Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye
玉台体


     
                     宋・歐陽修

浪淘沙 

把酒祝東風。
且共從容。
垂楊紫陌洛城東。
總是當時攜手處,
遊徧芳叢。


聚散苦匆匆。
此恨無窮。
今年花勝去年紅。
可惜明年花更好,
知與誰同?






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浪淘沙
                 
酒を()って 東風(とうふう)(ことほ)ぐ。
(しば)らく共に 從容(しょうよう)たらんと。
垂楊(すゐやう)紫陌( し はく)  洛城(らくじゃう)の東。
(そう)じて()れ 當時  手を(たづさ)へし處,
芳叢(はうそう)に遊ぶこと(あまね)し。


聚散(しゅうさん) 匆匆(そうそう)たるを苦しみ。
()(こん) (きは)まること無からん。
今年(こんねん) 花は  去年の(くれなゐ)(まさ)り。
()しむ()し  明年(みゃうねん) 花 (さら)(よろ)しからんも,
知らん (たれ)と同じうするかを?

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◎ 私感註釈

※欧陽修:(歐陽脩):北宋時代の政治家。詩人、散文作家。1007年(景徳四年)〜1072年(煕寧五年)。姓は欧陽(複姓)。字は永叔。号して醉翁、六一居士。謚は文忠。唐宋八大家の一。

※浪淘沙:詞牌の一。詞の形式名。詳しくは下記の「構成について」を参照。 この作品、女性との出会いと別れを思い起こし、今と明年の花に感慨を託している。人の世は移り変わるが、自然は変わることが無く春の花の時期が訪れると。或いは女性遍歴のめまぐるしさ…と、等の解があろう。

※把酒祝東風:(その昔は、)酒杯を(手に)取り持って、春風(の中で)願った。 ・把酒:酒杯を(手に)取り持つ。 ・祝:祈りねがう。ことほぐ。 ・東風:春風。

※且共従容:しばらく(わたしたちは)一緒に、ゆったりと寛(くつろ)ぐことを。 ・且:しばし。しばらく。短時間を謂う。 ・共:一緒に。ともに。 ・従容:〔しょうよう;cong2rong2○○〕ゆったりと落ち着いたさま。寛(くつろ)ぐさま。また、すすめる。また余裕がある。緊迫していない。ゆっくりしている。

※垂楊紫陌洛城東:シダレヤナギの都の郊外の道、(そこは花が咲いている所で)洛陽の街の東の方。 ・垂楊:シダレヤナギ。垂れ下がった柳の枝。 ・紫陌:〔しはく;zi3mo4●●〕都の市街。帝都の郊外の道路。中唐・劉禹錫の『元和十一年自朗州召至京戲贈看花ゥ君子』「紫陌紅塵拂面來無人不道看花回。玄都觀裏千樹,盡是劉郎去後栽。」とある。 ・洛城:洛陽の都。初唐・劉希夷(劉廷芝)の『白頭吟(代悲白頭翁)』に「洛陽城桃李花,飛來飛去落誰家。洛陽女兒惜顏色,行逢落花長歎息。今年花落顏色改,明年花開復誰在。已見松柏摧爲薪,更聞桑田變成海。古人無復洛城東,今人還對落花風。
年年歳歳花相似歳歳年年人不同寄言全盛紅顏子,應憐半死白頭翁。此翁白頭眞可憐,伊昔紅顏美少年。公子王孫芳樹下,清歌妙舞落花前。光祿池臺開錦繍,將軍樓閣畫~仙。一朝臥病無人識,三春行樂在誰邊。宛轉蛾眉能幾時,須臾鶴髮亂如絲。但看古來歌舞地,惟有黄昏鳥雀悲。」とある。

※総是当時携手処:いつもその頃、手をつないで(行楽を共にして)いた。 ・総是:いつも。いつまでも。すべて。 ・当時:〔たうじ;dang1shi2○○〕そのとき。そのころ。 ・携手:手を持つ。手をつなぐ。南斉・謝脁の『遊東田』に「戚戚苦無悰,
攜手共行樂。尋雲陟累榭,隨山望菌閣。遠樹曖仟仟,生煙紛漠漠。魚戲新荷動,鳥散餘花落。不對芳春酒,還望山郭。」とあり、晩唐〜蜀・韋荘の『浣溪沙』に「夜夜相思更漏殘。傷心明月凭欄干。想君思我錦衾寒。   咫尺畫堂深似海,憶來唯把舊書看。幾時攜手入長安。」とあり、南唐・馮延巳の『 三臺令』に「南浦,南浦,翠鬢離人何處。當時攜手高樓,依舊樓前水流。流水,流水,中有傷心雙涙。」とある。

※遊遍芳叢:花の繁みを隈(くま)無く遊んで回った(ものだった)。 ・-遍:いたるところに。くまなく。あまねく。 ・芳叢:花の繁み。

※聚散苦匆匆:(しかし、今は)出会うことと別れることの慌ただしさに疲れた。 ・聚散:〔しゅうさん;ju4san4●●〕集まると散ると。集合と離散と。出会うことと別れること。 ・苦:くるしむ。なやむ。厭(いと)う。つかれる。 ・匆匆:〔そうそう;cong1cong1○○〕慌ただしいさま。いそがしいさま。騒がしいさま。中唐・張籍の『秋思』に「洛陽城裏見秋風,欲作家書意萬重。復恐匆匆説不盡,行人臨發又開封。」とあり、南唐後主・李Uに『相見歡』「林花謝了春紅,匆匆。無奈朝來寒雨晩來風。   臙脂涙,留人醉,幾時重。自是人生長恨 水長東。」とある。

※此恨無窮:このうらみ事(=出会いと別れ)は、窮(きわ)まりがない。 *中唐・白居易の『長恨歌』に「漢皇重色思傾國,御宇多年求不得。…臨別殷勤重寄詞,詞中有誓兩心知。七月七日長生殿,夜半無人私語時。在天願作比翼鳥,在地願爲連理枝。天長地久有時盡,
此恨綿綿無絶期(/此恨綿綿無盡時)。」とある。 ・此恨:このうらみ事。ここでは、「聚散」(出会いと別れ)を指す。 ・恨:〔こん;hen4●〕悔やむ。残念に思う。うらみ。 ・無窮:窮(きわ)まりがない。無限。

※今年花勝去年紅:今年の花は、去年の赤い(花)に勝(まさ)っている。 ・勝:〔しょう;sheng4●〕まさる。すぐれている。勝つ。(なお、〔しょうsheng1○〕すぎる。)ここは、前者の意。 ・去年紅:去年の赤い(花)。

※可惜明年花更好:残念なことに、来年の花は一層よい(ようだが)。 ・可惜:惜しい。残念である。惜しむべし。 ・更好:一層よい。さらによい。

※知与誰同:誰と一緒に眺めることになるのやら。 ・与誰-:だれと…。

                  ***********





◎ 構成について

  浪淘沙    (浪淘沙令 賣花聲 過龍門 練丹砂 ともいう。)五十四字(双調)。平韻一韻到底。韻式は「AAAA AAAA」。 前後の韻式は同じ。韻脚は「風容東叢 匆窮紅同」で、詞韻第一部平声一東(風東叢匆窮紅同)・二冬(容)。
 
●●○○,(A平韻)
●○○。(A平韻)
●●○○。(A平韻)
○○●●,
●○○。(A平韻)


●●○○,(A平韻)
●○○。(A平韻)
●●○○。(A平韻)
○○●●,
●○○。(A平韻)
 
2017.6.30
     7. 1



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