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      馮延巳 

  三臺令
南浦!
南浦!
翠鬢離人何處?
當時攜手高樓,
依舊樓前水流。
流水!
流水!
中有傷心雙涙。

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三臺令
南浦!
南浦!
翠鬢の 離
(わか)れし人  何(いづこ)に處すや?
當時  手を攜
(たづさ)へき  高樓に,
舊に依る  樓前の水流。
流水!
流水!
中に有るは  傷心の雙涙。

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◎ 私感註釈

※三臺令:詞牌の一。古調笑のこと。調笑令と同一ではない。この作品では第五句が異なっている。詳しくは下記の「構成について」を参照。

※南浦:別れた河邊。特定の地名ではなく、「送君南浦,傷如之何」からきている。南宋・張元幹の『賀新カ』送胡邦衡待制赴新州「夢繞~州路。悵秋風、連營畫角,故宮離黍。底事崑崙傾砥柱,九地黄流亂注。聚萬落、千村狐兔。天意從來高難問,況人情、老易悲難訴。
南浦,送君去。   涼生岸柳催殘暑。耿斜河、疏星淡月,斷雲微度。萬里江山知何處,囘首對牀夜語。雁不到、書成誰與?目盡天懷今古,肯兒曹、恩怨相爾汝。舉大白,聽、金縷」や 夏寶松の『宿江城』「雁飛南浦砧初斷,月滿西樓酒半醒。」など、広く使われている。敢えて地名と見た場合は、江西省南昌の西南の所を指す。

※翠鬢離人何處:みどりの黒髪が美しいあなたは、わたしから離れてどこへ行こうとするのか。 ・翠鬢:美しい鬢。みどりの黒髪。美人の髪の比喩。 ・離人:別れて行った人。 ・何處:どこへ(行ったの)か。或いは、どこで生活しているのか。どのように過ごしているのか。後者は處を動詞(上声の場合)と見た場合の意味。

※當時攜手高樓:あの頃、(二人は若く)手を携えて、(よく)高樓に(上ったものだった)。 ・當時:その頃、あの頃。当時。ここの「當」は
になる。 ・攜手:手を携える。手に手を執る。南斉・謝脁の『遊東田』に「戚戚苦無悰,攜手共行樂。尋雲陟累榭,隨山望菌閣。遠樹曖仟仟,生煙紛漠漠。魚戲新荷動,鳥散餘花落。不對芳春酒,還望山郭。」とあり、晩唐・蜀・韋荘『浣溪沙』「夜夜相思更漏殘。傷心明月凭欄干。想君思我錦衾寒。   咫尺畫堂深似海,憶來唯把舊書看。幾時攜手入長安。」や後世、清末・秋瑾は『臨江仙』「把酒論文歡正好,同心況有同情。《陽關》一曲暗飛聲,離愁隨馬足,別恨繞江城。鐵畫銀鈎兩行字,岐言無限丁寧。相逢異日可能憑?河梁攜手,千里暮雲。」とする等、仲睦まじいことを表す表現。 ・高樓:高殿。

※依舊樓前水流:昔ながらの(変わることがない)高殿の前の川の水の流れ。(それに引き比べ、人の方は、大きく変わってしまった。) ・依舊:昔のまま。昔ながら。変化がないことを謂う。 ・樓前水流:高殿の前の水の流れ。

※流水:流れる水。過ぎ去っていくことを指す。李Uの「浪淘沙」「流水落花春去也,天上人間。」 や、古くは『論語・子罕』「子在川上曰:逝者如斯夫!不舎昼夜。」などに同様の見方がある。前の句の「樓前
水流」の最後の部分の「水流」を逆にして「流水」として使うきまりになっている。

※中有傷心雙涙:(「流水」は、川の水のみでなく)その中には、心をいためて両眼から流した涙も入っている。 ・中有:その中に。 白居易の『長恨歌』中、 「樓閣玲瓏五雲起,
其中綽約多仙子;中有一人字太真,雪膚花貌參差是。」、「臨別殷勤重寄詞,詞中有誓兩心知。」 等のように使われている。 ・傷心:心をいためること。前出・韋莊『浣溪沙』「夜夜相思更漏殘。傷心明月凭欄干。想君思我錦衾寒。咫尺畫堂深似海,憶來唯把舊書看。幾時攜手入長安。」、李白の『菩薩蠻』「平林漠漠煙如織,寒山一帶傷心。暝色入高樓,有人樓上愁。   玉階空佇立,宿鳥歸飛急,何處是歸程,長亭更短亭。」、 李C照の『聲聲慢』「尋尋覓覓,冷冷CC,凄凄慘慘戚戚。乍暖還寒時候,最難將息。三杯兩盞淡酒,怎敵他、曉來風急。雁過也,傷心,却是舊時相識。   滿地黄花堆積,憔悴損,如今有誰堪摘。守着窗兒,獨自怎生得K。梧桐更兼細雨,到黄昏、點點滴滴。這次第,怎一個、愁字了得。」、後世、秋瑾の『日人石井君索和即用原韻』「漫云女子不英雄,萬里乘風獨向東。詩思一帆海空闊,夢魂三島月玲瓏。銅駝已陷悲囘首,汗馬終慚未有功。如許傷心家國恨,那堪客裏度春風!」等と、よく使われている。 ・雙涙:対になった涙。両眼からの涙。

                  ***********




◎ 構成について

  
単調。三十二字。換韻。韻式は「aaaBBccc」。韻脚は「浦浦處」は第四部上(去)声。「樓流」は第十二部平声。「水水涙」は第三部上声、去声。この作品では第五句が調笑令と異なっている。


○●,(a韻)
○●,(a韻)r(畳句。前の句を繰り返す)
。(a韻)
,(B韻)
○●○○●○
。(B韻)
○●,(c韻)顛(前句末の二字を顛倒して使うこと)
○●,(c韻)r(畳句。前の句を繰り返す)
●。(c韻)

韻式の「aaaBBccc」、つまり、「a仄韻a仄畳韻a仄韻・B平韻B平韻・c仄韻c仄畳韻c仄韻」と換韻する。一番目のa仄韻と三番目のc仄韻は別の韻目にする。
第二句と第七句はそれぞれ別個の畳韻。
第一句と第二句は同一内容で、第一句の繰り返し。第六句と第七句も同一内容で、第六句の繰り返し。但し、第一、二句と第六、七句は異なった表現。
第五句の最後の二字(六字目と七字目)を、第六、七句で上下顛倒させて使う。
次に一、上記内容について、例示しておく。


  調笑令   韋應物

胡馬,┓
胡馬,┛(畳句:前の繰り返し)
遠放燕支山下。
雪獨嘶,
東望西望
路迷。(この句末の二字「路迷」を顛倒させて「迷路」とし、次の句で使う。)
迷路,┓
迷路,┛(畳句:前の繰り返し)
邊草無窮日暮。

(例示の詞には、句中の対が多い点について、他の作品と簡単に見比べたが、韋應物や戴叔倫の調笑令には、句中の対が見られるが、王建 のそれには見られない。ただ表現上、調子がよいので使われただけか。)

2001. 8.11
      8.12完
      8.13補
2007. 8.15   

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