷花荷葉滿汀洲。登高有酒渾忘醉,慨古無言獨倚樓。宮殿
六朝遺古跡,衣冠千古漫荒丘。太平時節殊風景,山自水自流。」とあり、欧陽炯の『江城子』「晩日金陵岸草平,落霞明,水無情。六代繁華,暗逐逝波聲,空有姑蘇臺上月,如西子鏡,照江城。」とある。 ・寒:さむい。寒々としている。

※花雨空壇:雨花台は、空しく廃墟の処となっている。 ・花雨:前出・雨花台のこと。

※更無人処一憑欄:もはや誰一人として、手すりに寄りかかり(遠くの景色を眺めながら、物思いに耽る)者はいない。 ・更無人:もはや誰一人としていない意。 ・憑欄:手すりに寄りかかる。詞では「手すりに寄りかかる」表現が多い。その意は「窓辺の手すりに寄りかかり、遠くの景色を眺めながら、物思いに耽る」こと。 「憑」:よりかかる。 「欄」:てすり。北宋・柳永の『蝶戀花』に「佇倚危樓風細細,望極春愁,黯黯生天際。草色煙光殘照裏,
無言誰會憑欄意。   擬把疏狂圖一醉,對酒當歌,強樂還無味。衣帶漸ェ終不悔,爲伊消得人憔悴。」とあり、北宋・王禹偁の『點絳脣』に「雨恨雲愁,江南依舊稱佳麗。水村漁市,一縷孤煙細。   天際征鴻,遙認行如綴。平生事,此時凝睇,誰會憑欄。」とあり、南宋・辛棄疾の『水龍吟・登建康賞心亭』に「楚天千里C秋,水隨天去秋無際。遙岑遠目,獻愁供恨,玉簪螺髻。落日樓頭,斷鴻聲裏,江南游子。把呉鉤看了,欄干拍徧無人會,登臨意。   休説鱸魚堪膾,儘西風、季鷹歸未。求田問舎,怕應羞見,劉カ才氣。可惜流年,憂愁風雨,樹猶如此。倩何人、喚取紅巾翠袖,搵英雄涙。」とある。

※燕子斜陽来又去:(昔に栄華を誇った家の傍らを=人の世の栄枯盛衰に関わりなく、)ツバメは、傾いてゆく夕日の中を行ったり来たりしている。 ・燕子:〔えんし;yan4zi0●●〕ツバメ。「-子」は接尾語。名詞の接尾字で、特段の意味はなく、「こども」の意はない。中唐・劉禹錫の『烏衣巷』に「朱雀橋邊野草花,烏衣巷口夕陽斜。
舊時王謝堂前,飛入尋常百姓家。」とあり、宋・李好古の『謁金門』に「花過雨。又是一番紅素。燕子歸來愁不語。舊巣無覓處。誰在玉關勞苦。誰在玉樓歌舞。若使胡塵吹得去。東風侯萬戸。」とあり、南宋末・文天の『金陵驛』に「草合離宮轉夕暉,孤雲飄泊復何依。山河風景元無異,城郭人民半已非。滿地蘆花和我老,舊家燕子傍誰飛。從今別卻江南路,化作啼鵑帶血歸。」とあり、前出・元・薩都剌の『滿江紅 金陵懷古』に「六代豪華,春去也、更無消息。空悵望,山川形勝,已非疇昔。王謝堂前雙燕子,烏衣巷口曾相識。聽夜深、寂寞打孤城,春潮急。   思往事,愁如織。懷故國,空陳跡。但荒煙衰草,亂鴉斜日。玉樹歌殘秋露冷,臙脂井壞寒螿泣。到如今、只有蔣山青,秦淮碧。」とある。 ・斜陽:夕日。勢威が衰亡に向かっているさまを含んでいる。 ・来又去:行ったり来たりしている意。

※如此江山:祖国の山河は、かくのごとしだ。 *詞牌にもある。現代・毛沢東の『沁園春  雪』一九三六年二月に「北國風光,千里冰封,萬里雪飄。望長城内外,惟餘莽莽;大河上下,頓失滔滔。山舞銀蛇,原馳蠟象,欲與天公試比高。須晴日,看紅裝素裹,分外妖嬈。   
江山如此多嬌,引無數英雄競折腰。惜秦皇漢武,略輸文采;唐宗宋祖,稍遜風騒。一代天驕成吉思汗,只識彎弓射大雕。倶往矣,數風流人物,還看今朝。」 とある。 ・如此:かくのごとく。かくばかりに。こんなにも。 ・江山:祖国の山河。山河に。

               ***********






◎ 構成について

 賣花聲  (浪淘沙 浪淘沙令 過龍門 煉丹砂 ともいう。)五十四字(双調)。平韻一韻到底。韻式は「AAAA AAAA」。 前後の韻式は同じ。韻脚は「湾還干竿 寒壇欄山」で、詞韻第七部平声十四寒(干竿寒壇欄)、十五刪(灣還山)。
 
●●○○,(A平韻)
●○○。(A平韻)
●●○○。(A平韻)
○○●●,
●○○。(A平韻)


●●○○,(A平韻)
●○○。(A平韻)
●●○○。(A平韻)
○○●●,
●○○。(A平韻)

2017.7.18
     7.19
     7.20
     7.21
     7.22完
     8.11補

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