今回の密造酒は、ブート盤で「Satisfaction」として人口に膾炙しているもの。七色仮面さんは
「Montreux Jazz Festival1982-07-12」と音源の出自を明確に示しておられます。嬉しいのは、この年クルセイダーズを離れたStix Hooperがまだ在籍していること。
耳を澄ませば、いたるところにStix Hooperの気合の掛け声が聞こえてきます。クルセイダーズの呼吸です。
幕開けの「The Hustler」から、付録収録の「The Way It Goes」、「Chain Reaction」まで、一貫して感じられるのは
、クルセイダーズの力です。腕力とでもいいましょうか。
進行役は当時ではお決まりのWilton Felder。堂に入ったものです。「Street Life」が流れると、Wilton Felder
の、艶やかなサックスの音色に思わずニヤリとさせられます。確かに「沁みます」。ボーカルのRena Scott嬢は、
一瞬VESTA WILIAMSとも思いましたが、初見参のパンチある姉さんです。
ラストは「Put It Where You Want It」。これまで数え切れないほど聴いたこの曲に、その都度瑞々しい活力
を感じます。まったく衰えを知らないこのパワー。七転び八起きの腕力。これが、つまり、クルセイダーズです。
サァ、起上りましょう。
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