今回の密造酒、味わいながらも、いったい1979年モノなのか1978年モノなのか
どうも判然とせず、かくなるうえはと、検証のため
半斤八両さんのサイトを調べていたのですが、その時です、
3曲めのBilly Rogersのギターが流れてくると、検証作業などそっちのけで鳥肌立ちました。
股旅奏法ですネ。「流れ者」という言葉が脳裏を走り、「関の弥太っぺ」が卒然と浮かぶ。そして「Chain Reaction」。
カッコ良いったらありゃしない。Robert Popswell師匠のベースがからみ
、Wilton Felder骨太のテキサステナーが雄叫びをあげる。クルセイダーズの醍醐味ここにあり、です。
柔な消極性への殴りこみ。往時の日活ニューアクションを
地でいく、壷にはまったグルーブ感。たちまち元気になる躍動感。
何度も言いましょう、「このライブを体験したファンは世界一の幸せもの」です。
「It Happens Everyday」を、いつも清流サウンドと表現していますが、
澄んだ川辺川の流れが浮かびます。半斤八両さん曰くの「ダムなし治水」が正解です。
ふと思いましたよ、これだけ何回聴いてもまったく飽きないクルセイダーズの魅力の
何と奥深いことよ、と。
聴くたびに「目から鱗が落ちる」思いの繰り返し。
最後の「In All My Wildest Dreams」もこれまで幾回聴いたか分からないほどですが、この度は
Billy RogersとJoe Sampleに際立ってシビレました。
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